概要
第35話で初披露されたキュアハニー(大森ゆうこ)のイノセントフォーム。
彼女に関しては(なかなか覚醒出来ないキュアラブリーとは別の意味で)物議を醸している。
「おおもりご飯」のお得意様である三ツ矢のおばあちゃんをサイアークにしたホッシーワ。ご飯を大切にしないホッシーワを諌めるためにハニー(ゆうこ)は一人で無双し、ごはんの歌でサイアークとホッシーワを追い詰める。
それだけでも十分勝てそうだったが、歌が最高潮のテンションになった瞬間、唐突にイノセントフォーム化した。
このあまりにもアバウトな初登場シーンは、仲間達はおろか視聴者達すら驚かせた一方で、当の本人だけはいつものすました顔のままで、別に大したことなど何もしてないというマイペースっぷりだった。
しかもラブリー・フォーチュン・プリンセスの各イノセントフォームの初登場時には無かった後光付きでの変身で、そのお姿はまさに一部のファン達が敬称として呼んでいた『豊穣の女神様!』の姿そのものであった。
そのあまりにも神々しいイノセントフォームの姿のために一部のファンの間では「キュアハニー・イノセントフォームの活躍次第では『大地母神様』への敬称の格上げも有り得るかもしれない!」と半ば本気で議論されている。
そしてあまりにも通常運転かつ余裕綽々でのイノセントフォーム覚醒に「ほんとに初めてイノセントフォームに覚醒したの?」「実は最初からイノセントフォームになれたのでは…?」「むしろ普段のキュアハニーの方が強いのでは…」「ゆうゆうは実はチートだったりしてwww」という声もちらほら聞かれる。
ゆうこは本作の主要登場人物の中ではあまりにも成熟した精神性の持ち主として描かれており、迷いや悩みをほとんど見せない。だが同時に、ゆうこは精神面が成長していく姿もほぼ描かれないという特殊なポジションにいる。
つまり、ゆうこの精神性は最初からすでに「完成」している。
自分の中のイノセントな気持ちとはどういう思いなのかを、ゆうこは完全に理解し自覚しているのである。他の仲間たちのような「自分探し」の過程を必要としていない。
ゆえにちょっと本気を出すだけでイノセントフォームになれたわけである。
言うまでもなく、ゆうこのイノセントな思いとは「みんなで楽しく美味しいごはん」である。
美味しいごはんを食べれば誰だって問答無用で幸せになれるという自身の価値観は、すべての他者にも通用する絶対的なものだとゆうこは信じて疑わない。他人それぞれの立場や価値観を大切にするゆうこの、唯一譲れないエゴである。
これがイノセントな思いになるということは、ゆうこの食べ物へのこだわりはただの趣味嗜好のレベルではなく、食こそが自身の価値観の根幹となっていることを意味している。
放送終了後に発売されたオフィシャルコンプリートブックによれば、元々はゆうこにも何らか悩みや迷いはあり、それを克服してイノセントフォームを体得する展開が考えられていたが、やはりゆうこのメンタルが完成され過ぎていて彼女に迷いは似合わないという理由で何の脈絡なくいきなり覚醒することになったと明かされている。
固有決め技は「ハニーテンプテーション」。両手から光弾を発し、サイアークを四つ葉状の光で留めて動きを封じる。頬っぺたを両手で挟みながら首を振り目を閉じる愛らしい姿に魅了されたファンが続出した。
しかし「首を振る回数が少ないのでは?」「首を振る回数をもう1~3回程増やした方がもっと可愛く見えるのでは?」との意見もあったり