概要
ザクⅡF型の中で特に出来の良いパーツを選りすぐりカスタマイズを行った、指揮官用カスタムタイプモビルスーツ。
主にS型が前線に配備されるまで近接戦闘を主任務とする部隊に配備された他、部隊指揮官機としても運用された。
主なパイロットはガルマ・ザビ、シン・マツナガ、エリック・マンスフィールドなど。
ジオン公国軍の指揮官用モビルスーツの慣例に習い、頭部にブレードアンテナを装備しているが、本機はそれに加えて頭部に牽制用のバルカン砲を四門搭載している事が特徴として挙げられる。
宇宙用のF型をベースとしているが、地上適性は陸戦用のJ型にも匹敵すると言われている。
ただし頭部以外はパーツのグレードが良いだけで高性能機というよりは高級機の趣きが強いとも言われている。
最も有名なFS型であろうガルマ機(メイン画像)は儀礼用の機体とされ、ドズル専用のF型と同じく大型ヒート・ホークを装備していたとする資料もある。
ガルマ自身がこれに搭乗し出撃した公式な記録は現在は確認されていない(地球降下作戦時に搭乗し指揮を執ったとする説がある)が、一説にはキャリフォルニアベース攻防戦の際に彼を騙った偽物が本機のレプリカを駆り暗躍したと言われている。また、一年戦争から10年後、ニューヤーク市解放10周年記念展にてグフ複合試験型と共に展示・公開されている。
マンスフィールド機は四門のバルカン砲の内の二門を封鎖し、装弾数を増加させるカスタマイズが施されているとされている。一方で、初期ロット機を使用していた事から機体トラブルが多発し、マンスフィールドは本機ではなく代替機であるF型を主に使用したとされている。
またオーストラリア方面軍のヴィッシュ・ドナヒューの専用機は背部にブースターを追加装備し、両脚部もスラスターが2基ずつ増設されている事で機動力を向上させている。両肩にスパイク・アーマーを装備し、グフ用シールドを携行する。
立体物
HGUCとMG Ver. 2.0においてガルマ専用機がラインナップされている。(MG Ver. 2.0はプレミアムバンダイ限定)
いずれもザクⅡ(MG Ver. 2.0はF型ベース)のリデコであり、特徴的な頭部バルカン砲が再現されている他、ガルマ機ならではの大型ヒートホークも付属する。
また何故かマゼラ・トップ砲もこのキットに付属しており、MG Ver. 2.0ではシュツルムファウストも2発付属する。ただしMG Ver. 2.0のマゼラ・トップ砲とシュツルムファウストについては初代MGシャア専用ザクの流用である。
アクションフィギュア「MS in Action」シリーズにラインナップ。ザクⅡ用装備一式とガルマ専用ドップが同梱する。