概要
22話まではキングジコチュー配下の幹部はイーラ・マーモ・ベールの3人でジコチュートリオと呼ばれ、キングジコチューの復活やプリキュアの抹殺、アン王女の探索を目的に活動していたが、23話でリーヴァ・グーラが登場し、キングジコチュー配下の幹部は5人となった。
プリキュアと同じ5人組。
もしかすると、互角の人数による熱いバトルを期待していた視聴者もいるかもしれない。
だがこの構図は、長くは続かなかった。
ほどなくして、リーヴァ&グーラはメンバーの1人の手に掛かってジャネジーを奪われ消滅したことで、簡単に5人組の構図が崩壊。さらにイーラ&マーモまでもがブラッドリングを騙されて嵌めてしまい、リング作成者に逆らえなくなったことで、3人組の構図までもが危ういものに。
このようなメンバー間のパワーバランス崩壊だが、31〜32話というたった2話の間に起きた出来事である。それは、ベールがたった1人で、自ら戦うこともなく策だけで行った、ゴボウ抜きの如きメンバー全員の出し抜きであった。
しかしそれも38話でブラッドリングが消滅してしまうとイーラとマーモと同格になってしまい、ベールの天下はわずか数話で終わってしまった。
なお、第46話の回想にてシルエットで後2人メンバーがいるような描写が有るが、これは色欲のルストと、傲慢のゴーマである。この2人を足すと丁度幹部のメンバーの名前の由来となった七つの大罪と同じになる。
この二人は先の侵攻でキュアソードの先輩プリキュアと相打ちになってすでに消滅しているとのこと。つまり設定のみの存在である。
ただ、『ドキドキ!プリキュア オフィシャルコンプリートブック』では、シリーズ構成の山口亮太が「冗長になるので割愛した」と語っているので、裏を返せば元々は何らかの形で登場させるつもりはあった様子(やはりトランプ王国滅亡の様子を描く回想編だろうか?)。
『ドキドキ!プリキュア回顧録』によると描こうと思えばOVA4話分ぐらいの話はできるとのこと。
なお、レジーナとキングジコチューに現状の五幹部を加えてもるとちょうど七人になることから、ルストとゴーマの二人を重要人物として設定変更して、レジーナとキングジコチューにしたのではないかという説もある。
実際の話として、「レジーナのデザインや性格は初期構想でのみ存在していた少女幹部のそれを流用したもの」という逸話が古賀監督のインタビューで判明している。
キングジコチューの原型が「傲慢」の幹部だったのはしっくりくるかも。だがそうなると、レジーナの原型が「色欲」の幹部だったということに……
うん、あまり違和感ないね。