姫野剣
ひめのつるぎ
『仮面ライダーガッチャード』の登場人物。姫野聖の兄。23歳(第9話の公式サイトでの記載及びOPによるクレジットはなく、後者は「フードの男」表記だった。しかし、聖のメールに「剣」という宛名のメールが届いていたことから確定だと思われ、その後第10話にて本名でクレジットされた)。
連続放火事件の容疑者として警察に逮捕されていたが、クロトーが護送車を襲撃したことで脱走。その後、何らかの形で妹・聖にメールを送り再会を果たした。しかし、その様子を加治木涼に見られており彼に『聖には恋人がいた』と勘違いさせてしまい、彼を失恋のショックで落ち込ませてしまう。
妹の面倒をずっと見ていたのだが、実は幼少期から「妹を守る良い兄」でいることを無意識の内に周囲から強要されたことでストレスが溜まっており、その時に燃え盛る火を見たことで気持ちが安らぐのを感じ、大人になってからも放火を繰り返すことでストレスを発散していた。
マルガム化したことで悪意が増幅されてしまい、ストレスの元凶となっていた邪魔な妹を始末するべくライデンジと結合し、バッテリーマルガムへと変貌してしまう。
高圧の電気で全てを焼き尽くそうとするも、ヒーケスローズに変身したガッチャードによってケミーと分離された。
しかし、その悪意は更なる悪意を連鎖させてしまい、今度は聖がバッテリーマルガムへと変貌してしまう。
負の感情が剣以上だったのか、凄まじい電撃で近づけず、さらに兄を殺害せんと放電するが、彼女に人殺しさせまいと奮闘するガッチャードの奮戦と加治木の必至の説得でどうにか分離し、事件は収束。
事後、警察に引き渡されることになりその際に聖にとあることを語り出す。
実は聖がオカルト好きになった人魂を見た日のことを彼も覚えていたのだった。
妹に殺意を向けてしまったのも事実だが、彼女との思い出もちゃんと胸中には残っていたようであった。
第44話では、登場しなかったものの改心していたことがうかがえる。ケミーに関する記憶は消されていたが、脱獄して妹を手にかけようとした事実は覚えていたらしく、その後悔からか未だに面会拒否をしている。
手紙には妹の身を案じてか「俺のことは忘れて生きろ」と突っぱねていたことも明かされた。