ジオニックフロント
じおにっくふろんと
全13ミッションからなるリアルタイム戦術級シミュレーションゲーム。
プレイヤーはジオン公国軍特殊部隊『闇夜のフェンリル隊』の指揮官となり、リアルタイムで変動する戦況に応じて隊員の乗ったモビルスーツ(MS)の進軍ルートやフォーメーションを指示し、時には自ら機体を操作する事で、任務を遂行していく。
ストーリーはTVアニメ「機動戦士ガンダム」本編に沿ってジオン軍側の部隊で地球上各地を転戦していくオリジナルストーリー。
バンダイから2001年09月06日に発売され、2005年2月17日には「GUNDAM THE BEST」として廉価版が発売された。また、角川スニーカー文庫で小説化している
ガンダムゲーらしからぬ難易度の高さと連邦の白いヤツの恐ろしさに定評がある。これをプレイすれば、あれだけ理不尽で強大な敵に立ち向かっていった赤い彗星や青い巨星などのジオンのエースたちの気持ちと凄腕ぶりがよくわかるはずであろう。傍受した通信回線から「ひとつ!ふたつ!みっつ!」の声が聞こえるとともに次々と仲間が爆散していく状況はある意味その部分だけホラーゲームである。
硬派で泥臭いミリタリー色の強いストーリーと演出、的確なルート指示と柔軟な判断が要求される歯ごたえあるゲーム性、重たくもっさりとした操作性のジオンMS、油断すれば戦車や戦闘ヘリにすら倒されかねない緊迫感、そして「V作戦」と「ガンダム」の名を冠するMSがジオン兵にとって如何なる存在なのかを身を以って叩き込んでくれる辛口難易度から好みの分かれる作品だが、ハマる人はとことんハマるマニアックで根強い人気を誇る作品でもある。
ちなみに、この作品の一部のキャラクターが他作品にも登場しており、ゲーム『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡』、『SDガンダム GGENERATION』、『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』、漫画『GUNDAM LEGACY』に登場している。しかし、ほとんどの場合がエイガーのみの登場、もしくはエイガー含め一部の闇夜のフェンリル隊隊員が登場するだけの場合が多く、闇夜のフェンリル隊の登場する、または活躍する機会は極端に少ない。
しかし、Gジェネレーションジェネシスにてようやく原作再現の機会がやってきたが、サイドストーリーズと小説版を合わせたストーリーとなっている。
2014年にPS3ソフト機動戦士ガンダムサイドストーリーズにおいてリメイクされた。
開戦時の戦闘で眼を負傷した為にパイロットでいられなくなったジオン軍人ゲラートはキシリア中将に認められて独立特殊部隊闇夜のフェンリル隊を組織した。
第2次地球降下作戦で初陣を飾ったフェンリル隊は任務をこなしていくが後に連邦軍が反攻に打って出ていきジオンが劣勢に追い込まれていく。