概要
『ドキドキ!プリキュア』におけるプリキュアは自分の中にある「愛のかたち」を明確に自覚することで、新しいステージに上がることができる。つまりはそれまでよりもパワーアップするということである。
すでにそのステージに到達していたキュアエースは、4人の仲間たちのステージを引き上げるために「愛の試練」を与えた。
そして、仲間たちがそれを乗り越えたときに、彼女らが自覚した「愛のかたち」を言葉にして授けている。
それこそがプリキュア5つの誓いである。
プリキュア5つの誓い
一つ、プリキュアたる者、いつも前を向いて歩き続けること。
第23話にて、レジーナショックで精神的大ダメージを受けた相田マナ=キュアハートを叱咤する際に口にした。マナがショックを克服した際には、マナが復唱している。
一つ、愛は与えるもの。
第24話で、自分の存在意義を再確認した剣崎真琴=キュアソードの前で口にした。
一つ、愛することは守り合うこと。
第25話で、幼い頃から自分の面倒を見ているセバスチャンの思いに気付いた四葉ありす=キュアロゼッタの前で口にした。
ドキプリ本編終了後に公開された『プリキュアオールスターズNewStage3』でもハピネスチャージプリキュアのキュアプリンセスを助けた時にドキプリメンバーが口にしている。
一つ、プリキュアたる者、自分を信じ、決して後悔しない。
第26話で、記憶喪失に陥り、エースの警告を拒んでまで介抱したイーラの記憶が戻ったことに喜んだ菱川六花=キュアダイヤモンドの前で口にした。経緯は複雑なので「菱川六花」の記事を参照。
一つ、プリキュアたる者、一流のレディたるべし。
第27話で、マナ達を呼んでお茶会をした時に発言。唯一戦いのとき以外で口にしたものである。円亜久里=キュアエースである自らの矜持を述べたものとも言えるだろう。
一つ、みんなで力を合わせれば不可能はない。
まさかの六つ目。第31話にてリーヴァとグーラの作戦で大貝町全体が窮地に陥った後、5人が手を合わせこれまでの5つの誓いを一人ずつ言ったあとマナが発言。
五つ目までの誓いは各人に割り当てた物に近い立ち位置だったが、この六つ目はプリキュア5人に共通する誓いである。この誓いにより、これまで一歩引いた立ち位置だったエースを含めた5人がプリキュアとして対等の立ち位置となった。
厳しい条件
しかしオールスターズ基準で考えると、この5つの誓い全てを守り通せているプリキュアは少ない。
特に「愛することは守り合うこと」については守り切れなかったプリキュアが多いため、かなりの人数がここで引っ掛かる。あのゆりさんでさえもここで脱落する(コロン、月影博士)のだから、その厳しさが分かるだろう。5つ全部を守れているのは雪城ほのか、九条ひかりの2人が辛うじて候補になるくらいである。
この条件以外を満たせている者は、美翔舞、秋元こまち、水無月かれん、明堂院いつき、月影ゆり、大森ゆうこと結構いる。
しかしあくまでこの誓いはプリキュアの「あるべき姿」を円亜久里、ひいては本作ドキドキプリキュアの基準で言い現した物であり、断じてこの誓いを満たさなかったからといってプリキュアの資格が無い訳ではない。「守れなかった」はむしろ、守れなかった物を守るためまた立ち上がるといったプリキュアの成長に必要なステップでもある。
つまりこの誓いはプリキュアの心得でありながら、プリキュア達を待ち受ける数多の試練に対する心構えでもあるのだ。それを踏まえた上でこの誓いを見た方が良いだろう。
備考
決して帰ってきたウルトラマンのウルトラ5つの誓いではない。
仮面ライダーのゲルショッカーの掟でも、新撰組局中法度でもない。
もちろん対バイオロン法でもない。