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死にゆく者たちへの祈り

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しにゆくものたちへのいのり

SFCソフト『機動戦士ガンダム クロスディメンション0079』後半に収録されたオリジナルストーリー

かつて火を使った戦士は、 もう動くことも、 ふたたび大地をふむこともない。

わすれてはならない。 死にゆく者たちへの祈りを ・・・

概要

「死にゆく者たちへの祈り」とは、SFCソフト『機動戦士ガンダム クロスディメンション0079』に収録されたゲームオリジナルシナリオ。

ゲームオリジナル外伝の嚆矢ともなった作品であり、また本作に登場したオリジナルモビルスーツも同型機や改修機が以降の作品に登場するなど、その影響力の高さが窺える。

その後、プラットフォームの世代交代が続く中でリメイクを求める機運が高まり、PS3ソフト

機動戦士ガンダムサイドストーリーズにおいてアクションゲームとしてリメイクされた。

なおSFCオリジナル版とリメイク版では結末に差異がある。

あらすじ

大反攻作戦「オデッサ作戦」へ向けて、ホワイトベースのエリート隊員へ新型モビルスーツ『ピクシー』を輸送するアルバトロス輸送中隊。

そこへ襲い掛かるのは、敗走し本隊からはぐれた犯罪者ばかりで編成されたジオンの『はぐれ部隊』ウルフ・ガー隊。

アルバトロス中隊のMS隊長ボルク・クライはピクシーでの迎撃を進言するが聞き入れられず、上司からクズ呼ばわりされながらガンキャノンのみの編成で出撃する。

無能な指揮官に振り回されるアルバトロス中隊と、食料弾薬も底をつきかけたウルフ・ガー隊の壮絶な戦いが幕を開ける。

登場キャラクター

ボルク・クライ大尉

現場至上主義のアルバトロス中隊MS隊長。

あちこちで上司と対立しトラブルメーカー扱いされているが、部下からの信望は厚い。

乗りなれていないガンダム・ピクシーを運用しながらも、ウルフ・ガーの襲撃を何度も撃退している等からも、モビルスーツのパイロットとしての能力も高い。

ノクト・ガディッシュ中佐

書類至上主義のアルバトロス隊隊長。本作最大の憎まれ役。

ボルクをはじめモビルスーツ隊を『クズ』呼ばわりし、挙句にボルクには自分のを舐めさせるというかなりキている人物。

エルラン中将(ジオンとの内通者)の甥で、以前はジャブローのデスク勤めだったが判断ミスによって左遷されたという『前科』の持ち主。

『サイドストーリーズ』では、全ての責任をボルク一人に擦り付け、自分はミデアで脱出を図ろうとするが、それが天罰を受ける事に…。

『おれのクツをなめろ!クズのわたしをガンダムに乗せてくださいと言え!』

ヘンリー・ブーン中尉

ウルフ・ガー隊長。

ゲリラ戦を得意とするベテランだが、真の望みは好敵手と戦うことである。外見は初老ぐらいの男性に見えるが、これでも実年齢は34歳と意外と若い

サキ・グラハム曹長

ウルフ・ガーの、というか本作の紅一点。勝気で男勝りな女性

ランバ・ラル隊への配属を希望していたがかなわずウルフ・ガー隊へ配属となる。

ウルフ・ガーでは唯一前科のない隊員。

裏話

当初、本作は「樹氷の魔女」という題の3部作で、本作はその第2部に相当する内容であったが、前半部分を「アムロ編」にあてることから容量不足となり、第2部のみの収録となった。

その後、「クロスディメンション0079」の続編は「機動戦士Zガンダム」になったため、「樹氷の魔女」3部作は頓挫。その名残として、SFCオリジナル版のボルク勝利エンドは“彼らの戦いはまだ続く……”と、続編の存在を示唆するラストとなっている。

なお「樹氷の魔女」の内容などは現在に至るまでほとんど明らかになっていないが、1部ごとに1機のピクシーが登場し、最終局面で集結する予定であったという。

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