概要
北アメリカ大陸の西海岸一帯(カリフォルニア州?)にある地球連邦軍の大規模軍事基地。
軍港を始め兵器開発工場やその試験場、潜水艦ドック、飛行場、宇宙船発着場など沢山の施設を有している。一年戦争開戦時は連邦軍本部ジャブロー防衛の要だったが3月11日に開始されたジオン軍の第2次地球降下作戦でニューヤークに続いてジオン軍の攻撃を受け、陥落してしまう(この時は基地の駐屯部隊がコロニー落としの被害にあった北米各地の復興に出払っていた為か防衛力が低下していた)。また地下の潜水艦ドックとそこにあったジュノー級潜水艦が闇夜のフェンリル隊により制圧・奪取されてしまう。それ以降、キャリフォルニアベースはジオンの重要拠点となり、そこで数多くの新兵器が作られた。グフやゴッグ、ドムと言ったMS等もこの基地で作られたものであり、また鹵獲したジュノーは改造されてユーコン級潜水艦となり、これがハワイ陥落の原因となった。また同基地の研究施設で偶然にもかなりヤバい代物が生み出され、ジオンはそれを南極条約に抵触しない生物兵器にしようとした。
しかしジャブロー攻略作戦の際に多くの戦力を発進・投入するも返り討ちで失敗し、結果的に多くの戦力を失い、12月に戦いの舞台が宇宙へ移行し、連邦軍が侵攻する中、多くのHLVやザンジバルを打ち上げるも、連邦軍による奪還作戦が始まる。
一年戦争のキャリフォルニアベース攻防戦
0079年12月中、連邦軍がキャリフォルニアベース奪還作戦を実行し、これが一年戦争の終盤に起きる北米戦域の最大決戦となってしまったため、一年戦争と関わる様々な外伝ストーリーの舞台となった。
特に北米に分散されたジオン軍各部隊の殆どがこの地に集結し、ある者は宇宙に離脱してジオン本国に帰還、ある者が時間稼ぎの殿として残って戦い、激戦からさらに生き残った者は後に潜水艦でアフリカや南太平洋方面に脱出した。更に先述した生物兵器は処分前にキシリア直属部隊マッチモニードに持ち逃げされてしまった。
連邦軍にとってはあくまで北米戦域の勝負はすでに決めた後の掃討戦、そしてかなりの数の戦力がすでに宇宙方面に移転されたため、攻勢は比較的に緩くのようで、一定数のジオン軍の脱出を許した。
まだ、これら外伝で少数しか生産されなかったイフリートとガンダム・ピクシーシリーズなどレアMSが複数確認された。
尚、同じ頃に戦死したはずのガルマ・ザビを名乗る何者かがガルマ専用ザクを駆って、敗色濃厚だったジオン軍を鼓舞するという事件が発生。この結果、基地は徹底抗戦派と撤退派に分裂し、撤退派であったグリー・グエイドン参謀が連邦軍将校と和平のためにモハベ砂漠で会談することになっていたが、ガルマを名乗る人物に先導された徹底抗戦派は基地内にあったザンジバル級を強奪して会談予定地点に特攻し、その場にいた両軍を全滅させるという事態にまで発展してしまう(なおこの偽ガルマの事件を仕組んだのはとある連邦軍将校で彼は戦争を長期化させて、戦後はスペースノイドによる地球経済の支配を目論んでいたと言う)。
戦闘の結果は連邦軍が勝利、12月15日に奪回された。奪回後はジムの量産が行われていたと言う。
キャリフォルニアベース攻防戦を描いた外伝ストーリー
作品名 | 陣営 | 部隊名/人物名 | 特殊機体 | 備考 |
機動戦士ガンダム外伝THEBLUEDESTINY | 連邦軍 | モルモット隊、ユウ・カジマ | ブルーディスティニー1号機 | 前哨戦でユウ・カジマがニムバス・シュターゼンと激突、両方の機体が大破した後にそれぞれ宇宙に上がったため、本戦に参加していなかった模様。 |
〃 | ジオン | ニムバス・シュターゼン | イフリート改 | 〃 |
ジオニックフロント | ジオン | 闇夜のフェンリル隊 | ザクⅠ(ゲラート・シュマイザー専用機) | 殿として残り、後に潜水艦でアフリカへ脱出した。 |
〃 | 連邦軍 | エイガー | ガンダム6号機 | 闇夜のフェンリル隊と交戦し撃退された。 |
機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊 | 連邦軍 | 教導団ネメシス | ジム・ストライカー | ジオン軍抗戦派のザンジバル爆弾を阻止。 |
機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル | ジオン | キスノ兄弟 | プロトタイプアッガイ、(連邦軍)水中型ガンダム | 宇宙へ脱出。 |
機動戦士ガンダムMS戦線0079 | 連邦軍 | SRT-ユニット1 | レビル将軍直属の独立機械化混成部隊。 | |
〃 | ジオン | ブラウアー隊 | 独立遊撃隊として活動。 | |
機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク | ジオン | マルコシアス隊 | ペイルライダー、イフリート、ガンダム・ピクシー | 事情が有って連邦から追われる身となった元連邦軍のスレイヴ・レイス隊も共闘、宇宙へ脱出。 |
機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy | ジオン | ノイジー・フェアリー隊 | ティターニア(ケンプファー)、ドム・ノーミーデス、イフリート・イェーガー | キャリフォルニアベースで殿を務めた後、ケープカナベラル基地へ撤退、追撃に抵抗しつつも終戦で降伏。 |
〃 | 連邦軍 | ウィッチハント隊 | ガンダム・ピクシー | ノイジー・フェアリー隊に追撃。 |
〃 | 連邦軍 | ブラックドッグ隊 | ジム・スパルタン、ホワイトライダー、ブラックライダー | 〃 |
〃 | ジオン | 外人部隊/レッドチーム、ケン・ビーダーシュタット | Code Fairy漫画版で参戦。元は「機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles」の小説・漫画版の登場人物で、夏元雅人による漫画版では欧州方面のバイコヌール宇宙基地から一部メンバーを宇宙へ脱出させたため、Code Fairy漫画版の描写と矛盾する。 |
一年戦争の後
一年戦争後はアナハイム・エレクトロニクスの支社が置かれており、旧ハービック社員の開発拠点となっている。
グリプス戦役や第1次ネオ・ジオン抗争での動向は不明であったが、宇宙世紀0090年にはFSSのアーガマ級ニカーヤがサングレ・アスルを追うべくここに入港、ブースターをセットして打ち上げられた。
小説版
小説版「機動戦士ガンダム」ではジオンの宇宙拠点(人工衛星・宇宙ステーションの様なもの)として登場した。