機体説明
大型移動砲台として予想以上の戦果を挙げたガンタンクからコア・ブロックシステムなどを省略して量産を容易にした機体。陸軍省で少数が製造され、地上部隊を中心に支援用MSとして配備された。
「量産型」という名称ではあるが、型式番号は試作機を示すRXナンバーであり、番号も75のままである。
主砲は砲身が延長され威力や射程の増大が図られた他、背部には試作機と大きく異なる自動給弾装置を搭載している(射撃体勢に入ると、砲弾が露天積載状態となる)。
コア・ブロック・システムを廃止したことにより、パイロットの生存率や戦闘データの回収率は低下したものの、上半身の回転が可能となっている。
他にも、足回りの装甲が厚くなり、頭部のアンテナは長くなって通信機能も強化されている。
劇中での活躍
第10話「震える山(前編)」において、ジオン軍の秘密工場のある岩山に対し、ガンタンク本来の運用方法といえる間接支援砲撃を行っていた(劇中の台詞では「艦砲射撃」と言っている)が、ノリス・パッカードの駆るグフカスタムによって全機撃破されている。
また、オープニング映像の中に作業用に改造された機体が砂に埋まった陸戦型ガンダムを救助しようとするカットが存在する。
PS2用ゲーム『ジオニックフロント』にも登場。
たいていの場合は拠点防衛用として配備されており、超々アウトレンジからこちらを砲撃してくる。
危険信号が鳴った瞬間にカッ飛んでくる砲弾に部隊のMSが一撃で屠られていく様は恐怖以外の何者でもなく、攻略するには迂回ルートを設定して迅速かつ確実に接敵・撃破していく必要がある。
ノリスが如何にエースであったか身を以って知ることができよう。
マンガ作品『ガンダムレガシー』では一年戦争後の0084年においても運用されている姿が見られる。