ドイツのMP5サブマシンガンは伸縮ストックのMP5A3でもUZIに比べ長かったため、護衛任務に向かなかった。そこでMP5を短くしたのがこのMP5Kである。
操作性はMP5と同じで、MP5を操作した人なら扱える。
現在でもドイツのGSG-9などが対テロ任務や護衛任務で使用している。
主なバリエーション
MP5K | MP5Kシリーズの基本モデル。銃床の替わりにスリングスイベルの付いた底板が装着されている。 |
MP5KA1 | 照準器を単純な門星型にして極限までコンパクト化したモデル。 |
MP5KA4 | 点射機構を追加した4モードのセレクターを装備した新型ロアフレームモデル。 |
MP5KA5 | KA4の簡易照準器モデル。 |
MP5KPDW | PDW(個人防衛用装備)として開発されたモデル。 折りたたみストック付 |
SP89 | MP5Kの民間向けモデル。 セミオート仕様のみで、法的に拳銃扱いとするためバーティカル・フォアグリップが無い。 |
PK3 | パキスタンのPOFが再設計したモデル。ストックが伸縮ストックになってる |
Schießkoffer
MP5Kの最も有名なアクセサリーの一つ。英語ではSpecial Case、日本語では英語をそのまま読むか、独語のSchießkofferを略して「コッファー」と呼ばれている。
ボディガード、SPなど私服で活動する人員が使用するもので、銃本体をアタッシュケース(型のカバー)に収納して、護衛対象や周囲に威圧感を与えないようにするというもの。
射撃する際にはアタッシュケースのハンドルに当たる部分にある引き金を引くと、ロッドで繋がれたトリガーが引かれて射撃出来る。
射撃方式だが、縦向き片手持ちの状態で射撃すると反動で弾が色々な方向に飛んでよろしくない… かと言って縦向き状態で両手持ちは難しい。
正解は、横向きにして両手で持つのが正しく、状況次第では後部を胴に密着させるとコントロールがしやすくて更に良いとされる。