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戦後の戦争

せんごのせんそう

アニメ作品「機動戦士ガンダムUC」の外伝作品であり、本編の前日譚にあたる作品。
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戦後の戦争は持ちつ持たれつ・・・だが、馴れ合いを嫌っている連中は意外と多いようだな

概要


プレイステーション3用ソフト『機動戦士ガンダムUC』のダウンロードコンテンツのひとつであるミッション名、及び同ソフトの特装版に同梱されていた同名小説を指す。双方とも、本編において言及があったシナンジュ強奪事件を題材にしたものだが、前者はネオ・ジオン残党「袖付き」のフル・フロンタルアンジェロ・ザウパーの視点で強奪事件そのものを描くのに対して、後者はその強奪事件の真相を追う地球連邦情報士官ロッシオ・メッチの視点から描いたものとなっている(この構成は、『アドバンスオブゼータ ティターンズの旗の下に』とよく似ている)。


以下、ゲーム版・小説版双方のネタバレ表記あり


登場人物


地球連邦軍

ロッシオ・メッチ

小説版における主人公的立ち居地の人物。劇中の表現を引用すると「長年の事務職で、身も心もたるんだ五十過ぎの情報士官」。カルロス・クレイグ(後述)の上司。劇中ではくたびれた印象の強い人物ではあるが、機密情報を持ち出したまま音信不通となったカルロスを追って直接彼の元へ向かうなど、部下思いの人物であり、その性格が「シナンジュ強奪事件」の独自の捜査を行う原動力にもなっていた。
一連の事件後は、事務方としてロンデニオンの修復事業に当たるために、腰を痛めた女房共々宇宙へと上がった。

カルロス・クレイグ

ゲーム版・小説版双方に登場する中央情報局のベテラン士官。階級は大尉。ロッシオ共々”戦後の戦争”を作る側に居たが、ジオン残党軍によるウィルミントの海軍基地襲撃の折、自身の妻と息子を失ってしまう(当記事のハイゴックの項を参照)。これを契機に、歯車としての自分に疑問を抱き、自身の権限で知りえたとある取引をお釈迦にするべく、行動を開始してしまう。それこそが後の「シナンジュ強奪事件」であった。
事件当日は、後述するクラップ級宇宙巡洋艦「ウンカイ」所属のMS部隊の隊長機であるプロトスターク・ジェガンのガンナーシートに座り、同乗していたダコタ・ウィンストンと共に友軍へ呼びかけを行うも、乱戦のさなか奪われたシナンジュ・スタインによって、「与えられた役割を拒んだ対価」をその命で支払わされることになった。事件後、ネオ・ジオンの内通者にされ、輸送艦隊を沈めた責まで問われようとしていた彼だが、ロッシオの捜査の甲斐もあり、少なくとも死人に鞭打つような結果は避けられた。

ダコタ・ウィンストン

ゲーム版・小説版双方に登場するMSパイロットであり、クラップ級宇宙巡洋艦「ウンカイ」所属のMS隊隊長。搭乗機はプロトスターク・ジェガン。一年戦争からパイロットを続けているベテランであり、艦長からも信頼を置かれているらしく、部隊に先行配備されたジェガンD型への更新を、彼のみ艦長に頼んで止めてもらっていた(事前にカルロスから実戦が起こることを知らされていたダコタが、使い慣れた機体での出撃を望んだため)。実生活では、本人曰く結婚生活を破綻させ、非番中は酒におぼれるほどひどいものだったらしい。なお、カルロスに対しては、実生活、そして隊長という職にあって、多くのものを喪失してきた自分とのシンパシーを感じていたような描写がある。

マッチオ・フルチ

階級は伍長。事件当時のウンカイのブリッジ当直であった人物。
「ウンカイ」撃沈直前の離艦命令により、脱出ポッドに移ったことで難を逃れた。その後、情報局に“媚薬”を嗅がされたらしく、事件に関する質問には殆ど応じようとはしなかった。なお、彼は輸送艦隊が何を運んでいたのかを知らなかったようである(事件当時に目撃したシナンジュ・スタインを「ネオ・ジオンの新型」と言っていたため)。

キム・ゴヨ

連邦軍中尉。女性。サイド2所属コロニー「バーデン」の現地駐留軍の調査隊所属。ブライト・ノアファンの弟を持つ。なお、調査隊といっても、訓練中の事故や部内の不正事件(昇進試験のカンニングや、兵舎内の窃盗など)の調査が、平時の主な仕事である。

ブライト・ノア

(基本的なプロフィールはリンク先参照)現ロンド・ベル指令。マスコミ嫌いの男。

ダグザ・マックール

(基本的なプロフィールはリンク先参照)言わずと知れたマン・ハンター部隊こと、ECOAS所属。本作では、階級は少佐。
ロッシオと知り合ったのは、彼がカルロス説得へ向かう際に、本部が護衛としてダグザを派遣した事がきっかけ。自分たちが置かれている立場は全く異なれど、巨大なシステムの歯車同士、双方とも通じ合うものがあったようであり、ダグサは無茶な捜査を続けるロッシオを気遣い、またロッシオも、捜査が終わり宇宙へと上がる際に、自分の行き先を知ってもらいたいと、ダグサに電話をかけていた。因みにロッシオ護衛時、マイク越しに「コンロイ」なる隊員と交信していた。


ネオ・ジオン残党袖付き

フル・フロンタル

(基本的なプロフィールはリンク先参照)ゲーム版・小説版双方に登場するが、小説版では記録音声のみの登場となる。本作における搭乗機は、フル・フロンタル専用ギラ・ドーガ及びシナンジュ・スタイン。
ゲーム版において、「赤い彗星の再来」としてはこの強奪作戦が初陣であるかのような描写がある(作戦に参加した友軍の多くが、当初フロンタルの実力について、本編とは異なり、大なり小なり疑問を口にしている)が、カルロスらの介入によって乱戦と化した戦場に颯爽と登場。MSの操縦技術はもとより、その圧倒的なプレッシャーで戦場を支配し、同時に勢いを取り戻した友軍が「ウンカイ」への道を切り開いたことにより、シナンジュ・スタインの奪取に成功する。そして、その場でギラ・ドーガからシナンジュに乗り換え、残敵を艦もろとも抹殺してしまった。
その後、直接通信のやり取りをしたアルベルト・ビストは言いようのない禍々しさを感じ取り、記録音声を聞いたロッシオも同じような感情を抱いていた。

アンジェロ・ザウパー

(基本的なプロフィールはリンク先参照)フル・フロンタル親衛隊隊長。搭乗機は、アンジェロ・ザウパー専用ギラ・ドーガ。親衛隊の初陣ということもあり、本編同様、親衛隊員のキュアロンに高圧的な指示を出していたが、友軍のベテランと思しきパイロットにその奮起ぶりを一蹴されたり、今回の作戦が強奪に偽装した譲渡であることを知らされていないなど、本編に比べると周囲からヒヨッコ扱いされている印象が強い。また、既出した通り、アンジェロ自身も作戦前は、本編のようにフロンタルを妄信してはいなかった(「撃ち殺す」という物騒な発言までしている)が、瞬く間にフロンタルによって支配されていく戦場の様を目の当たりにし、フロンタルを「赤い彗星」たる器だと確信していった。

民間(ビスト財団)

アルベルト・ビスト

(基本的なプロフィールはリンク先参照)ゲーム版・小説版双方に登場。小説版においては、アナハイムエレクトロニクスの重役らしく、月のグラナダにあるアナハイムの工場で開発中の「ポスト119の試作機」の視察に訪れていた。そして何を隠そう、シナンジュをネオジオンに譲渡する取引を取り仕切っていたのも彼である(といっても、小説版においてマーサから取引成功に関して発破をかけられている辺り、発案まで彼が行ったかは疑わしい。なお、ゲーム版では「ウンカイ」艦長に発破をかける彼の姿を見ることができる)。その後は、ロッシオとの交渉のテーブルで、ちょっとした酷い目に遭うことになる。因みに、マーサ曰く「子供の頃は喘息で、工場の汚れた空気には、五分と耐えられなかった」らしい。

マーサ・ビスト・カーバイン

(基本的なプロフィールはリンク先参照)小説版のみの登場。参謀本部からの情報として、「情報局の跳ねっ返りがシナンジュ譲渡の取引の妨害を企てている」といった旨を、アルベルトに伝えた。

アーロン

アルベルトの工場視察のシーンで登場。開発途中のユニコーンの近くに居たことを鑑みると、本編の「アーロン・テルジェフ」と思われる。

登場メカ


地球連邦軍

ジェガン(D型先行配備機)

シナンジュ輸送任務にあわせて、配備されたジェガンのマイナーチェンジ版。先行配備された本機は、カラーが赤と白を基調としたものとなっており、ダコタは「あれじゃまるっきり昔のジムだ」とぼやいていた。

プロトスターク・ジェガン

本編にも登場したジェガンをベースとした運用試験機であり、パイロットと砲手の2名で操縦する。本作においては、ダコタ・ウィンストンの乗機として登場し、ガンナーシートにはカルロス・クレイグが座っていた。コールサインは「S001(シエラ・ワン)」。

クラップ級宇宙巡洋艦「ウンカイ」「ラーデルス」

本作で、シナンジュの輸送任務に就いていた艦。フル・フロンタルが「後始末の手伝い」と称して、奪ったばかりのシナンジュで両艦とも撃墜してしまった。因みに、シナンジュ自体を積んでいたのは「ウンカイ」のほうである。


ネオ・ジオン残党軍「袖付き」

フル・フロンタル専用ギラ・ドーガ

フロンタルの専用機らしく、真っ赤に塗られた姿が特徴。機体色と袖飾り以外は特に外見上の違いは無いが、後にギラ・ズールが基本装備として持つことになるビーム・マシンガンを携帯している。
劇中においては、乱戦のさなか「颯爽」という言葉がしっくり来る形で登場し友軍を鼓舞、そして難なく「ウンカイ」へと取り付いた。その場でフロンタルがシナンジュに乗り換えた後は、友軍によって、残りの積荷共々回収されていった。

アンジェロ・ザウパー専用ギラ・ドーガ

本編のアンジェロ専用ギラ・ズールと同じくパーソナルカラーの紫に塗装された機体。また、装備も本編と同じくランゲ・ブルーノ砲(ただし改ではない)を装備する。

ギラ・ドーガ

他のメンバーが搭乗。袖飾り以外は特に違いが無い。

ギラ・ズール

アルベルトの項で出た「ポスト119の試作機」の正体。勿論、当時の袖付きには一機たりとも配備されていない。そのシーンの工場長の話によると、旧ジオニック系の技術者が多く開発に携わっており、また“向こう”の主計の要望もあって、現場は相当悪ノリ(外見をザクⅡを意識したデザインにする等)して開発を行っている模様。


その他の勢力

シナンジュ・スタイン

本作の主役メカといえるモビルスーツ。偶然にもシナンジュ譲渡の取引前になって、ユニコーンの開発が平行して行われていたグラナダの工場に視察に来ていたアルベルトは、工場長から「サイコフレームの発光現象を解明するために、スタインを現場に戻して欲しい」と頼まれてしまう。ゲーム版においては、シナンジュ・スタインが信号弾によって紅く照らされる演出も。

ユニコーンガンダム

アルベルトが視察に来た時には、サイコフレームの仮組みが行われていた。小説版では、その状態でも「皮膚をはいだ人体標本」「グロテスクな機械の塊」などと、おおよそ機械とは思えない言葉で表現されていた。また、アルベルトは、間近で開発中のユニコーンに「見つめられた」様な感覚に襲われている。

ハイゴッグ

劇中では台詞(下記)で語られただけだが、カルロスを造反に駆り立てた原因を作った機体。運用していたのはジオン残党軍。
ハイゴック用のハンドミサイルが5カートン。旧公国軍の押収物資、俺たちが横流しを黙認したミサイルが、アロマとカイルを肉の塊に変えた(小説版のカルロス・クレイグの台詞より抜粋)

関連タグ

機動戦士ガンダムUC
フル・フロンタル
シナンジュ シナンジュ・スタイン
アルベルト・ビスト マーサ・ビスト・カーバイン
アクロス・ザ・スカイ(フル・フロンタル専用ギラ・ドーガが、本作後どうなったのかが明らかになる)

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