「友軍は全滅か… ありがたい」
「蒼き死神よ このニムバス・シュターゼンがEXAMの名の下に葬ってやる 連邦の雑兵共々な…」
CV:速水奨
人物像
ジオン軍に所属するモビルスーツパイロット。階級は大尉。漫画版では少佐。
自らを「ジオンの騎士」と称するほどの極度の自信家で、協調性にも欠け、他の兵士を雑兵と見下すプライドの高い男。しかしパイロットとしての腕は確かであり、一部の兵士からは窮地の際に庇われるほどに崇拝されていた。
彼自身も部下には上司らしく接していた様子。
ルウム戦役の時に撤退命令を出した上官に反発して射殺したことを罪に問われて更迭され(漫画版では部下を見捨てて自分だけ逃げようとした下劣な上官に激怒して撃墜した事が描かれている)、その結果EXAMシステムの研究を行っていたクルスト・モーゼス博士の下へ左遷されて以後EXAM搭載MSのテストパイロットを務めることになる。
しかし、EXAMシステム搭載機体の完成度に満足できなかったクルストが連邦へ亡命したため、ニムバスとその部下達はその抹殺任務に就き、クルストが開発していたEXAMシステム搭載機イフリート改を駆って地球へ降下。追撃のさなかにユウ・カジマと刃を交える。
キャリフォルニアベースにてユウの乗るブルーディスティニー1号機と相打ちになる形でイフリート改を失うが、その後、開発中であったEXAM搭載機ブルーディスティニー2号機を奪ってクルストを抹殺し、自らもユウを追って宇宙へ上がる。
そして、ユウの駆るブルーディスティニー3号機と激しい戦闘を繰り広げ、最後は自らの命と引き換えにEXAMを暴走させ、3号機と相討ちという形で戦死した。
なお、彼はパーソナルマークとして搭乗機の肩を赤く塗っており、奪取したブルーディスティニー2号機の肩も赤に塗装されている。戦場の絆など一部のゲームでは肩が赤いものをニムバス専用機として、肩が赤くないものと性能面などで区別されている場合がある。
漫画版、小説版等では劣等感もあってマリオンに固執する面が強調されているが、原作ゲームではあくまでEXAMシステムに固執するのみである。
また、攻略本の短編小説ではマリオンを純粋に気にかけている面が見られる。
更に、機動戦士ガンダムサイドストーリーズに於いては彼視点の物語が展開され、ジオンの勝利のために自身のプライドを犠牲にする騎士道精神、そうしてきたにもかかわらず自身の夢のためにはマリオンを省みないクルストの姿に対する怒りなどが描写され、EXAMシステムを全て破壊する事で真の騎士として国の為に殉ずる事が出来るという信念のもとEXAM破壊とクルスト粛清に尽力したという解釈が成されている。また、意識不明となったマリオンをサイド6の病院に送ったのはニムバスであるとされている。
このように、『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』はゲームで二通り、漫画では二通り、小説も二通りある作品ではあるが(端役での登場等含めれば少し増える)、その中でもどの作品でも違った一面が見られるキャラであるため、人によっては解釈が異なる人物でもある。
余談
上記のような複数の作品がある中でも、比較的有名な漫画版、及びマリオンを暴行した(疑惑がある)という小説版のインパクトから、悪辣な人物との印象が強い人も多い。また、それもあってかサイドストーリーズ版の騎士然としたニムバスを「綺麗なニムバス」という人もいる。
自信家だが協調性に欠けるといった共通点はありながらも人物像にぶれがあるが、それ以上に、彼の顔つきは妙にぶれがある。顎が強調されていたり、イケメンだったり、悪人面だったり様々。
顔の変遷に関しては、同じくジオン側で中の人が同じキャラクターが存在し、そちらに引きずられているような節も見受けられる。切れ味鋭い目つきに金髪と、実際ちょっと似ている。
速水氏による演技も近年のゲームではセガサターン当時に比べてやや低めになっている。
Gジェネアドバンスではククルス・ドアンの元上司という設定がなされた。なお、ザクのハイパーモードに負けた。
関連項目
アーサーガンダムMk-Ⅲ:騎士繋がりで中の人が同じ。