概要
特殊部隊『マッドアングラー隊』の旗艦として運用されたジオン公国軍の潜水母艦。
元々は地球連邦軍が建造を行っていた次期主力潜水艦であり、キャリフォルニア・ベース攻略作戦時に闇夜のフェンリル隊がこれを発見・鹵獲し、独自の改修を加えた上で運用された。
同軍の主力潜水艦であるユーコン級潜水艦に比べてもかなりの大型艦であり、アンコウを模した独特の外観と形状を有する船体を持ち、ちょうど目に当たる部分がブリッジとなっている。
潜水艦としての性能は非常に高く、多数の魚雷や対潜ミサイル、対空・対地ミサイルを搭載しており、巨体ながら静粛性にも優れるなど、隠密任務にも対応可能な高いステルス性能を誇る。
当初はミサイル攻撃艦として設計されていたが、ジオンに接収された際にこれら設備を撤去してモビルスーツ、モビルアーマー運用の為の格納庫を増設され、潜水母艦となった経緯を持つ。
後付の設備ではあるがそのペイロード能力は高く、多数の水陸両用モビルスーツやグラブロのような大型モビルアーマーを積載・運用可能。
余談だが、本来「潜水母艦」とは潜水艦の補給やその乗組員たちの休息場を提供することを役目としている水上艦であるが、マッドアングラーは「機動兵器の母艦としての潜水艦」という意味合いで「潜水母艦」という言葉が当てはめられており、その意味では純粋な潜水艦である本艦は本来その条件には当てはまらない。
同型艦
関連作品を見る限りではマッドアングラーは何隻か同型艦が建造された模様だが登場する作品は公式作品ではないので建造されたのか怪しい所である。
- ズアイ
メカニックデザイン企画『F.M.S.』に登場。
- ヴォークト
マンガ作品『アウターガンダム』に登場。
一年戦争末期に東京湾に入った時に東京臨海副都心で暴走を起こした無人ジム・コマンドに対してズゴックEとザクマリン(と思われる機体)を出撃させて暴走を止めさせた。ジムを倒すと連邦軍と東京への攻撃を行わずに去っていった。彼らがジムを止めたのは自分たちの祖国も人の手で作られたからと言うものであった。
尚、終戦時のリストには載っておらず乗員の死亡も確認されていないと言う。
バリエーション
サンドアングラー
『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』
一年戦争後に火星に逃れた「火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)」がマッドアングラーのデータを元に火星プラントで開発した潜地艦。
両舷に備えられたミノフストームユニットで砂嵐を起こし、地中へと潜航することが可能。またベースと同じく潜水艦としての能力も残されている。また、胴体中央部に伸縮可能な部位があり、これを用いてMSの搭載数に合わせて格納庫の規模を調節できる。最大搭載数は基本的に約20機ほど。
「フォートアラモ」「リオグランデ」「フォートアパッチ」の三隻が建造され、ジオンマーズ残党チェスター艦隊の拠点となった。
ダークアングラー
PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場するマッドアングラーの強化タイプ。
マッドアングラーと違って目らしき部分が無い。