解説
プリキュアシリーズ5周年を記念して製作された短編映画。同時上映は『映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪』。
データカードダスとのタイアップで、変身前・ダンスシーンで着ている服はデータカードダスのデザインをリファインして使用している。
翌年から始まる映画「プリキュアオールスターズ」シリーズの原型で、今作でのカゲの巨人のデザインや戦闘シーン等は、第1作目の『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!(ASDX)』に流用された。
今作で3シリーズ(「無印」~「Yes!プリキュア5GoGo!」、11人のプリキュア(シャイニールミナスやミルキィローズを含む)が初めて出会う事になったが「ASDX」では一旦これがリセットされ、次作「フレッシュプリキュア!」を含めてすべてのプリキュアが初めて出会う…というところからオールスターズシリーズは始まった。
余談だが、後年の2023年のキボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜はこの作品に連なる世界線に属する(プリキュアが初期三世代しかいないため)のではないか?という推測が立てられている。その事から、プリキュアの世界は(少なくとも)本編→『映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!(ASDX)』以降のオールスターズ映画への分岐、「5」の後の後続が生まれなかったキボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜への分岐が存在する多元宇宙ではないか?というものである。
余談
わずか5分の短編作品なのだが、ひらひらした衣装を着たプリキュアが11人も同時に画面に出るというのはアニメーターにとっては大変な労力だったらしく、本作に原画班の一人で参加した青山充はその当時の感想として「バカなんじゃないの」としか思わなかったそうである(『プリキュア15周年アニバーサリーブック』より)。
もちろん、こんな他人事のように対応できたのもこれっきりのお祭りと思っていたから。この時はまだ自分がその後のオールスターズ長編作に作画監督として毎年就任することなんて流石に予測もしてなかったのである・・・(ましてやTV本編でもオールスターズが登場する回の作画監督を務めることになるとは夢にも思わなかったことだろう)。
スタッフ
原作:東堂いづみ
企画:鷲尾天
監督:大塚隆史
作画監督:川村敏江
脚本:山下憲一
主題歌
『DANZEN!まかせて☆フル・スロットルGOGO!!』
作曲:小杉保夫・間瀬公司 歌:五條真由美・うちやえゆか・工藤真由
※歴代OP曲『DANZEN!ふたりはプリキュア(Ver.Max Heart)』『まかせて★スプラッシュ☆スター★』『プリキュア5、フル・スロットル GO GO!』のメドレー。
映像ソフト化
映画本編と同じく、『お菓子の国のハッピーバースディ♪』のDVDに同時収録された。
また、ディレクターズカット版は「DX」シリーズ三部作のブルーレイBOX等に特典映像として収録された。
余談2
同じく5周年記念作品のゲーム『Yes!プリキュア5GoGo! 全員しゅーGo!ドリームフェスティバル』では、映画に先駆けてプリキュア達が共演している(なおこの作品には、オリジナルキャラクターとしてエターナル幹部・シシキが登場している)。
OPテーマの『プリキュアモードにSWITCH ON!』はキュア・カルテットが歌う5周年記念ソングで、その後もイベントやライブ、『プリキュアオールスターズDX 3Dシアター』にて使用されている。
ちなみに、OPの映像は新規に制作されたもので、以降の作品でもゲームのOP用にアニメを制作する形式をとっている。
関連タグ
キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜:本作出演のプリキュア勢が再び勢ぞろいした作品。