CV:池田勝
概要
初出は『機動戦士ガンダム0083』第4話。
元ジオン公国軍東アフリカ方面軍第3地上機動師団司令官で、一年戦争当時の階級は大佐。
一年戦争終結後もアフリカのキンバライド基地で抵抗戦を続け、ジオンの再起に備えていた。
0083年時点で階級は少将になっている。デラーズもそうだが残党として組織の大部分をアクシズ移していたジオン軍の残党が敗戦後に出世したのは特に語られず謎が多い。
敗北したジオン軍の将兵をまとめて基地を維持していることから、指揮官としての能力は高いと思われる。また作中の言動からも古参の軍人らしい性格がうかがえる。
基地司令というだけでなく、MSパイロットでもあり全身をグリーン一色に塗装したザクF2型の指揮官機に搭乗している。
ガトーとガンダム試作2号機の乗ったHLVの打ち上げをアルビオン隊から守り通し、最期はラケーテン・ガルデンを点火し上空のアルビオンに肉薄するもコウの駆るガンダム試作1号機によって撃墜された。
劇場用再編集作品『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』ではキンバライド基地でのエピソード諸共出番が丸ごとカットされているため登場していない。
MSイグルー
OVA『機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線』の第2話では彼の率いる主力部隊がビスケー湾(フランスとスペインの国境西側に存在する湾)沿岸に展開した連邦軍の囮部隊の陽動に引っかかった報告という形で名前のみ登場。
囮部隊であることを見抜いたエルマー・スネル大尉が乗機が不調と嘘をつく形で敵の本隊である第44機械化混成連隊が待ち受けるドーバー海峡侵攻ルートに僚機と共に居残ったため、MSの残っていない地上部隊を撃滅されるという最悪の事態は免れた。
派生作品
ギレンの野望
原作の活躍が反映されており、パイロットとしても艦長としても優秀な将校として出てくる。
スーパーロボット大戦シリーズ
2024年時点までの登場は「スーパーロボット大戦A」と「第2次スーパーロボット大戦α」のみ。どちらもHLV打ち上げシナリオが再現されている。
初登場のAではHLV打ち上げイベントの後でデラーズ・フリートが壊滅した後はギニアス・サハリンの支援で出てくる。そこまで強い印象はない。
音声初収録の第2次αでもHLV打ち上げシナリオは再現されているが、打ち上げするのは原作では全く絡まなかったシーマ。スパロボシリーズでは珍しく彼女が過去のトラウマとなる出来事を彼に明かす場面がある。さらに本作のHLV打ち上げシナリオでは指揮下の機体がザクIIを中心とする旧式機ぞろいであるにもかかわらず、気力補正や指揮官技能、小隊長能力を始めとするスパロボ補正で苦戦を強いられることになる。