CV:井上和彦
概要
東映版公式サイトによれば黒い鏡の精だとされている。
鏡に赤い光で眼と口が描かれているような姿をしている。鏡の中には男性らしきシルエットの人物がいるが、その姿は影に隠れて見えない。
世界中のあらゆる場所の情報をリアルタイムで把握しており、それをもってクイーンミラージュへ助言を行ったり、プリキュア討伐作戦を立てたりする。幻影帝国の軍師というべき立ち位置。
他の幹部達はディープミラーには敬語と敬礼を持って接しているので、地位はかなり高い様子。
正体
※以下、29話以降のネタバレ注意
「アクシアの力は厄介だ…」
「2人で世界中のプリキュア達を闇の世界へ閉じ込めてしまいましょう‼」
その正体は、クイーンミラージュを裏で操っている黒幕。
つまり幻影帝国の真の首領である。
普段は慇懃丁寧でクイーンミラージュの忠実な部下を装っているが、その本性はプリキュアの歴代の黒幕史上でもトップクラスの外道。
元々クイーンミラージュを唆しているかのような言動が多かったため前々から正体については噂されていたが、29話ではブルー達がアクシアの真の力を解放しようとしていることを察知し、その力を恐れ遂に行動を本格化。
29話にてクイーンミラージュを唆して洗脳している描写があり、キュアフォーチュンの必殺技「スターライトアセンション」で浄化されかかった三幹部を「思い出せ。お前の怒りと悲しみを!」という言葉で再洗脳し、浄化技を実質無効化しているなど、その真の力は計り知れない。
この言葉以降、三幹部の正体もクイーンミラージュ同様、洗脳された人間である可能性が示唆されている。
ミラージュはブルーが地球の神という立場上、ミラージュ個人だけを愛すわけにはいかないと考え、彼女と別れる決意をしたブルーにより深い傷を負った彼女の心に付け込んで洗脳したことが38話にて確定した。
31話でプリキュア達は戦闘不能になり意識を失ったファントムを彼が回復するまであえて介抱するという英断をなした。
そんな事情を知らずに行方不明のファントムを心の底から心配するミラージュに、ディープミラーは卑劣にも「ブルーやプリキュア達が人質として捕えた」と嘘を吐き、自身だけが彼女の味方であるかのように吹き込み、2人の中を更に悪化させるような描写が描かれている。
更に36話では鏡を通してオレスキーにめぐみの誕生日パーティーの様子を見せて彼のトラウマを抉って憎悪を煽り、ミラージュにはめぐみとブルーが親しげにしている姿を見せ付け、
「流石は愛の名を持つプリキュア、地球の神をたぶらかすのもお手の物のようです」
とめぐみがブルーを誘惑しているかのような根も葉もないデマを吹き込み、彼女こそが現在のブルーの力を与えている元凶だとミラージュを更に騙している。
そして、38話にてミラージュを扇動して氷川まりあをキュアテンダー・闇として洗脳し、姉妹同士で殺し合いをさせるという、外道極まりない行為をさせた。
表向きはミラージュが洗脳したことになっているが、その紅い瞳からも真に洗脳したのはディープミラーであることは明白である。
それが失敗するとブルーとの会合で洗脳が解けかけた彼女を無理やり自らの鏡に引きずり込み、再洗脳し直す。
さらに41話ではファントムの思いを利用して言葉巧みに語り掛け、彼にプリキュア達との決戦を決意させたり、ハニーの説得に応じて心を開きかけた彼を操るなど、その邪悪さに拍車がかかってきている。
このように他人の心を操る手段には長けているものの、結局はただの鏡なので戦う力は皆無である。
一応、浮遊して移動することなどはできるようなのだが、世界中で最も安全な場所であるクイーンミラージュの執務室の壁からは基本的に一歩も動かない。
しかし43話では、その執務室にキュアラブリーが乗り込んできてミラージュとの決戦が行われる。その際にミラージュの心を縛っているのはこの巨大な鏡だと看破したラブリーは、イノセントフォームへと変身してディープミラーを粉々に砕いた。
この時にディープミラーの最後の力でミラージュが暴走体に変貌させられたが、イノセントプリフィケーションによってミラージュを浄化したことで、ミラージュはディープミラーの干渉から完全に解放された。
これでディープミラーは完全に消滅したかに思われていたが、粉々になった鏡の破片の一つから声が…?
実はディープミラーは、ある存在が表で行動する為の仮の姿であり、表の姿のディープミラーが消滅した事を切っ掛けに、今まで鏡の裏に潜んでいた真の姿が番組の終わりに遂に現れ、行動を開始する・・・・。
ブルーとの関係
ブルーと何かしらの関わりがあるかのような描写がされている。
鏡の中にはディープミラーの本体と思わしき、整った顔の紅い髪の男の姿が現れている。(そして鏡のシルエットも禍々しいものに変化している)。
そのシルエットはブルーに似ているようにも見え、更に鏡を使い世界中を見渡せる能力はクロスミラールームと共通している。
さらにルームの中央に備え付けられた鏡とディープミラーが潜んでいる鏡の縁取りが色こそ違えど、形状がそっくりそのままの形をしている。
38話で、赤い異空間内にひび割れにも見える黒い帯状のものが巻き付いた鏡が無数に漂う不気味かつ禍々しい空間、正に荒れ果てたクロスミラールームとでも言う空間に鎮座するブルーに瓜二つの姿をしたディープミラーの全身像のシルエットが遂に視聴者に明かさた。
29話、並びに38話では自らが洗脳し、完全に操り人形と化したクイーンミラージュを見て、「愚かな女」と言わんばかりの残忍な笑みを浮かべていた
もしかしたらブルーが自分で戦えないのも、ディープミラーの存在が大きいのかもしれない…
推測
現段階では詳しくは不明だが、以上の描写から正体は、アクシアに封印されていた闇の存在そのものか、ブルーと同じく地球の神で、ブルーが地球の善神であるのに対し、ディープミラーはブルーと対を成す地球の悪神と推測する声もある(38話の最後の描写からその可能性はますます高まりイブの回で明確になる)。
※イラストはイメージです。
30話にて、ミラージュがまだ洗脳させて悪落ちする前、ミラージュがキュアミラージュとしてブルーと共に活躍していた頃、何か強大な敵と戦っていたことが明かされ、回想シーンで戦っていた闇の巨人があまりにもディープミラーの鏡に浮かぶ文様にそっくりな顔だったため、その強大な敵の正体が彼である可能性が高く、アクシアに封印されていた張本人である可能性が示唆された(41話でのファントムの回想シーンからその可能性が高い)。
彼の目的などは現在明らかになっていないが、幻影帝国の侵略目的・活動内容などから推測するに単刀直入に生きとし生きる者すべてに災いを振りまき、最終的にはブルーを滅ぼして人類を滅亡させることなのではないかという推測もできる。
自らは強大な力を持ちながらも自分の手は決して汚さず、ミラージュや三幹部たちを心の傷に漬け込み洗脳し、更には言葉巧みに彼女たちの憎しみを煽って人々に絶望を振りまくその外道ぶりは、上記の通り歴代の悪の黒幕の中でも群を抜いて悪質かつ卑劣と言っても過言ではない。
無関係な少女たちを戦わせ、未来を奪っていることを自らの罪として受け入れ、歯痒い思いをしているブルーとは、まさに合わせ鏡の存在といえるだろう。
だが、ブルーの言葉からハッキリと自分と同じ『神』だと明言した。
なお、劇場版に登場したブラックファングはその卑劣さや能力等が極めてディープミラーに近いため、何かしらの関係がある(分身?)事が示唆されている。
今までのプリキュアの悪の黒幕達は、闇に生まれたが故の孤独など、多少は同情の余地のある場合が多かったが、今現在のところディープミラーはそれらの要素が一切ない、
プリキュアでも比較的珍しい「絶対悪」として描かれている。
関連タグ
似た要素のあるキャラ
プリキュアシリーズ関連
ゴーヤーン、ノイズ、プロトジコチュー、ダークヘッド:歴代プリキュアの作品で敵組織の首領を操っていた黒幕繋がり。
デューン:太古のプリキュアと戦い力の大半を奪われたプリキュアに登場した悪の首領関連。
他シリーズ関連
神崎士郎、ディメンションミラー/ダークマインド/キングD・マインド:鏡の向こうで全てを仕組んだ黒幕繋がり。
JUDO、四魂の玉、ダークザギ、ダークルギエル、ブレドラン、白面の者、デスザウラー、ユニクロン:自身復活や自身の目的のため物語の裏で暗躍していた黒幕繋がり。
カーズ:中の人及び、本性を隠しているボス繋がり。