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UC計画

ゆーしーけいかく

UC計画とは、OVA『機動戦士ガンダムUC』、及び劇場版アニメ『NT』に登場する、軍事計画である。
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概要

地球連邦軍が、宇宙世紀0100年に向けた宇宙軍再編計画の一環として、アナハイム・エレクトロニクスに委託した計画。

連邦政府内でも特殊な位置付けに置かれており、表向きには「研究開発の中止」が取り決められていたサイコフレームについても、『UC計画』に対してのみは例外としていた。(同時に、「例外の例外」も存在している。)
これはフラッグシップモデルであるユニコーンガンダムの開発、ひいては宇宙世紀0100年に控えているジオン共和国の自治権返還を見越した、ニュータイプ伝説の終焉を促すプランを想定していたためである。

しかし宇宙世紀0096年4月7日、サイド4工業コロニーから始まったラプラス事変の中、ユニコーンガンダム系列機は開発側の思惑を超えた性能を発揮し、同年5月4日にはついに『ラプラスの箱』が地球圏全体へと公開される事態(ラプラス宣言)となってしまう。
この結果、UC計画は宇宙世紀0096年をもって頓挫し、計画そのものが破棄されることとなった。

計画立案の経緯

一年戦争から第二次ネオ・ジオン抗争に至るまで、ジオン系勢力から勝利を得て来た地球連邦政府であるが、ジオニズムの根幹たる「ニュータイプ思想」を否定しなければならないにも関わらず、実際には各々の動乱において、アムロ・レイを始めとする数々のニュータイプ達の活躍によって勝利を収めてきたというジレンマに苛まれていた(これは見方を変えれば、地球連邦政府は思想面においてはジオン・ズム・ダイクンに完敗していたと言える)。
この歴史を打破する為に、ニュータイプとは『人の革新』ではなく『戦闘能力に優れた変異体』であり、科学技術の発達によって只の人間(オールドタイプ)であっても打破する事が出来ると喧伝し、地球圏において紡がれてきたニュータイプ神話を断ち切るプロパガンダとしての“アンチ・サイコマシーン”を建造するために立案された。

計画の成果物

『UC計画』の要となる、地球連邦軍再編のフラッグシップモデルにして、最終成果。
ムーバブルフレーム全体をサイコフレームで構築したフル・サイコフレーム採用機であり、サイコミュを応用・発展させた複数のシステムを組み込んでいる。

サイコフレーム搭載機の限界性能を測る為の実験機。
ネオ・ジオン残党『袖付き』によって強奪され(政治的駆け引きによる譲渡とも噂される)、同組織において改修を受け、赤いフラッグシップ機として運用された。

最大戦闘稼働時間に制限のあるユニコーンガンダムが、敵NTと交戦出来る状況を作り出す為の“露払い役”として開発された機体。
表向きにはジェガンの上位機種となっており、本機の時点でカタログスペックはνガンダムの90%に達しているとされる。

ニュータイプ・デストロイヤー。
敵NTを関知・殲滅する為の特殊なオペレーティングシステムであり、ユニコーンガンダムを『UC計画』の最終成果たらしめている最大の要因。

息を吹き返したネオ・ジオン残党

『UC計画』は科学の力でニュータイプ(パイロット)を狩る事で、“「人の革新」などという、正しい意味でのニュータイプなど実在しない”と地球圏全域に見せつけるという目標上、敵対するネオ・ジオン残党に、大衆がニュータイプと認識するパイロットが存在している事が大前提である。
しかしシャア・アズナブル亡き後のネオ・ジオン残党は、潜伏と海賊行為を繰り返す統率の取れていない烏合の衆(テロリスト)と堕しているのが現実であった。
そこで地球連邦政府は、ジオニズムを信奉するジオン勢力ならば必ずやニュータイプ強化人間)の力に頼るであろう事を見越した上で、ネオ・ジオン残党とジオン共和国極右派閥の不穏な動きを敢えて黙認し、ネオ・ジオン残党に世間がニュータイプと目する強力な人材が現れるまで放置し続けたのであった。
これが結果としてフル・フロンタルの台頭と『袖付き』という“想定を超えた驚異”の成長を許す事となった。

シナンジュ・スタイン強奪事件

例えネオ・ジオン残党にニュータイプパイロットが現れたとしても、その能力を体現できるサイコマシーンが無ければ大衆はニュータイプとは認識しない。
そこで立案されたのが強奪事件に見せかけたシナンジュ・スタイン(コード「スタイン01」)の譲渡である(宇宙世紀0094年の段階でシナンジュ・スタインは既にデータ取り終え、更に高性能なユニコーンガンダムも外部装甲以外ほぼ完成し、用無しとなっていた)。
ネオ・ジオン脅威論によって軍縮の流れに歯止めをかけたい軍部とアナハイム・エレクトロニクス社、『UC計画』の「やられ役」を用意したい政府、高性能機を譲渡してもらえる事に異論の無いネ『袖付き』。各々の思惑と利害の一致による「事件」に見せかけた「取引」は、宇宙世紀0094年6月15日に、大きな被害を出すことなく円滑に進められる予定だった。
しかし、この「取引」を良しとしない地球連邦政府情報局所属のカルロス・クレイグと、地球連邦軍所属のモビルスーツ隊隊長ダコタ・ウィンストンが、取引を阻止するため独自の行動でネオ・ジオン残党に攻撃を開始したため現場は混乱、混戦状態となる。
それでも尚、フル・フロンタルの参戦によって形勢はネオ・ジオン残党に傾き、連邦軍の巡洋艦二隻とモビルスーツ隊は全滅、連邦関係者は全員が死亡。「スタイン01」も予定通り2ユニットが、ネオ・ジオン残党の手に渡るという凄惨なー一パワーゲームの参加者達にとっては思惑通りのーー結果となった。

しかし後に、フル・フロンタルの駆る赤い「スタイン01」は、NT-D発動したユニコーンガンダムと互角以上に渡り合い、様々な偶然が重なってユニコーンガンダムのパイロットとなった少年の“素養”を急速に開花させていく、大きな要因となるのであった。

結末

カーディアス・ビストは『UC計画』を縁者すると見せかけて、ユニコーンガンダムのプログラム製作を請け負った際に、密かにユニコーンガンダムサイアム・ビストと『ラプラスの箱』の元へニュータイプを誘う鍵として作り替えていた。
更に連邦の要求通りに「NT-D(ニュータイプデストロイヤー)」を製作したかに思わせて、実際にはニュータイプが搭乗した時にこそ真の力を発揮できるよう機密裏に仕様を変更していたため、ユニコーンガンダムは連邦の意図していた「ニュータイプという存在を否定するマシン」とは真逆の機体として完成していたのだった。

そして宇宙世紀0096年5月4日、二機のユニコーンガンダム・タイプはコロニーレーザーを防ぐという、アクシズ・ショックを彷彿とさせるような“奇跡”を地球圏全体に示し、軍の思惑を完全に逸脱。計画は完全に失敗と終わった。


しかしスペースコロニーに暮らす大衆は、日々の暮らしに手一杯であり、結局はラプラス事変を経ても、世界の枠組みは大きく変わる流れを見せずミネバの双方にとって皮肉な事に、『地球圏の安定』は達成されたのであった。

関連項目

機動戦士ガンダムUC
機動戦士ガンダムNT

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