概要
形式番号RGM-79DO。
地球連邦軍が開発し、モルモット隊に配属されたデータ収集用MS。
様々な試験的装備を用いた実戦データを収集することを目的とし、突出した特徴こそないが、バランスのよい高水準な機体性能を持つ。
拡張性も高く各所にはハードポイントが設置され、作中でもアクア・ジムのものと思われる水中用装備に換装している。
オーガスタ研究所の関係施設によって後期生産型ジムをベースに作られた(外観から後期生産型のジムであるコマンド系と思われる。なお、本機に限らずややこしいが後期型ジムやジム後期生産型という機体はいるが後期型が必ずしもこれらとは限らずそもそも本機の設定では名称も一致していない)。
本機の運用データをもとに狙撃性能に特化させたジム・スナイパーⅡが開発され、データはジム・コマンドなどのロールアウト済みの機体にも反映されている。
専用の二連装ビームキャノン(ガンダムエース連載の漫画版ではブルーデスティニー3号機も使用している)と両前腕部装着のボックスビームサーベルを主武装にしており、左太腿部に手持ち用ビームサーベル１基とシールドを装備。
頭部や脚部は既にスナイパーⅡの形状に似ているが、縦向きのスリットが入った胸部ダクト、増加装甲やバックパックはジム・スナイパーカスタムに酷似しておりボックスタイプのサーベルも形状が違うながらも採用している(スナイパーカスタムとスナイパーⅡの間に位置する機体という裏設定はあるが公式設定への反映はまだない)。
また、本機特有の外観として頭部のとさか状の装甲、頭部側面のアンテナ、脚部の側面スラスターが存在する。
ユウ・カジマが搭乗、のちにフィリップ・ヒューズに引き継がれており、ヒューズ搭乗時にはガンターレット二基が追加されている。
機体カラーも青と白のツートンから黒と白のツートンに変更されている。
モルモット隊以外にも偵察部隊であるストレイ・キャッツの隊長アイカー少尉が使用していたが、こちらはジル・ジグラの乗るギャンの騙し討ちにより撃破された。
モルモット隊の動向には諸説あり、この機体が実在したかどうかについては定かではないものとする資料もある。
GIMM&BALL'S WORLD CHALLENGE
主人公の一人であるジムことティム・バレットが父の書斎からくすねて組み立てた、初めてのガンプラ。
相棒であるボールことアズマ・カール・トンプソンと共にGBNを冒険していくこととなり、やがてジム・タービュレンスへと改造された。
ジム・タービュレンス
型式番号RGM-79TB-1［T］。
WEB企画『ガンダムビルドダイバーズ GIMM&BALL'S WORLD CHALLENGE』に登場するガンプラ。
ティム・バレットが製作した「MG 1/100 ジム・ドミナンス」の改造品。機体各部に改修が加えられるとともに、ランドセルはプロペラントタンクとビーム・サーベルを2基づつ備えた高機動用のものに換装されている。
後にガンダム・ストームブリンガー、更にガンダム・ストームブリンガーF.A.へと再改造されていくことになる。
詳細はガンダム・ストームブリンガーも参照。
ガンプラ
プレミアムバンダイ限定でMG1/100でユウ機とフィリップ機が商品化されている。
ユウ機は青とライトグレー寄りの白の成型色、フィリップ機は成型色が黒とグレーとなり、ガンターレットが付属した代わりにシールドが排除されている。
なお、専用の二連装ビームキャノンのみブルーデスティニー3号機(リニューアル版)付属の武器としてHG化されている。
『GIMM&BALL'S WORLD CHALLENGE』登場のジム・タービュレンスがプレミアムバンダイ限定でガンダム・ストームブリンガー強化機のガンダムストームブリンガーF.A.と選択式の形で商品化された。
余談
メカデザイナーはNAOKI。
スナイパーカスタムとスナイパーⅡの間に位置する機体とする裏設定やフィリップ機のカラーリングは漫画(モノクロ)でもカラーリングの変更がわかりやすい色味と配置になっていることが語られている。
本機はガンダムエースで連載中の『ザ・ブルーディスティニー』オリジナルの機体であり、モルモット隊の機体としては作中でも別部隊の機体が出ているとはいえ初の実質的な専用機となる。
ブルーディスティニーは原作から多数の作品が展開された作品であり、前述の実在したか定かではないとしたバトオペ2はそのことを意識したものと思われる。特にモルモット隊が乗っていたジムというのは多数の作品で別の機体であることが多くこれといって決まっていない(もっともこういった明確に決まっていないという話はブルーディスティニー全体に及ぶものではあるが)。
先に登場しているペイルライダーとは頭部の上に伸びたパーツ(ドミナンスは装甲、ペイルライダーはアンテナ)や側面のスラスター、腕についている武器(サーベルとビームガン)と言った点から外見上の共通点をファンから挙げられることも多い。
ただし、どちらもスナイパーⅡとつながる機体、オーガスタ製であること以外は特に設定上の公式での接点はない。
