ゲルショッカーの掟
げるしょっかーのおきて
『仮面ライダー』第80話より登場した新敵組織・ゲルショッカーの内部規律。
表向きはショッカーとの合併で発足したとされるものの、事実上はショッカー首領の意思に基づく、ゲルダム団による粛清で成立したゲルショッカーらしく、弱肉強食が貫かれている。
初出はカルビー(当時はカルビー製菓)が1971年から1973年まで発売した『仮面ライダースナック』に封入されていたカードとされる。2003年復刻版ではカードナンバー365(表面はブラック将軍の勇姿)の裏面に記述されている。
ちなみにカルビーは『仮面ライダー』のスポンサーだったが、これはカルビーの創業社長・松尾孝と『仮面ライダー』の制作会社・東映常務の岡田茂が旧制県立広島第一中学校(現・広島国泰寺高等学校)の先後輩の関係だったため。
全9ヶ条から成る。
(表記はカード原文のまま。()内は読みやすいように漢字に変更)
1.めいれいにしたがわないものはころす。
(命令に従わない者は、殺す。)
2.敵にまけたものは、ころす。
(敵に負けた者は、殺す。)
3.しっぱいしたものは、ころす。
(失敗した者は、殺す。)
4.平和をあいするものは、ころす。
(平和を愛する者は、殺す。)
5.友情をだいじにするものは、ころす
(友情を大事にする者は、殺す。)
6.なまけもの・おくびょうものは、ころす。
(怠け者・臆病者は、殺す。)
7.ちこくしたものは、ころす。
(遅刻した者は、殺す。)
8.病人けが人は、ころす。
(病人怪我人は、殺す。)
9.おや子、兄弟も組織のためには、ころす。
(親子、兄弟も組織の為には、殺す。)
箇条書き約束事ネタの元ネタとして、『帰ってきたウルトラマン』の「ウルトラ5つの誓い」と共に使われることが多い。
「約束事(禁止行為)をしない者(した者)は」の後に句点をおいて、「殺す。」とオチを付けるのが基本。
アレンジとして、「、殺す。」の「殺す」の部分を別の言葉に置き換える、原文では設定されていない「10番目の掟」を設けてオチにする、などのバージョンがある。
いずれの場合でも、元ネタが汎用性に富んでいるので、作者の大喜利センスが問われる。
なおこれをパロディしたものと思われるスタジオカラーの掟が存在する。
2009年6月、「東映ヒーローネット」限定通販としてバンダイより、その名もズバリ「ゲルショッカーの掟Tシャツ」として発売された。2013年に9月に再販。