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ブルめぐ

ぶるめぐ

ブルめぐとは『ハピネスチャージプリキュア!』のブルーと愛乃めぐみ(キュアラブリー)のカップリングまたはコンビタグである。
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概要

愛乃めぐみ男女恋愛の機微には疎いキャラなのだが、イケメンを見て普通にカッコイイと憧れるくらいの俗っぽさはある。OP映像ではめぐみがブルーを見て頬を染めている様子が見られ、2話でブルーと初対面したときには目の中がハートマークになってデレデレになるギャグ演出が一瞬挿入されていた。


このことから、恋愛感情に発展するのではないかと注目されていた。


本編の展開

  • 13話

2話での出会いからしばらくの間二人に何の進展もなかったが、この回で大きく動くことになる。二人はクロスミラールームを通し一緒にぴかり神社に出かける。そこでめぐみはブルーが時折悲しそうな目をすることを心配し、自分が力になれないかと問いかける。


そこにファントムが出現。めぐみはブルーを守るためキュアラブリーに変身するも歯が立たずあやうく封印されかけるが、キュアフォーチュンの参戦やブルーが盾になろうとしたことでファントムは撤退する。


その後、キュアフォーチュンから自分はキュアテンダーから力を受け継いだと聞きショックを受けるブルー。「全ての不幸の源は僕なのかもしれない」と落ち込むブルーを、キュアラブリーは「神様と会えてプリキュアになれたことを感謝している、自分たちが力になる」と励ます。その優しさに感極まったのか、ブルーは突然キュアラブリーを抱き寄せた。


ありがとう

「ありがとう…、君が居てくれて良かった。」


この時はただ茫然となっていただけで、翌14話冒頭でもめぐみはブルーを心配するだけで特に意識している様子は見られなかったが、大森ゆうこに「好きとか嫌いとかに興味を持った方が良い」と言われた際、ブルーに抱き寄せられたことを思い出し赤面するなど、ブルーに対する感情に言葉にできない微妙な変化が表れてる様子がうかがえる。


  • 23話

ブルーとクイーンミラージュ、過去に何やら因縁のある二人は魔法の鏡を通じて対面する。ブルーは「このまま世界に不幸を放ち続ければ、君自身が不幸に呑み込まれる」と説得するが、ミラージュは「愛、勇気、優しさ、幸せ、すべては幻だと教えたのはあなただ」と聞く耳もたない。そこにめぐみがブルーを守るようにして二人の間に割り込む。


「愛も勇気も優しさも幸せも幻なんかじゃない! みんな心の中にある。幸せハピネスなんだから!!」


明らかに空気が読めない行動でもあったが、そのめぐみの様子にミラージュは何かを察したようで、「なーるほど…」と皮肉げに小さく笑った後、いきなり激怒。


「ブルーに力を与えていたのはお前ね! その大きな愛、目障りよ!」


とすさまじい悋気を見せ、幻影越しにめぐみを攻撃した。しかしブルーの力で間一髪転移。以前にもミラージュと会ったことがあるのかというリボンの問いには「昔の知り合い」としか答えず、「だが今は敵だ」と幻影帝国を倒し世界を守ってほしいと改めてプリキュア達に頼んだ。そのときは背中を向けて表情を見せなかったが、めぐみはブルーが辛そうにしているのを感じていた。


  • 24話~25話

翌24話はでプリキュア強化合宿回。ブルーは留守番するつもりだったが、みんなから誘われて結局ついていくことに。その夜、部屋に一人でいたブルーをめぐみが呼びに行き、そのまま二人でを眺める。綺麗な星空に見惚れるめぐみに、ブルーは皆の楽しそうな姿を見て元気をもらったとお礼を言う。やはり前話のミラージュとの邂逅はブルーにとってかなりのプレッシャーになっていたようだ。


第24話落書き


ブルーの笑顔を見てめぐみは不思議な胸のトキメキを感じる。「あれ、なんだろう、なんか胸がドキドキする……」と思った瞬間、めぐみは足をふらつかせて倒れてしまった。昼の特訓でをかぶった結果、を出してしまったのだ。ブルーはめぐみをお姫様抱っこしてめぐみの部屋まで送る。めぐみは緊張を隠せない様子。


なお、直前のブルーとめぐみのやりとりを知らずにこの場面「だけ」を見た場合、女子中学生をお持ち帰りした事案にしか見えないのでさんざんネタにされている。そして、よりによって相楽誠司がこの場面「だけ」を目撃してしまった


三角。


続く25話では、熱で倒れためぐみをブルーが看病する。ブルーがおかゆをフーフーしてあーんしてあげているところに、ひめとクラスメート達がやってくる。ブルーを見た彼女たちから「まさかめぐみの彼氏!?」と聞かれ、めぐみは慌てて真っ赤になりながら否定する。つい神様だと言ってしまうが、ブルーがひめの遠い親戚だと名乗りフォローする。


まめぐ


めぐみは、24話でブルーがごまかしていたミラージュとのことについて、何かあったのかブルーに問う。ブルーは「自分がかつてミラージュを傷つけてしまったことがきっかけで彼女は世界を憎悪するようになった」と今の世界の状況は自分にも責任があると告白する。そのうえでブルーは口では「なんとしても彼女を止め、この世界を守らなくては」というが、ブルーの複雑な心境を感じためぐみは「神様、本当はミラージュと戦いたくないんじゃ…。そういう顔してたよ。」「つらいことがあったら言ってね。話聞くことはできるから。」と、ブルーを励ました。


幻影帝国も含め、皆が幸せになれたら良いという理想を語るめぐみに、ブルーも同調する。ふいにブルーが「僕のことはこれからブルーと呼んでくれていいよ」と言い、めぐみは照れながらも「ブルー」と呼び、赤面する。ちなみにこれは先程のクラスメートとのやり取りを踏まえた行動だと思われ、ブルーなりの気遣いであろう。だが、この後誠司からブルー呼びを言及された際にめぐみは若干照れた表情を見せている。めぐみにとっては特別なことだったのかもしれない。


  • 27話

大使館に集まって夏休み宿題をする中、ゆうこから好きな人はいないのか聞かれためぐみは、口ではいないと言いながらも、神社でのことを思い浮かべながら赤面して動揺する。それは恋する乙女の姿そのものであり、これを見たゆうこは「めぐみの好きな人はブルー」「だがまだ恋まではいってない」と把握した。


誠司もそのことに気付いているようで、めぐみの件でブルーと二人きりで話がしたいと言う。


「俺は、めぐみのことを家族と同じくらい大切に思ってる。神様はどうなんだ」

「もちろん大切だよ」

「一番大切か?」

「大切なものに、一番も二番もないよ」

「じゃあ、女の中では一番か!」


かなりストレートな詰問をされるが、ブルーは「誠司くん、君は本当にめぐみのことを大切に思ってるんだね。かつて僕にもそういう人がいた。でも今はこの星に生きるものすべてを大切に思っている。神様だからね」と、めぐみだけに特別な感情を抱かないという自身の立場を告げる。また、この時クイーンミラージュのかつての姿を思い浮かべている。


  • 29話~30話

ブルーはシャイニングメイクドレッサーでクイーンミラージュを倒すことを決意し、他のメンバーも賛成する。しかしブルーの本心に感づいているめぐみは「ブルーにも幸せになってほしい」という気持ちから反対、氷川いおな達と対立してしまう。


めぐみにしては珍しくかなり落ち込みどうしていいかわからなくなり、その夜に誠司に相談。「どうしていいかわからない」という本音をみんなに話し、喧嘩になってでもみんなで考えていくしかないとアドバイスされる。


翌日、仲間たちは皆で本音で話し合い、これからどうするかを考える。ブルーにも「ミラージュを倒したくないという本音があるならちゃんと話してほしい」と頼む。皆の真剣さについにブルーは観念し、ミラージュとの過去を語った。


300年ほど前、ブルーは巫女のミラージュを愛していたが、神と言う立場から彼女の「ずっと一緒にいたい」という願いを拒み彼女を傷つけた。そのせいでミラージュは今の姿となってしまった…と告白する。そしてブルーの隠していた本音はやはり、ミラージュと和解したいというものであった。その事実を知っためぐみは切なげな表情を浮かべるが、ブルーの気持ちを笑顔で後押しする。


続く30話では、ミラージュが元プリキュアでありブルーと共に戦っていた事実も明かされる。思い悩むブルーは一人ぴかり神社を訪れ、めぐみはそれを追う。この際、鏡から出てきためぐみは勢い余ってブルーの胸に飛び込んでしまい、大慌てで赤面する微笑ましい場面が見られた。


会いに行っても拒まれるのではないかと不安になるブルーを、めぐみは笑顔で励ます。そこにファントムが現れ、ミラージュの命によりブルーを抹殺しようとする。めぐみはブルーを守るために変身し戦う。


「ブルーはわたしが守る!!」


  • 36話

めぐみの誕生日パーティーの日。病気が治らなくても自分は幸せだという母かおりの言葉聞き、母の病気を治すことを願いとしていためぐみは人助けに自身をなくしてしまう。誠司に落ち込むなんてらしくないと励まされ、無理にでも笑わなくちゃ、と鏡を覗きこむと「そんなことないよ」とブルーの声が聞こえそのままクロスミラールームに引き込まれる。


こんなことで悩んでいては駄目だと謝るめぐみに対し、ブルーは悩んで良いんだと言う。めぐみの悩みを静かに聞いていたブルーは、ふいにそっと手を重ねる。悩むのは心が成長するのに必要なことで、めぐみはそのままで良い、そのままでいてほしい。そう微笑むブルーに、めぐみは自然と涙があふれる。ブルーと居ると自分の知らない自分が出てくる、ようやく心からの笑顔を見せためぐみは、ブルーに話を聞いてくれたお礼を言う。ブルーは「めぐみにも幸せになってほしい」と告げる。


悩みを吹っ切っためぐみは、戦いの中でイノセントフォームに覚醒する。戦いもパーティーも終わり、めぐみは改めてブルーにお礼を言い、ブルーは自分は何もしていない、めぐみ自身の成長だと笑い合う二人。めぐみはプリカードが集まったらみんなが幸せになるお願いをしたい、と新しい願いを語る。ブルーは頷きながら「めぐみを含めた」と付け加える。勢いよくブルーに抱きつくめぐみ。


「ありがとう!ブルー!」


そして24話に続きまたしても誠司にその場面を目撃されている。更にクイーンミラージュディープミラーも見ていた。


みんな幸せ


  • 37話

ぴかりが丘でハロウィン祭り。ブルーもプリキュアたちに誘われて吸血鬼仮装で参加した。めぐみから「カボチャカップケーキを二人で半分こすると二人とも幸せになれる」というジンクスを聞いて、「一つで二人とも幸せになれるなんて、ステキなケーキだね」と感心するブルー。めぐみの友人たちがやってきて、ブルーにケーキを半分あげる。その様子を見て、ゆうこは「めぐみちゃんは?神様にあげないの?」と尋ねるが、めぐみは皆と楽しそうにしているブルーを見て遠慮する。そこに誠司が来てめぐみとケーキを半分こする。


その後ブルーとめぐみが二人でいると、卓真たちがお菓子を貰いにくる。何も持っていないと困るブルーに、めぐみがを差し出す。


ブルーも今日はさまざまな人たちとの触れ合いを楽しめたようだが、同時に「ボクはみんなを幸せにしなくちゃと思ってるのに、みんなから幸せをもらってばかりだ」と自分のふがいなさに少し影を見せた。その様子にめぐみは「ブルーがいてくれるだけで、わたしは幸せ」と激励。ブルーはめぐみに感謝を述べ、「ボクもめぐみの幸せを願ってる」とカップケーキを二人で半分こ。めぐみは顔を真っ赤にして、その様子をブルーに悟られまいと、ケーキを受け取らずに飲み物を買ってくると走り去った。それを見ていたひめ誠司に「めぐみを取られても良いのか」と問い詰めるが、誠司は「良くないがめぐみの気持ちは取る取らないのものではない」と言う。


めぐみはゆうこといおなの所に飲み物を貰いに来た。「ブルーと二人でいると緊張してしまう」というめぐみ。ひめにブルーとケーキを半分こしていたことを言われ再び赤面する。


めぐみが立ち去った後、ひめ達はめぐみの気持ちについて話す。

ひめ「めぐみ、神様のこと好きだよね

ゆうこ「うん」

いおな「自分では気づいてないようだけど」

ゆうこ「めぐみちゃんらしいよね」

いおな「まあ、恋愛の好きじゃなくて親戚のお兄さんのことが好きって感じなのかもしれないし」

ゆうこ「色んな好きがあるからねえ」


一方、めぐみがいなくなった後にブルーのもとに誠司がやってくる。誠司は先ほどのめぐみの反応を見ていたが冷静を装い、世間話をする。例のカップケーキの話で、誠司が毎年めぐみと二人で分けているという話を聞くと、ブルーは「それはいいね。ふたりで幸せを二倍にも三倍にもしてほしいと願っているよ」先ほどの影を見せたのとは違い、ごく自然に優しい微笑みで述べるブルー。でも、めぐみが好きなのはおそらく……誠司は少し悲しげに微笑む。


ブルーの様子は「めぐみをブルーに取られる」と心の奥をざわめかせている誠司とは対照的でブルーは本心から、めぐみと誠司を等しく大切に思い、幸せになって欲しいと感じている。だから、誠司とブルーの間には、めぐみを取り合う恋敵のような対等の関係が成立しない。誠司にとってめぐみは「特別」な存在だが、ブルーはめぐみを自分にとっての「特別」にすることを自分に許さない。それは27話でブルーが誠司に宣言していること。だがめぐみの方はブルーの決意をどこまで理解できているのだろうか?お茶を持って戻ってきためぐみが、ブルーに渡そうとして一瞬手が触れる。そのラブコメ的ハプニングに赤面し一人でパニくるめぐみ。誠司はそれを見て悲しげに目を逸らした。


  • 38話

ミラージュに洗脳されたキュアテンダーと戦うハピネスチャージプリキュア。戦いの中、ブルーはミラージュを説得するがミラージュはそれを拒む。ブルーの言うことなど綺麗ごとだと言うテンダーに、ラブリーはブルーと出会えて良いことばかりだと反論する。そしてラブリーはミラージュにあなたもそうだったのではないか、と語り掛ける。


「ブルーと出会って、幸せな気持ちを貰ったんじゃないの?ブルーは今でもあなたを大切に思ってる!」

「分かるよ!ブルーとずっと一緒にいたから。見てたから分かる!!


しかしブルーの想いはディープミラーの妨害でミラージュに届かなかった。


  • 40話

めぐみはブルーから「世界の平和は大事だけど、自分の人生も大切にしなさい」と言われたことから熱心に勉強に取り組んでいる。


  • 42話~43話

地球全土にサイアークを発生させて最終決戦をしかけてきたクイーンミラージュ。彼女の暴走を止めるためにハピネスチャージプリキュアはブルーを連れて幻影帝国に乗り込んだ。29話でミラージュへの思いを再確認したブルーは、ミラージュを倒すのではなく和解したいと考えている。二度とミラージュに悲しい思いをさせないと決意するブルーを見て、ラブリーは複雑な表情を浮かべる。


ミラージュの下にたどり着いたブルーとラブリーはミラージュを説得し想いを伝えようとするも、ミラージュは全く耳を貸さない。ブルーを拘束しラブリーに襲いかかってくる。

世界を不幸に染めようとするミラージュにラブリーは圧倒されながらも、その本当の願いを悟る。


「私はあなたの攻撃を受けて、あなたの本当の気持ちが、その想いの強さが分かった! 本当は、ブルーのことが好きで好きでしょうがないってことが!!」

「何を言うか、バカバカしい!」

「バカバカしくなんてないよ! だって、それがあなたの、本当の気持ちだから!」

「お前に何が分かる!!」

「私には、あなたの悲しみが、苦しみが分かる! だって…だって、私も、ブルーのことが大好きだから!!


突然の告白に驚愕するミラージュとブルー。しばしの沈黙の後、ミラージュはブルーはラブリーをプリキュアとして利用しているだけで、いくら愛してもブルーから愛されることはないとあざ笑う。しかしラブリーはそれでも良いと言う。


「これまでブルーと一緒に過ごした時の中で、私は、自分が本当の自分でいる幸せを学んだの。それまで見えていなかった、見過ごしていた世界が、ブルーと一緒にいると、キラキラと輝いて見えてきた。心を幸せで満たすって、こういうことだと、ブルーは私に教えてくれたの! その思いは、ブルーヘの愛が叶わないと分かったからって、消えたりしないよ! あなたも同じはず。一度見た幸せは、どんな苦しみや悲しみの中でも、なくなったりしないはずだよ!!」


揺れるミラージュにブルーを信じてあげてと説得を続けるが、ミラージュは再び襲いかかってくる。しかし今度はラブリーが圧倒。ブルーもミラージュと同じように悲しんでいる、ブルーの幸せにはミラージュが必要、ミラージュでなくては駄目だと、皆に幸せになってほしいと必死に語り掛ける。想いが通じたと思った瞬間、ディープミラーの干渉により憎しみが強まったミラージュは辺りを焼き尽くす。その隙にラブリーはブルーを助け出すがすぐに戦闘となってしまう。ラブリーはダメージを受けながらも隙をついてミラージュを抱きしめ、その命の強さを感じ取る。


「ミラージュ! 私はあなたを救ってみせる! ブルーのため、すべての命の愛のために!!


助けに来た3人と共にイノセントプリフィケーションを発動。浄化されたミラージュをブルーは強く抱きしめる。愛し合う二人を見つめながら、ラブリーは本当に良かった…と涙を流した。


  • 44話

世界に平和が戻ったのを喜ぶと同時に、失恋に落ち込むめぐみ。余談だが、朝日放送公式サイトの44話の内容には


  世界中の人たちを、大きな愛の力で笑顔にできて、

  とってもうれしいめぐみ。

  ・・・でも同時に、でも、

  ブルーの気持ちがミラージュに届いたということは、

  めぐみはブルーに失恋・・・。

  めぐみはブルーに失恋してしまったの・・・。


とわざわざ繰り返して書いてある。


そんなめぐみを励まそうとひめ達はめぐみの家でパジャマパーティーを開催し、ブルーについてあれこれ言って盛り上がる。翌朝、めぐみは誠司に誘われ遊びに行く。誠司から無理して笑わないで本当のことを言ってほしいと言われ、世界が元に戻って、皆が幸せになって本当に嬉しいと笑顔で語るが…


「でも…すごく胸が苦しくて…」

「わたし…失恋…しちゃった……」


めぐみが一人になった所に赤いサイアークレッドが現れる。レッドはめぐみの心の中に語り掛け、恋の苦しみを抉る。みんなが幸せになって嬉しいはずなのに、こんなに苦しいのはなぜか? それはめぐみが何かを間違ったからなのではないか?本当はめぐみは自分がやったことを後悔していないか? ならば、最初からやりなおせばいい。こんなくだらない世界は壊してしまい、めぐみが幸せになれる世界を新しく作ればいい……めぐみを誘惑して「第二のクイーンミラージュ」として洗脳しようとしたレッドだったが、ひめ達と誠司に支えられためぐみはそれを打ち破る。


戦いの後、めぐみは「まだ大丈夫じゃないけど、大丈夫」と笑顔を見せた。


総論

失恋するプリキュアは過去にもいたのだが、その痛みは重いものと描かれることはほぼなく、基本的にはギャグ描写の一種で済ますものであった。しかしブルめぐのカップリングは、一年の長い積み重ねを通じたうえで、めぐみに強い失恋の痛みを与えることを目的に描かれたカップリング描写である。


めぐみの失恋は彼女の成長のために重要な要素として用意されているとはいえ、恋の甘さでなく失恋の苦さを印象深く描くための演出方針というのは過去のプリキュアシリーズから見るとかなり特殊なものといえる。


本作では誠めぐブルミラブルめぐの三つのカップリングが相互関係性を持って描かれている。ブルめぐは誠めぐとブルミラの二つを成立させるための狂言回しの役割だったと言えるかもしれない。


誠めぐのカップリング描写が、いつかは成立することへの期待を視聴者に抱かせる形で描かれているのに対し、ブルめぐのカップリング描写は、めぐみのブルーへの恋愛感情が高まることに不安を視聴者に抱かせるように描かれている。まず、ブルーはミラージュに未練があることはかなり初期から視聴者にはわかるように描かれている。めぐみのブルーへのトキメキ描写は、カンのいい視聴者にとっては後の失恋のフラグにしか見えないわけで、痛々しくさえある。


そして、ミラージュのことを抜きにしても、相手役のブルーはめぐみと恋愛させるにはとてもアンバランスな存在である。作中でのブルーの立ち位置はプリキュアたちにとっては父や兄に近い存在のように描かれているというのも、恋愛対象として見ることに違和感を感じさせる位置づけにいる。めぐみとブルーが恋愛関係になってしまうことにはどこかインモラルさが常に付きまとう。


また、ブルーは善神であるがやはり非日常の存在であり、考え方がどこか普通の人間とはズレている部分もある。プリキュア恋愛禁止令がその「ズレ」を象徴するギミックである。ブルーにあまり近づきすぎることは、めぐみも「遠い非日常の世界」に連れていかれてしまうんじゃないかと思わせるものがあり、それも視聴者にある種の不安をかきたてる。


非日常の世界に住むブルーの伴侶になれるのは、ブルーへの愛と憎しみによって「幻影帝国の女王」という非日常の存在に変貌したミラージュしかいないのは当然の帰結なのだ。めぐみにとってのブルーはピーターパンのような存在に近いのかも知れない。ウェンディとピーターは住む世界が違うがゆえに恋愛という関係では結ばれない。


めぐみが失恋確定した44話ではブルーの恋愛面における問題点をプリキュアたちが怒涛のように語るというシーンがあるが、この脚本を担当したのはシリーズ構成の成田良美なので、これは本作における公式見解そのものである。プリキュアシリーズにおいて敵ではなく味方側の誰かの悪口をプリキュアがしゃべるということは滅多なことではされない演出であるが、視聴者に与えて続けていた不安みたいなものを作中キャラクターと共有させることで、「その感じ方でおかしくなかった」という安心感に変えるという意味で必要なことだったと言えよう。


しかしそれでも、めぐみがブルーから幸せを与えられたということは祝福すべきことである。

こんな恋愛なんてしない方がよかったなどというわけではない。ブルめぐは不安を掻き立てるような描かれ方が強いけれども、それでもネガティブなものではないとして描かれ続けている。


めぐみのイノセントフォームの核になる思いは「悩み、苦しみながらも、みんなの幸せを願う」であったが、それを体現しているのが、めぐみのブルーへの淡い恋心なのである。

めぐみのブルーへの恋は苦しみが必ずつきまとう。それでも、かげがえのない幸福な思い出を得られたのだ。それはめぐみがこの失恋を超えて未来へと歩む力となる。


ただ、ブルーにとってはめぐみを泣かせるという嫌われ役を押し付けられた形になり、損な役回りになっていることは否めない。(このあたりはミラージュとの愛を取り戻せたことで帳消しと言えるかも知れないが)


漫画版

上北ふたごの漫画版では、TV本編と違ってめぐみのブルーへの恋愛感情をかなり肯定的に描いている。漫画版の最大の特徴は、誠司のめぐみへの恋愛感情を一切描いていないことにある。誠司自体は登場し、二人はひめから見れば恋人同士のように仲がいいという描写はTV本編と変わらないのだが、「きょうだいみたいな大切な相手」という表向きの関係以上のことは指摘されない。ブルーとめぐみの関係に誠司が心を曇らせるというシチェーション自体がないため、ブルめぐは純粋に「めぐみの淡い初恋」として素敵なもののように演出される。


ブルーがTV版よりも能動的に動くキャラクターなのも特徴的で、TV本編のブルーの本質として強調されている「神としての使命に縛られて何もできない」という湿っぽさが意図的に撤廃されている。まるで別人である。


めぐみのブルーへの恋心もより自覚的で、「自分ひとりでなく『みんな』を大切にするブルーの気をひきたいから、『みんな』を助けるプリキュアを頑張っている」ことが本音として隠されていたり、TV本編では信じられないほど恋に積極的なキャラとなっている。TV本編のブルめぐがどこか否定的な恋愛として演出され続けたことに不満のあるブルめぐファンは一読してみると良いかもしれない。


物語の展開自体はTV本編と同じく、めぐみが身を引いて、ブルーとミラージュがよりを戻すという流れになっているが、そこでハッピーエンドとしてストーリーが終わる。TV本編では、この後にめぐみの失恋による痛みが描かれ、それをきっかけに誠司とめぐみの関係が崩壊するなど鬱展開が続くことになるのだが、その終盤展開をすべてカットしているためにブルめぐをここまで肯定的に描けたと言える。


なお、単行本で書き下ろしされた追加エピソードではTV版と同様にダーク誠司が登場することになるのだが、正直なところ漫画だけでは誠司が鬱屈した感情を溜め込んだ経緯が全くわからないので、TV版に比べて唐突感が強くなっていることは否めない部分がある。


関連イラスト

映画観てきた恋愛禁止()

ブルめぐブルーとめぐみ詰め。


関連タグ

ハピネスチャージプリキュア! ブルー(プリキュア) 愛乃めぐみ

プリキュア男女カプ ハピネスチャージプリキュア!カップリング

青年少女 人外×人間


誠ミラ:ブルめぐの副産物のような非公式カップリング。


ベルヘス:「人間の少年が女神様に懸想される」という、ブルめぐとある意味対照的なカップリング。

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ハピネスチャージプリキュア!カップリング はぴねすちゃーじぷりきゅあかっぷりんぐ

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