MA-06ヴァル・ヴァロは、OVA『機動戦士ガンダム0083STARDUST MEMORY』に登場するジオン公国の宇宙用試作型モビルアーマー。
パイロットはケリィ・レズナー。
機体説明
一年戦争末期にジオン公国軍が開発したモビルアーマーで、ビグロの発展機である。
この機体は謎となっていたMA-05 ビグロとMA-08 ビグ・ザムの間を埋める「MA-06」の型式番号を有し、デラーズ紛争の詳細が明らかになったことに伴いその存在が明らかになった。
MA-05をベースにしたテスト機YMA-06は,月面での戦闘も考慮にいれた改修がおこなわれ,グラナダで研究が続けられている新機軸の兵装を多く盛り込んだ機体となった。
だが一年戦争での実戦投入は確認されていない。
3機の試作機が製造されたといわれる。
センサーユニットはモノアイ式を採用し、その後方にコックピットを有する。
また、3基のランディングギアによって着陸を行う。
機体各部に姿勢制御バーニアを有し、後部の3基のスラスターによってビグロ以上に高い機動性を発揮した。
しかし、プラズマリーダーやクローなどの一部武装が高機動戦闘に向いておらず、機動性を生かして複数の敵を攻撃するというコンセプトと武装の矛盾を指摘され、廃棄された。
本機の特徴的な武装としてプラズマリーダーが挙げられる。
これはアッザムのリーダーを発展させたものである。
3基1組で使用され、機体から射出、内蔵するピックで地面に固定する。
センサーによりお互いの位置を感知し、搭載された熱核反応炉によって3基のリーダーの間にプラズマ結界を発生、結界内部に攻撃を行う。
この攻撃は敵味方の区別無く行われるため運用が難しい。
更にプラズマリーダーを固定する必要があるため純粋な宇宙空間での使用が難しいなど、実質上月面などの使用に限られてしまうことから(本機が地上での運用が可能だったかは不明である)この武装の有用性は疑問視されている。
ゲームのGジェネレーションシリーズでは、「MAP兵器」として扱われ、攻撃範囲内の敵機にダメージを与え、更に敵機の武器エネルギーを吸収して自機の武器エネルギーに変換するという、チート性能を持つ。
機首には大型メガ粒子砲を装備。
ビグロと同じく普段はカバーで覆われているが、使用時に左右にカバーが開き、砲門が現れる。
他には格納式の対空ビームガン2門、2連装ミサイルポッド2基、110mmバルカン砲4門と重武装である。
また近接防御用に大型クローアームを2基装備する。
こちらはビグロよりも大型化しており、蟹の鋏のような形状になっている。
普段はグラブロのように機体後方に収納されており、展開して使用する。
ヴァル・ヴァロ フルミッションモード
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。
型式番号:MA-06
ガトー曰く『ヴァル・ヴァロ本来の開発設計』。拡散メガ粒子砲8門を搭載した超大型ブースターを始め、多数の大型ブースターを複数接続、クローアームも四本爪のよりフレキシブルなものに換装されている。