概要
『ポプテピピック』第1巻97話で突如登場した謎の男。
かなり細い顎に切れ長の目、ちょっと悲しみの人っぽく、ソノーマーマーデイーイー顔が特徴。
原作漫画は白黒なので正確な髪色が不明だった(色合いからすると金髪?と推測されていた)が、
アニメでは赤髪または紫髪で描かれている他、銀髪で登場したこともある。
ポプ子「進路相談でパラディンになりたいって言ったら怒られた。市民を守る立派な仕事なのに…」
↓
ピピ美.。oO(ヘルシェイク矢野)
↓
ポプ子「ねぇ聞いてる?」
↓
ピピ美「あ、ごめーん。ヘルシェイク矢野のこと考えてた」
この時点では、ピピ美の脳内に突如登場しその後も情報が全く出なかったため、「誰だお前」状態だった。
この話は、TVアニメ第6話「第30期電脳戦」の1発目のネタとしても放送された(CVは田所陽向)。
…のだが。
TVアニメ第7話
(以下第2期の核心に迫るネタバレ注意、詳細は該当記事をご覧ください。)
第6話放映の翌週、第7話のサブタイトルがまさかの「ヘルシェイク矢野」。TVアニメのサブタイトルは長編ストーリー枠である「POP TEAM STORY」から取られるため、まさかのメインストーリーに登場。しかもアニメーション制作は、いつもなら「ボブネミミッミ」を担当するAC部が担当。先述の空想シーンがAC部の解釈で高速紙芝居方式・実写・AC部本人登場で進められ、ヘルシェイク矢野の正体が明らかとなった。
結局誰だよ
元々「矢野」という普通の名前でバンドをしており、初の「ビッグ 武道館」(後述のアニサマ出演時は「さいたまスーパーフェニックス」)LIVEを迎えようとしていた。
しかし電車の遅延で他のメンバーが開演時間に間に合わず、LIVEが中止寸前に追い込まれる。しかし彼は1人でステージに立ち、ギターソロでその場を繋ぐことに。しかしそのギターソロが高速過ぎてギターの弦が切れてしまう。
メンバー不在・弦が切れるなど、ミュージシャンにとってはまさに地獄のような状況であったが、彼は「弦のスペアがまだ5本ある」と、残った弦でギターソロを続行し観客を盛り上げた。その様子を見ていた某ボクシングアニメのコーチ似のマネージャーからは、「ヤツは地獄を揺さぶっておる…!ヘルをシェイクする男、ヘルシェイク矢野じゃ!」と称された。
つまりヘルシェイク矢野は、地獄のような状況下でも観客を盛り上げることができる稀代のバンドマンだったのだ。これはあくまでもAC部が付け足した設定だが、制作のキングレコードはAC部パートに関してノーチェックらしいので、ほぼ公式と見て良いだろう。
みんなヘルシェイク矢野のこと考えてた
TVアニメ第7話放送終了後から、Twitter上で「#ヘルシェイク矢野のこと考えてた」が爆発的につぶやかれ、ピピ美だけでなく複数の大企業も、仕事中にもかかわらずヘルシェイク矢野のことを考えていた。しかもTwitterのトレンド1位も獲得。日本中がヘルシェイク矢野のことを考えていた。
その後、ClubTが発売している『ポプテピピック』の公式グッズ【サブキャラクソTシャツ】のバリエーションに、ヘルシェイク矢野・マグマミキサー村田が追加。ちゃんとピピ美が2人のことを考えているコマがプリントされている。元々ラインナップに無かったが、日本中がヘルシェイク矢野のことを考えたため、急遽追加されたとのこと。これを着ている人は、十中八九ヘルシェイク矢野かマグマミキサー村田のことを考えているはず。
YouTubeユーザーおよびニコニコ動画ユーザーのレドル氏が投稿している『ポプテピピック』×『仮面ライダー』のコラボ···もといパロディ動画「仮面ライダーポプテ」では、彼と大道克己(仮面ライダーエターナル)を混ぜたような存在「エターナル克己」が登場する。
その後の展開
…といった具合に、ヘルをシェイクし続けるヘルシェイク矢野だが、
2018年8月26日の「Animero Summer Live 2018 "OK!"」最終日への出演することが決定した。なお同じ8月26日には、TVアニメ3話のピピ美を演じたOP担当の上坂すみれやTVアニメ第12話で衝撃の登場を果たした、『ポプテピピック』最大の被害者(?)蒼井翔太の出演も決定しているため、『ポプテピピック』でのコラボもあるのではないかと、期待もされていた。
※ちなみに同日には「アイドルマスターミリオンライブ! ミリオンスターズ」として、TVアニメ第8話でピピ美を演じた田所あずさも出演。
そして当日はAC部による高速アニメを実演。直後の上坂すみれの「POP TEAM EPIC」へと繋げる形になった。蒼井翔太?特にコラボしなかったよ?(正確には「POP TEAM EPIC」の際に映像でTVアニメ12話での蒼井翔太の映像が流れた。本人も直接コラボしなかったことを気にしていたらしく、カーテンコールでTVアニメ12話の登場シーンを再現した)
ツイ4で連載されている『ハニカムチャッカ』2018年10月掲載分でゲストで登場した。
ガジェット通信が開催している「アニメ流行語大賞2018年上半期」では、『ヒナまつり』の「あいたー!」と共に銅賞(第3位)を受賞。『ポプテピピック』からはほかにも「えいえい おこった?」「エイサイハラマスコイ」「さてはアンチだなオメー」なとがノミネートしていたが、なぜヘルシェイク矢野なのか
2019年7月、「AC EXPO'85」でヘルシェイク矢野の完全版を披露し、ギターが壊れた時のことに焦点を当てたアンコールパートも含まれていた
2019年8月19日放送の『しゃべくり007』にて、その日のゲストであった星野源の「会いたい人」としてAC部が出演。高速紙芝居パフォーマンスのネタとして「ヘルシェイク矢野」がゴールデンタイムの地上波に登場した。「ヘルシェイク矢野が地上波デビュー」という声も多くあったが、そもそも元ネタも地上波放送である。(一部地域を除く)
2021年のリミックス版では「ボブネミミッミ」がAC部から各話の声優が声の担当をしているため第7話も例外ではなくAパートでは悠木碧と竹達彩奈、Bパートでは速水奨と中田譲治が声の担当をしており、後者に至ってはBGMやSEまで加わっているという無駄に気合いが入った内容になっている。
2022年放送のテレビアニメ第2シリーズ第7話では、なんとOPとEDを含む全編をAC部の高速紙芝居「ヘルシェイクの矢」で構成するという第1シリーズ以上の狂気を発揮。
AパートはそのままAC部が声を当てたが、Bパートは全キャラが山寺宏一のアフレコ音声に差し替えとなった。
(雑談コーナー「POP Tuber」で安達氏が語ったところによると、絵コンテは板倉俊介だけが書いたものだという。その後、次回の8話Bパートの出演者フリートークのコーナーでは堀内賢雄と大塚明夫が前回の山寺氏の件を話題にしていた。)
2023年2月から3月かけて行われたポプテピピックとデュエル・マスターズ_プレイスのコラボではイベントの追加ストーリーに登場。彼とのデュエルに勝つと彼のスキンを獲得できる。CVはAC部の板倉俊介が担当。追加イベンターのため、劇中の名言がPVでも使用されている。
余談1
語感の良さからその後は『ポプテ』関係なく、「カタカナのファーストネーム+漢字(特に2文字)」の名前を見ると矢野を連想する、とちょっとしたミームというかお約束が起こっている(関連タグ参照)。
ちなみに先述の話には続きがあり、2巻198話ではピピ美が「マグマミキサー村田」のことを考えていた。
また『ポプテピピック』コラボカフェ第2弾の限定プレゼントのコースターの絵柄の1つとして、シェフ姿のヘルシェイク矢野とマグマミキサー村田が共に描かれている(単行本2巻P79に掲載)。もしかするとヘルシェイク矢野と同じバンドに所属する男なのかもしれない。余談だが、アニメでヘルシェイク矢野が登場するまではモブ扱いだった為、コースターとしては不人気だったとされるが、AC部の熱演(?)により評価は180度変わったらしい。
しかし・・・マグマミキサー村田の意外な正体が判明した。詳しくは該当項目へ。
ちなみにTwitter上で「#マグマミキサー村田のことも考えてあげて」のタグも生まれた。
OPにもちらっと、マグマミキサー村田と共に映っている。これを含めると実はTVアニメのほぼレギュラーであった(ただし第1話・11話・12話にはこのOPは無し)。
TVSPの13話Aパートの「ポプ子にソース」では、ボコボコにされた顔でのコンテニュー画面のシーンで登場した。
ちなみにBパートではマグマミキサー村田が出ている。
なので矢野氏がヘルシェイクに騎乗するレースでは、競馬場に来た人全員が「ヘルシェイク矢野のこと」を考えることになる。なお、「ヘルシェイク矢野のこと考えてた横断幕」もある。
2023年2月3日、川崎競馬3レースで初勝利。勝利後の記念撮影では矢野氏が金髪のカツラを被って写真に収まった。
なお、ポプテピピックには矢野正明という声優も出演しており、中の人扱いされて一時時の人になったものの、彼はヘルシェイク矢野を演じておらず、全くの無関係である。
余談2
ちなみにヘルシェイク矢野の公式(?)Twitterがあるがフォローすると...
ヘルシェイク矢野の情報が入ってくる。(※情報が入ってくるかどうかはわからない)
小ネタだがヘルシェイク矢野のTwitterアカウントのアイコンはAC部版のヘルシェイク矢野のアイコンになっている。
ヘルシェイク矢野の公式(?)Twitterをチェックしよう!
雑学
バンドマンではないが、クラシックのバイオリニストのパガニーニは、その演奏の超絶技巧を魅せる演出として、演奏中のバイオリンの弦が1本ずつ切れていき、最後に残った弦1本で曲を1曲引き切るという荒業を見せたことがある。
また同じくバイオリニストの五嶋みどりは14歳の時、現実にヘルシェイク矢野のようなハプニングに遭遇している。ソリストとしてボストン交響楽団と共演していたところ、演奏中にバイオリンの弦が切れてしまうアクシデントが発生。彼女はとっさに後ろに座っているオーケストラ団員のバイオリンを借りて演奏を続行するが、なんとふたたび弦が切れてしまう。次の演奏開始は8秒後、時間がない!しかし五嶋は慌てず騒がず、また別の団員のバイオリンを借りて弾き始め、何事もなかったかのように演奏し切った。2度のヘルを見事シェイクしてのけた天才少女に観客は拍手の嵐を浴びせ、大指揮者レナード・バーンスタインも感動の涙を流したという。通称「タングルウッドの奇跡」。
関連タグ
後藤ひとり(『ぼっち・ざ・ろっく!』):咄嗟の機転で「超絶ギターソロでお客さんを引き留める」「ギターの弦が切れるアクシデントを超絶技巧(こちらはあり合わせのものでのボトルネック奏法)で切り抜ける」という共通点がある。
トリスタン(Fate) 瀬田薫:カップやきそば現象。前者は初登場が矢野よりも後のため、パロディ元では無い。後者は髪の色やバンドのギター担当など共通点も多い。
エターナル克己:二次創作ネタ。
スターシャイン星野、グローディ天野、仮面ライダーヴァルバラド黒鋼:直接的な関わりはないが、語感の類似性から連想する視聴者が続出した。パロディイラストでいじられることもある。
マフィア梶田:自身のYouTubeチャンネルでの配信時にヘルシェイク矢野のロゴTシャツを着ている。あと語感も似ている。
ポプテピ記念:JRAと『ポプテピピック』のコラボ。コラボアニメ「パドック篇」にて「ヤノサンブラック」という白色の馬っぽい何か(名前の元ネタは「キタサンブラック」と思われる)が登場している(この際の髪色は金髪)。ちなみに何の因果か、後にブームになったアレに登場したヤノサンブラックの元ネタと思しき馬をモチーフにしたキャラの声優は矢野さんである。
ヘルシェイク(競走馬):ヘルシェイク矢野に由来していると思しき川崎所属の競走馬。父ホッコータルマエ。なお、馬主の要望により今のところ全戦で矢野貴之騎手が鞍上を務める。
外部リンク
おわりに
あ、ヘルシェイク矢野のことを考えてました。