概要
操縦者の視線上に情報を表示する機能。略称は「HUD」。
一般的に、メーター等の情報は操縦者の視界を妨げないよう、視線のやや下に表示する。
しかし、これでは確認の度にいちいち視線とピントをずらす必要があり、認識までに僅かながらタイムラグが生じてしまう。
これを解消すべく、視線上に立てたガラス(もしくはフロントガラス)に画像を投影し、視線をそのままに情報を認識できるようにしたのがヘッドアップディスプレイである。
最も身近な例が自動車であり、国内メーカーではトヨタとマツダが盛んに装備している他、アフターパーツを使用して純正装備のない車種に後付けすることも可能である。
戦闘機ではメーターだけでなく、瞬間的な判断と集中力を要する照準器も表示している。
余談
- 自動車においては、平成後半に普及が加速したため最新技術のように思われがちだが、HUDを初搭載したのは1988年発売のS13型シルビアであり、歴史自体は長い。
- 鉄道車両でも採用された事例がある。山手線のE235系にはHUDが装備されている。