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ブルーディスティニー

ぶるーでぃすてぃにー

ブルーディスティニーとは、「機動戦士ガンダム外伝THEBLUEDESTINY」に登場するモビルスーツである。
目次 [非表示]

概要

陸戦型ガンダムをベースに、地球連邦軍に亡命した元フラナガン機関所属の研究者、クルスト・モーゼスが開発したニュータイプ殲滅システム「EXAMシステム」を搭載した試作型モビルスーツ


EXAMシステムはクルストが「ニュータイプがやがて旧人類の天敵となり得る」という妄執に取り憑かれ開発したシステムであり、ニュータイプの戦闘技術をオールドタイプパイロットであっても再現出来るようにしているが、システムのコアには彼がフラナガン機関に所属していた際に被験体としていた少女マリオン・ウェルチの意識をデータ化して取り込んでいる。

EXAMシステムは全四基が試作され、当初はその内の一基をイフリート改に搭載して各種試験が行われていたが、イフリート改の性能をもってしてもシステムの性能をフルに発揮する事が出来ず、クルストはより高い性能を発揮するモビルスーツを求めてEXAMシステムを手土産に連邦へ亡命し、この機体が開発されるに至っている(クルストはニュータイプを倒すべき敵として考えていたものの、一方で目的を達成する為には連邦・ジオンという拘りを持っていなかった)。


EXAMシステム搭載機特有の機能として、ニュータイプの脳波を検知した場合、システムはニュータイプ殲滅を優先としパイロットの制御を離れた行動を行い、また戦場にEXAMシステムを搭載した機体が複数存在した場合にはお互いをニュータイプと認識して同士討ちを始める事が挙げられる。

加えて、多数の人間の死と殺気を感知した場合でも同様の反応が起こり無差別な殺戮を開始してしまう。

クルストにとってニュータイプを感知した際の暴走こそ本来意図した運用法であったが、EXAM同士の同士討ちや人間の死に反応しての暴走は本当の意味でのイレギュラーな暴走であったと言える。


名前の由来ともなっているイフリート改と同じ青いカラーリングはクルスト博士の趣味であるとされている。これについては皆川ゆかの小説版以降はマリオンから聞き出した「ニュータイプは宇宙が青く見える」と言う情報を得たクルストの思惑によるものという解釈が以降の作品でも採用されていることがある(クルストの思惑、もしくはそれに対する作中での推測は媒体で異なる)。

このことからファンの間では対NT迷彩であるという説がネットでは存在するが、あくまでファンの考察の一つであり作中や設定での言及はない(前述のクルストの思惑も作品内で語られているのは迷彩のような実用的な面でない)


EXAMにおける姉妹機としてEXAMシステムをベースに開発されたHADESシステムを搭載するペイルライダーがある。

ペイルライダーに搭載されたHADESは純粋にMSの性能を引き出すためにだけ使用されており、リメイク漫画版ではEXAMの量産型として設計されていた欠陥品(暴走等が改善されなかった)オルタが元となっている。BDシリーズを手がけたアルフ・カムラによればその本質はEXAMとは別物であり、「あんなものと一緒にされては困る」と語っている。

リメイク漫画版「ザ・ブルー・ディスティニー」においてはこのEXAMシステムとの取引で新たなオーガスタ系のガンダムを対価として得たため、2号機と3号機は従来とは異なりRX-80系の新たなガンダムタイプの機体となっておりよりペイルライダーとの関係性が深まった。(千葉智宏氏のTwitterによればRX-78系同様型式番号が一致してるからといって同じベース機体とは限らずペイルライダーとは別のガンダムタイプがベースとのこと。ただし今のところ明確に設定されていないとも言っている)。

従来の陸戦型ガンダムベースの2号機と3号機はシミュレーター上でのみ登場している。


ニュータイプ殲滅を掲げた特殊システムはその後16年の空白の後にサイコフレームという素材を得てユニコーンガンダムのNT-Dとして日の目を見た。

ただし、NT-Dが殲滅するのはジオンの掲げるNT思想であり、人種としてのNT殲滅を謳ったEXAMシステムとは理念を異とする。


武装

腹部有線ミサイル

腹部の両サイドに装備されている有線コントロール式ミサイル。

有線コントロールの利点としてミノフスキー粒子下でもある程度の誘導が可能であり、中距離戦に於いては高い命中率を誇る。


胸部バルカン砲

ベース機と同様に胸部に装備されている機関砲。

ブルーデスティニーの場合はマルチランチャーを廃して両サイド2門に増設されている。


100mmマシンガン

主に1号機が使用したモビルスーツ用機関砲。

陸戦型ガンダム、陸戦型ジムなどが用いる物と同型であり、基本スペックなどに差異は無く、予備マガジンをサイドアーマーにマウントする形式も同じ。

ただし、一部イラスト等ではサプレッサー付きのものが本機独自のものとして見られる。


ビーム・ライフル

2、3号機が使用した携行型ビーム兵装。陸戦型ガンダムなどが装備する物と同型であるが、本格量産に向けてデバイスの改良などが行われている。


ビーム・サーベル

脚部(あるいはフロントスカート部)にマウントされている格闘用ビーム兵装。

連邦軍のビーム兵装としては標準的な装備であり、ベース機である陸戦型ガンダムからそのまま装備されている。


シールド

基本的に装備しているが1〜3号機でそれぞれ異なるシールドを使用しており、一部媒体では形状が異なることもある。


2連ビーム砲

ジム・ドミナンスから流用した兵装。アタッチメントを介して腕部に装着されており、通常のビームライフルよりも高い威力を持つ。


バリエーション

各機のバリエーションはその機体の項目を参照。

ブルーディスティニー1号機

EXAM

ブルーディスティニーシリーズの1番機。型式番号RX-79BD-1。

陸戦型ジムをベースにしたものの満足の行く結果を得られなかった事から、陸戦型ガンダムをベースとして改めて開発された機体。その性能から「ジム・ブルーディスティニー」「蒼い死神」とも呼ばれる。

詳細はブルーディスティニー1号機を参照。


ブルーディスティニー2号機

RX79BlueDestinyUnit2

ブルーディスティニーの2番機。型式番号RX-79BD-2。

1号機と異なり当初から陸戦型ガンダムをベースに開発された為、頭部がガンダムタイプの物となっている。

本機のEXAMシステムにはリミッターが設定されておらず、パイロットに掛かる負担と、システム暴走の危険性が非常に高い。


リメイク漫画版ではクルスト博士が慣れ親しんだジオン系を応用したオールラウンダーとして設計された。型式番号はRX-80EXAM-2。ニムバスの手に渡った後は肩のカラーリング以外もジオンで更なる改修を受けている。


詳細はブルーディスティニー2号機を参照。


ブルーディスティニー3号機

RX79BlueDestinyUnit3

ブルーディスティニー3番機。型式番号RX-79BD-3。

本来は1、2号機のパーツ取り用の予備機だったが、強奪された2号機の追撃任務を受け急遽実戦投入された。

常時稼動前に開発者であるクルスト博士が死亡したため、BDシリーズのパーソナルカラーである蒼に塗装されておらず、機体の色はほぼベース機である陸戦型ガンダム標準カラーのままになっている。


リメイク漫画版では予備機ではなくEXAMの様々なデータを集めるために2号機と並行して開発され、連邦の最新技術を集めた超高機動型として設計された。連邦に提出するデータでのシミュレーター上でカラーリングはユウの経歴からセイバーフィッシュを意識したものにされ、陸戦型ガンダムに似たものになったことから連邦上層部受けも考慮されてクルスト博士にも了承された。型式番号はRX-80EXAM-3。


詳細はブルーディスティニー3号機を参照。


ブルーディスティニー0号機

リメイク漫画版「ザ・ブルー・ディスティニー」に登場するが、以前から存在が言及されていた。型式番号RGM-79BD-0

陸戦型ジムをベースに開発された連邦軍初のEXAMシステム搭載機。

システムに耐えられるよう冷却システムや出力強化装置にデータ収集装置などが増設され、各部に動力パイプが露出している。また頭部バルカン以外の武装は施されていない。

蒼のカラーリングではあるが後のブルーディスティニーと比較すると白い部分が目立つ。

稼働テストに於いてはシステムが要求する目標値に達しないことが判明。開発が認可された1号機に頭部を移植した後は研究所に保管されていたが、ニムバスによって強奪されたBD2号機を止めるために起動する。しかし、性能差に加えてパイロットがかつて暴走状態の1号機に乗っていたせいで体に障害を抱えていたため満足に動けず、呆気なく墜とされた。



ゲームにおけるブルーディスティニー

原作

第1巻では暴走状態で敵として登場するが、信じがたい速度で駆け回りながら攻撃を仕掛けてくる。しかも2面で。

ジムを操りザクを蹴散らして意気揚々とミッションから帰還しようとしたモルモット隊(プレイヤー含む)を阿鼻叫喚のどん底に叩き落す大暴れを見せてくれる。


幸いなことに、こちらの体力が瀕死になると撤退する為、クリアするだけなら問題ないが、最高ランクを取るためには損害を軽微にとどめつつ一定ダメージを与える必要があり、プレイヤーは格段に性能の劣るジムのブースターが焼け付きそうになりながら、この蒼い死神を追いかけ回す事になる。というかぶっちゃけ3部作の本編15話通して一番キツいのが多分ここ。こいつよりきついのは3巻クリア後の対ガンダム(inアムロデータ)シミュレーターくらいである。


「月下の夜、味方を蹴散らしながらブーストふかしっぱなしで突撃してくるジム頭」という印象的なデモシーンと併せ、強烈なインパクトをプレイヤーに刻んだ。


2巻の2話からは自機として使用可能になる。ジムに大きく勝るブースト性能や、弾速の上がった特殊攻撃の有線ミサイルなどは使い勝手が良いが、真価を発揮するのはEXAMシステムが起動するステージであり、ほぼ無尽蔵にブーストふかしっぱなしで大暴れが可能である。


Gジェネシリーズ

1号機から3号機の共通点であり、ブルーディスティニーシリーズ最大の特徴が「EXAMシステム」。

このシステムはパイロットの能力を上げる代償として、戦闘を一回行うごとにテンション(スパロボで言うところの気力に近い)を10減少させると言うもの。

このシステムにより、テンションがダメージ量に直結する格闘攻撃において、致命的なまでの安定感の無さを露呈する結果となり、非常に扱いづらいユニットになっている。

しかしながら、あらゆる防御アビリティを無視する「EXAM起動」による一撃は強力無比なので、一撃必殺を念頭において使えば、1年戦争系MSの中でも最も爆発力に長けたユニットになる。

また2号機と3号機は大元が陸戦型ガンダムであるにもかかわらず、宇宙適応があるので出撃マップをある程度選ばずに出撃できるのが1号機(及びイフリート改)との差異となっている。

なお、2号機にニムバス・シュターゼンを搭乗させると、専用機扱いのブルーディスティニー2号機(ニムバスカラー)となり、HP上昇の恩恵を受ける。

ギャザビート系の一部の作品では2号機との戦いに決着を付けると3号機のEXAMを失われるイベントが発生する。マリオンを仲間にする要素の一つでもあるとはいえ、これを発生させると特筆できる機能がなくなるためイベントから終盤まで3号機を使い続ける事は厳しくなる。


なおシステム的な再現が不十分な初期シリーズでは、攻防のスペックがなぜか陸戦型ジム準拠になっていたり、EXAMシステムが単なる「ちょっと強い格闘(でもテンションはしっかり持っていかれる)」だったり、かなり冷遇されていた。


機動戦士ガンダム 戦場の絆

1号機、2号機、2号機(ニムバスカラー)、3号機と計4機がロールアウトされている。

この作品ではEXAMシステムはAP(体力)の量より発動・停止する。

 ・開戦時ノーマル、AP一定値以下でEXAM起動

  →2号機、3号機

 ・開戦時EXAM起動、AP一定値以下で停止

  →1号機、2号機(ニムバスカラー)

EXAMシステムの効果は機体により異なるが、共通してゲーム中最速級の機動性を得る。

ただしEXAMシステム停止時はワンランク下の機体と同等なので、達人が使うと強いが素人が使えばポンコツそのもの。

この不安定さ、まさにEXAMシステムである。

また、強化の為に必要な戦果ポイントに大幅な差があり、機動力や装甲強化は他機体と比べてやや安価~ほぼ同等、追加武装は他機体と比べてほぼ倍かそれ以上となっており、そう言った意味でも上級者向けの機体となっている。


VSシリーズ

エクストリームバーサスより1号機がDLCにて追加参戦。コスト帯は2000。通常参戦はフルブーストから。

撃ち切り手動型リロードのマシンガンと、アシストとして呼び出すジムとの複数方向からの攻め・特殊な性能でセルフ十字砲火も可能な有線式胸部ミサイルで事故らせたり闇討ちが得意な、変則型万能機体。

しかし最大の売りはEXバースト(通称:覚醒)使用時に発動する特殊能力「EXAMシステム起動」。

この状態だと機体性能の向上だけでなくジム召喚がジム投擲に変わり格闘も強烈なパンチコンボを叩き込むものに変化する等、強力な爆発力を持つ。 ただし通常時はダウンを取りやすい武装が少ないので注意。


マキシブーストでは仕様の一部が変更され、一出撃中一回だけ、格闘チャージを行うことで覚醒無しでEXAMシステムを起動できるようになった。このため前作よりもEXAMシステム起動状態で活動できる時間が伸びたため、チャンスをつかみやすい機体になった。


バトルオペレーション

1号機から3号機まで全機が参戦している。

1号機は格闘機でありながらビームライフルとマルチランチャーという武装のおかげで、自前で敵機の動きを止めつつ斬りに行ける優秀な機体。2号機と3号機は汎用機だが移動速度が格闘機並みに速く、乱戦時に緊急回避を使って体勢を立て直せるなど1号機とはまた違った強みを持つ。

全機体に共通して、EXAMは体力が一定割合を切ると発動する。発動後は頭部と脚部の蓄積ダメージが全回復し、90秒間移動速度と攻撃力が上昇するが、発動し終わると頭部と脚部の部位ダメージが100%になり、全損する。また、発動前に頭部が全壊していた場合は発動自体ができなくなる。

EXAM発動中は特に格闘武装に70%という大きな補正がかかるため、火力で言えば1号機が最もシステムの恩恵が大きい。

また、3機とも武装が5つあり、切替には慣れが必要なのと、性能相応にコストも高いため、総じて上級者向けの機体となっている。


続編のバトオペ2でも登場。1号機と2号機が強襲機(前作の格闘機相当)、3号機が汎用機。

本作ではEXAMが常時任意で発動可能になった他、1号機と2号機(とイフリート改)が制限時間時間60秒で大きく性能が強化されるタイプ、3号機がリミッターの設定を反映して性能の上昇幅は少し小さくなるが制限時間90秒の少し長く戦える仕様になった。

他にも2号機と3号機の腹部ミサイルは連射して蓄積よろけが狙える仕様に。ブースト移動中も発射出来るため、距離を詰めながらよろけを取りそのまま格闘に移行することも可能。また、本作から追加された宇宙戦向けのスキルも完備している(1号機は当然地上専用機)。

ただ、EXAMの性能強化があまりに強力すぎたためにEXAMは攻防の補正値が下方修正されてしまい、2号機と3号機のミサイルも若干弱体化されてしまった。一方で1号機はEXAMの弱体化を補填すべく基礎性能が強化され、通常時も安定した性能を発揮できるようになっている。


ガンプラ

2007年4月の2号機から始まり、7月に1号機、9月に3号機、プレミアムバンダイで2号機Ωが発売。EXAM発動時のカメラアイはシールによる選択式で、肘と膝は当時のガンプラで採用された二重関節によって自由度の高い可動性となっている。また、3号機には貴重な左手用の銃持ち手が付属する。

2016年に開催された「ガンプラEXPO2016 WINTER」でリニューアルされた1号機が展示され、翌年の8月に「ブルーディスティニー1号機"EXAM"」の発売が決定。ゲーム版だけではなくガンダムエースで連載しているリメイク漫画版の頭部やシステム発動時の形態を再現できる。

これをベースにした2号機、3号機も発売されているが上記の通り漫画版は新たなガンダムタイプとなっているため漫画版のギミックはあるものの1号機以上に別機体となっている。(ただし漫画版においてはシミュレーターという形で旧来のデザインも登場している)


関連項目

機動戦士ガンダム外伝 機動戦士ガンダム外伝THEBLUEDESTINY

陸戦型ジム 陸戦型ガンダム

ユニコーンガンダム ペイルライダー イフリート改

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