概要
「ハピネスチャージプリキュア!」第7話でキュアラブリーがラブリーパンチングパンチを披露した後にラブプリブレスによって発動し、剣が出現した。火の玉を斬ったり、キュアプリンセスへの炎の攻撃から防ぐために剣で受け止め、さらには剣からビームが出せる。
5話でのラブリービームの衝撃からわずか2週間でラブリーパンチングパンチとキュアプリンセスとの合体浄化技のツインミラクルパワーシュートと共に、さらなるラブリーの伝説が刻まれた。
一発ネタではなく、その後も何度も使用している。
サイアークや大勢のチョイアークを相手に滅多切りという芸当を見せたなら、セイバーを主武装とするS級ハンター顔負けの荒ぶりようであっただろうが、プリキュアシリーズはあくまで素手格闘がメインというお約束であるため、武器を使っての攻撃はそこまで強くは描かれない。
ライジングソードは相手の攻撃を切り払いながら同時に反撃する「カウンター」としての使われ方が多いようで、どちらかといえばサポ-ト技の色が強い。
第12話でのサイアークとの野球対決時には、剣ではなく、ラブリーライジングバットを繰り出した。その気になれば槍やラケット、ロッドなどを繰り出せるのかもしれない。
剣としての形状も変更可能なようで、普段はロングソードのような幅広の両刃剣を模した形状をしているが、劇場版ではサーベルに近い細見の形状になっている。技の発動バンクもTV版では天空から降りてくる剣をラブリーがつかむという演出だが、映画版ではハート型をした柄がまずラブリーの眼前に生み出され、それを握るとそこから刀身が生み出されるというものになっていた。
第39話ではイノセントフォームによる強化によって日本刀を模した形状となり、居合い斬りを披露した。
光子力ビームとロケットパンチのマジンガーZネタが続き、マジンガーブレードとは・・・
さすが過去作品のオマージュを詰め込んだプリキュア10周年記念作である。
余談
「目からビーム」や「生身でロケットパンチ」に比べれば、「光の剣で剣戟」はよくある演出とも言え、キュ荒ブリー伝説の中ではインパクトは小さなものかも知れない。
しかし、プリキュアシリーズを過去作から見続けてきていたコアな大きなお友達にとっては、ラブリーライジングソードの衝撃度はかなり大きかった。
なぜなら、
「女児番組ということもあり、剣を気軽に扱うようなプリキュアはタブーという暗黙のルールがあるのだろう」
と認識されていたからである。
プリキュアシリーズでの剣戟の扱いの慎重さについては剣キュアの項目に詳しいのでそちらに解説は譲るが、過去シリーズでの扱いから考えると、メインの主役ポジションにあたる桃キュアが、ただの通常技としてこんな序盤で繰り出したことは異例。年季の入ったファンであるほど度肝を抜くことになったのである。