CV:大塚明夫
ことここに至れば、最早言葉など不要…私の全てを飲み込む欲望が上か、お前たちの愛と勇気と希望が上か、決着をつけるのみ!!
概要
『映画 Yes!プリキュア5 Go Go! お菓子の国のハッピーバースディ♪』に登場。デザート王国を乗っ取った紳士風の男。要するに本作の黒幕。名前のモチーフは見ての通り虫歯であり、名乗りのシーンはかなりシュール。また、人の心を蝕むという点ではそちらのもかけている節がある。
愛、勇気、希望を下らないものだと断言する傲慢な性格。
美味しいお菓子を食べたいという欲望で動いているような男。しかしながら、眠る女王に対して複雑な表情を浮かべたりするなど、ただの悪党では片づけられない部分も覗かせている。
デザート女王にありとあらゆるお菓子やデザートを与えられてきたが、どれも自分が満足出来るお菓子ではなかったため、伝説の戦士プリキュアを最高級のお菓子にして食べようと計画。プリキュア達の情報を手に入れるため、エターナルで働いていたブンビーをアルバイトとして雇い、チョコラを利用してプリキュアたちをデザート王国に招き入れた。
特殊能力・戦闘能力
他人の精神を操る能力を持ち、この能力でまずデザート女王を操ってデザート王国の裏の支配者となり、劇中ではその力でビター、ドライ、ココも操っている。操られた者は胸元(デザート女王は額)にクリスタルの飾りが付けられるのが特徴。
主な戦闘手段は手から放つ光弾で、最大パワーだと地面が割れる程の威力がある。
その他肉弾戦も得意で、プリキュア5やミルキィローズと互角以上のパワーを持っており、プリキュア5と戦った際はまとめて圧倒していた。
登場がかなり遅いものの、ラスボスとの戦闘はあっさり風味なことが多いプリキュアにしては見せ場が多い。ミルキィローズとのDBばりの壮絶な殴り合い、プリキュア5人との大立ち回り、後述のシャイニングドリームとの剣対決と、白熱した戦闘面がたくさん拝める。
最期
洗脳能力の為に表舞台へ積極的に出ようとはしなかったが、終盤にはプリキュア達の前に自ら姿を現し交戦する。美味しいお菓子を作れないという理由でお菓子の国を嫌っているが、デザート女王はムシバーンの心の闇と向きあおうとしていた描写がある。
プリキュアらとの戦いの中で、洗脳していた者達が倒されたり正気に戻るなどして少しずつ劣勢に陥って行く。
更に、自身の満たされない心を否定された為、憤りのあまりお菓子の国を滅ぼそうと画策。強力な力を解放してお菓子の城を破壊して塔を出現させ、その砲撃で国中を破壊しようとする。崩壊していく王国を眺める彼の後ろ姿は、人によってはどこか哀愁を感じさせたであろう。そしてこれ以上の暴挙を阻止すべく頂上にたどり着いたプリキュア達に、上記の台詞を放って最後の勝負を挑む。
最終決戦においては普段の黒いマントを脱ぎ軽装姿となり、黒い光の剣を用いてシャイニングドリームと一騎打ちを行った果てに、プリキュア・スターライト・ソリューションで全身を貫かれ、立ったまま力尽きた。
今際の際に、「みんなで分け合えば美味しさが増すのか…?」とドリームに問い、無言で頷く彼女の表情からそれが答えだと悟り、光となって散っていった。奇しくも、前作の彼女と同じように穏やかな笑みを浮かべながら…。
再登場
『プリキュアオールスターズDX3』でブラックホールの力によって復活。しかし、「悪の心のみが再現された存在」であり、ムシバーンであってムシバーンでは無い。
サーロインと組み、主人公たちの集まり・ピンクプリキュアチームを倒そうとする。最終的には人間世界に戻り、マントを脱ぎ去るだけでなく、肉体が通常より筋肉質になった今作オリジナル形態になり、合流したプリキュア5と激突する。
最終的にドリームのシューティングスターで倒されるが、ドリームにとっては実質紛いモノにすぎないとは言え同じ相手を二度も葬り去る結果となり、この時の彼女の表情は普段からは想像がつかないほどの悲しみとやりきれなさに満ちあふれていた。それに続いて、同じ想いを抱えるキュアピーチとキュアブロッサムも「彼らの姿を利用するなんて絶対に許さない」と彼女の気持ちを代弁する怒りの啖呵を切り、怒涛の勢いでトイマジンとサラマンダー男爵の複製体を撃破するのだった。
中の人について
中の人の大塚氏は本作がプリキュア初登場。そして本作から約11年後のスター☆トゥインクルプリキュアにて、主人公星奈ひかるの父親星奈陽一としてTVシリーズに初出演を果たした。過去作において、プリキュアの悪役を演じた声優はプリキュアの家族も兼任するケースが多く、大塚氏もその例に漏れず出演することとなった。
大塚氏ボイスのキラやば〜っ☆は破壊力抜群なので是非聴いてみるべし。
上記の台詞が一躍トレンド入りするほどに話題になった裏で、某絵師により以下のイラストが投稿された。
ひかるは知る由もないが、ムシバーンの最期はのぞみにとってまさに苦い思い出となっていた。ある種の中の人ネタとはいえ、同じ目にあって欲しくないと願う大先輩からのコメントには計り知れない重みが含まれている…
また別作品だとうららを演じた伊瀬茉莉也氏は大塚氏の代名詞であるアナベル・ガトーさながらのジオニストの代名詞を演じており、ある意味『ジオニストの世代交代』と言えなくもない。
関連タグ
お菓子の国のハッピーバースディ♪ プリキュアオールスターズDX3
ホッシーワ:お菓子繋がり。