ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ
うるとらまんぜろぶいえすだーくろぷすぜろ
ウルトラマンゼロのデビュー作となった劇場映画『ウルトラ銀河伝説』のその後及び次回作『超決戦!ベリアル銀河帝国』の前日談を描いたOV作品。全二巻。
前作でのウルトラマンゼロの登場人物は群像劇の一登場人物という位置付けであったが、本作以降のウルトラシリーズは2012年制作の『ウルトラゼロファイト』までウルトラマンゼロを主人公として展開されるようになった。
偽ウルトラ兄弟とやもう一人のウルトラマンゼロであるダークロプスゼロの登場のほか、ゼロの師匠であるウルトラマンレオも客演する。
今作から後のシリーズで確立される多次元宇宙『マルチバース』という設定が登場した(厳密には、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』で我夢の口から量子力学における「多次元宇宙論」の解説と言う形で間接的に言及はされているが、設定として正式に盛り込まれたのは本作が初)。このマルチバース設定は、以降様々な作品で取り入れらて行くことになる。
サブタイトルは同じ偽物が登場する繋がりで『ゴジラ対メカゴジラ』のオマージュとなっている。
後に『ウルトラマン列伝』でも放送されたが、こちらは三分割放映になり、ヒュウガ役の小西博之氏の新録ナレーションが挿入、さらに映像が一部編集され『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』や『ベリアル銀河帝国』とのつながりを強くしている。
4年後の『新ウルトラマン列伝』での再放送時は、『ベリアル銀河帝国』と共に『激闘ウルトラマンゼロ』と題され、一部BGMの差し替えを行っている。
怪獣墓場での死闘を終え、新たな任務を遂行中のZAPに救難信号が届いた。
レイとヒュウガはハルナ、クマノ、オキの三人に輸送任務を任せ、スペースペンドラゴンで調査に向かい、多次元宇宙に浮かぶ謎の惑星「チェイニー」へ漂着した。
そこで彼らを待っていたのは何とパラレルワールドのZAPだった。この惑星はサロメ星人の実験場と化しており、惑星にとって異物である彼らは環境に適応できず消滅しかけていた。
するとレイたちの前にゴモラにそっくりなロボットメカゴモラが出現。レイはゴモラを召喚するが、そこに何故かウルトラ兄弟と戦っているウルトラマンゼロが現れる。
さらには謎の戦士テクターギア・ブラックまで現れ戦いは混迷を極めていく。
- サロメ星人ヘロディア
- メカゴモラ
- ニセウルトラ兄弟(SRチーム)
- ニセゾフィー
- ニセウルトラマン
- ニセウルトラセブン
- ニセウルトラマンジャック
- ニセウルトラマンエース
新しい光
歌 | voyager | 作詞 | 田靡秀樹 | 作曲 | 小西貴雄 |
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ウルトラマンゼロにとっては初となるテーマソングであり、『ウルトラマンヒットソングヒストリー レジェンドヒーロー編』でもEDとして用いられた。現在ではその地位を「すすめ!ウルトラマンゼロ」に譲っている。
ビデオクリップではボイジャーの乗る宇宙船をウルトラマンゼロが助ける新規映像が見られた。
「対決!テクターギアブラック」
てれびくん2010年6月号(小学館)の付録DVDで展開された前日譚的な作品。
『ウルトラマンメビウス』のイベント限定キャラクターとして活躍したジオルゴンが登場し、ウルトラマンゼロと対決するという内容。また、ビームミサイルキングもスチール画で存在が確認できる(出典:大怪獣バトルRRウルトラファンブック第8号(小学館)P79より)。