曖昧さ回避
『銀魂』の登場人物については、神楽(銀魂)またはグラさんまたはぐらさん(銀魂)を参照。
概要
CV:小堀幸
外見はリボンに似ているが、彼女とは色違いで頭にサングラスを乗っけているのが特徴。
女の子だが、一人称は「俺」で、男の子口調であり「~だぜ」という語尾を多用する。
シリーズ構成の成田良美氏によると、モデルにしたのはなんと渡哲也とのこと。
ちなみに名前がひらがな表記の妖精はプリキュアシリーズでは初めてである。
普段の、少々ヤンキーっぽい言葉遣いとは裏腹に、極めて冷静な判断力や常識的思考の持ち主であり、姉の復讐心から周りが見えなくなりがちないおなの暴走を食い止める役目も担っている。
打倒プリキュアハンター・ファントムに傾倒しすぎるフォーチュンのことを心配しており、「一人では無理」とフォーチュンにハピネスチャージプリキュアへの加入を勧めていた。
序盤のいおなはひめに対し激しい憎悪を抱いていたが、ぐらさん個人はひめに対しは最初から悪印象はなかったようだ。
かなり絶望的な状況でもそう慌てたりはせず、胆力があるのも特徴。
これはプリキュアの力を信じているからであり、見方を変えれば「意地を張らずにやれること全てやれば負けない」だけの地力を相棒は持っている事を知っている、信頼感の表れであるといえる。
このあたりは、リボンが相棒の実力をあまり信用しておらず(その相棒の性格を思えば無理からぬことだが)、心配性で危機的状況でパニックになりがちなのと対照的である。
20話でぐらさんは「キュアテンダーはとっても強かった」と発言している。フォーチュンがテンダーを引き継いだプリキュアであることから、ぐらさんは元々テンダーのパートナーであり、テンダーが倒れた後はフォーチュンに着いたのかもしれないが、現時点では不明。
なお、漫画版とミュージカル版では全く登場していない。主要パートナー妖精がこれらのメディアに登場しなかったのは異例である。
各話ネタ
■第1話
- 冒頭にキュアフォーチュンとともに登場。本編で初めてプリカードを生成したのはリボンでなくぐらさんとなる。
- 若干ハードボイルドな雰囲気があるしゃべり方でのデビューだったので、プリカード生成時に「こちょこちょしてくれ」っていきなり言い出したのは視聴者に結構なインパクトを与えた。
■第13話
- ファントムと対峙して絶体絶命のピンチであるにもかかわらず、落ち着いた素振りで「意地を張っててもファントムには勝てねぇぜ、出来る事全部ぶつけなきゃ太刀打ち出来ない。奴はそういう相手だぜ」と平然と言い放った
- この言葉を受けて、キュアフォーチュンはそばにいたキュアラブリーと共闘することにした。(それまでは、プリンセスの相棒であるラブリーとは関わり合いを避けていた)
- 戦闘後、素っ気ないフォーチュンとは対照的に、ラブリーに礼を述べる。
■第19話
- 一人で戦い続けるいおなに「ハピネスチャージプリキュアの仲間に入ればもっと強くなれる」と説得するが、いおなは聞く耳もたなかった。ぐらさんはおでこのサングラスを目にかけて呆れた様子で腕を組む。
- あれ、体の模様の一部とかでなく本当にグラサンだったんだ・・・
■第20話
- リボンがチョイアークに襲われて大ピンチのところを、そのチョアークを鈍器で殴って助ける。「怪我はないか!?」 なかなか男らしい(女の子だけど)。
■第21話
- この21話は、いおなとひめの関係が最も険悪だった時期にあたる。自分たちの仲間になってほしいと勧誘してきためぐみをいおなは聞く耳もたない態度で追い返してしまったが、この後にぐらさんがこっそりめぐみたちに謝っている。ヤンキーめいた口調からずさんなイメージをもたれがちなぐらさんだが、気配りは良く効くタイプである。
■第22話
- ファントムとの戦いで消息を絶ったフォーチュンの事を、ハピネス三人衆に慌てた様子で知らせて応援を要請したが、ブルーから「プリキュア墓場」について聞かされ不安の色を浮かべる一同に対し、いつもの肚が据わった素振りで「俺は感じるぜ、フォーチュンは必死で戦っている。まだやられちゃいないってな」と言い放っている(もしも、先の慌てた様子が、皆にフォーチュンを捜させる為の芝居だったとしたら、中々の策士でもある)。
- この第22話では、今まで見せなかった赤裸々な感情を見せてもいる。プリキュア墓場の乗り込んだ直後、いおなの元に直行し、彼女の胸を殴打しながら「このバカヤロウ! 心配かけやがって!」と罵倒した。ちなみにこの時の胸を叩いた効果音が、明らかに堅いものを叩いている音だった。
- (一応いおなの名誉のために言っておくと、彼女なは歴代プリキュアの中で比較するとバストサイズはある方に描かれていますので、マナ板というわけではないと思われます)
- その後、プリンセスがいおなに筋を通すために自分が所持していたすべてのプリカードをいおなに譲渡。これによって「大いなる願い」が成就し、いおなは万能の奇跡を「ひとつだけ」起こせる権利を得た。そしてぐらさんは問うた。
- 「いおな、何を願う?」 「愛すべき姉を助けるか。憎むべきファントムを消すか。いっそのこと、帝国を滅ぼしてすべてを終わらせるか」
- いおなはこの直前までにファントムに変身用プリカードを燃やされており、プリキュアとして自分は終わったと絶望の淵にいた。そこに願いを起こせる権利が全くの予想外で転がり込んできた状況である。本来は白雪ひめが得るはずだったチャンスを奪う形で。
- 姉の代わりにファントムを討つ為にプリキュアとなったいおなだったが、彼女が望んだのは復讐を果たすことでも、姉を助けることでもなく、「私にもう一度プリキュアの力を」であった。大切なもののために別の何かを切り捨てる選択を拒否し、誰も不幸にならない最善の結果を自分の手でつかみ取るための力を得ることを願ったのだ。
- この時のぐらさんは明らかに相棒の心の内を見透かすかの様に決断を迫っており、いおなが選んだ結果をあえて選択肢として提示しなかった。歴代プリキュアの妖精達の中でも、ここまで冷徹な問いかけや決断を迫ったキャラクターはいない。
■第23話
- 揃って帰還後、ブルーに遅れたテンダーの悲劇の報告をし、今まで見せたことの無い様な悔しそうな表情を浮かべたが、今まで「合わす顔が無かった」と言って、報告が遅れた事を詫びるぐらさんを、ブルーは今までの苦労を労う言葉をかけた。
- この後のぐらさんは、いつも通りの平然とした彼女に戻っている。リボンと共にいおなとひめの買い出しに同行し、そこでキュアテンダーの話題になった時も、淡々と見たまま感じたままを語った。それに対しいおなは、姉の自慢話を熱い語り口で始め、これがひめの失言を誘発してしまった。
- 商業施設において、低次元な言い争いになったいおなとひめに狼狽え、右往左往するリボンとは対照的に、やはりここでも「我関せず」と言わんばかりのフテ寝を決め込んだ。
- アクシアの箱について、まだ彼女が知らなかった事を聞き、己の落ち度に気付いて落ち込むいおなを慰め「後はお互い、歩み寄るだけだぜ」と、本格的な二人の和解を後押しした。
■第24話
- 合宿のコテージにて、恋愛禁止に関するいおなとブルーのやりとりを脇で聞いてて、「従えない」と言い切られて、溜息混じりに苦笑いをするブルーに対し、横から「待てば海路の日和あり」と、ことわざを引用しながら、いおなの乙女心は気長に待てば良いと助言した。
- 合宿場所でお遊び気分の3人に、「俺を怒らせると怖いぜ。」と発言する。
■第27話
- ひめに対し、「それは所謂三角関係だな。」と言い放つ。その時何故かサングラスをかけ、グラスを持っていた。
■第30話
- 突如現れた謎めいた悪の少女戦士。プリキュアたちが幻影帝国の新幹部と思い込んでいた中で、ぐらさんだけは彼女のオーラから「正体はファントムだぜ!」と見破った。公式女体化なんて展開を想像もしてなかったプリキュアたちはその言葉の意味が理解できずしばし呆然。
- なお、そのぐらさん自身も自分の見破った正体が意外すぎたのか、仲間から少し遅れて「えっ」と驚愕してたりする。
■第31話
- 白雪ひめの言動にキレて、リボン共々憤怒の表情で睨み付けた(詳細は白雪ひめ・第31話の記述を参照)。
- 今までのぐらさんの言動からすると、異例のケースだと言える。リボン同様、ひめとも接触する機会が増え、リボンに感化されたか、或いはひめの人間性を知るにつれて鬱積した思いが表面化した結果だとも言える。
■第40話
- リボンと共にバリアを張る。
中の人について
担当声優の小堀幸は本作でプリキュアシリーズ初出演と同時に初のアニメレギュラーを獲得。
また、小堀は本作に登場する石神りんやモブキャラ多数のCVも兼任している。
関連項目
ハピネスチャージプリキュア! 氷川いおな/キュアフォーチュン
ぐらさん(プリキュア) - 表記揺れ