概要
天宮えれなが出場する「学校対抗英語スピーチコンテスト」が近づく中、観星中学校に一人の女性教師がやってきた。
「ハロー、エブリバディ!特別講師を頼まれたジョー・テングです。よろしくね、可愛い駒ちゃん達」
「駒ちゃん」というどこかで聞いた呼び方に、星奈ひかると羽衣ララは首を傾げるが、彼女は「ソーリー、わたしの母国語では生徒達の事を『コマチャン』って呼ぶのよ」と誤魔化し、巧みな話術で生徒達の心を掴んでしまった。
誰あろうテンジョウがプルルン星の「へんしんじゅ」で変身した姿である。校長を何らかの手段で催眠にかけ、特別講師として観星中に潜り込んだのだ。
全体的にキャリアウーマン風の出で立ちではあるが、赤いスーツに紫のシャツ、褐色肌に派手なメイクは中学校の講師としてはちょっと疑問なセンス。去年の女子生徒ほどではないにせよ、かなりいかがわしい雰囲気を醸し出している。
加えていつものボリュームある胸元がだいぶスリムになっている。
その目的は、変身前のプリキュアに近づき、フワを奪う事。しかし屈託のないえれなの笑顔をみている内にえれなへの憎悪が湧いてしまい、スピーチの内容について相談してきたえれなに、ハーフとして生まれたが故の過去の苦い記憶を思い出させて、心を闇に染めようとする。
作中では明言していないが、えれなを巨大ノットレイに仕立て上げようという思惑もあったのかもしれない。
しかしえれなは家族を心の支えとして、人それぞれである事を前向きに受け止めるというスピーチを纏め上げる。そんな彼女を「笑顔なんて何の価値もない」と罵倒して正体を現したテンジョウは、戦闘終了後に姿を消し、「ジョー・テング先生はいつの間にかいなくなってしまった」という扱いになった(これが後にララの正体バレにも繋がる事になる)。しかしえれなは、きっとテンジョウともわかり合える日が来る事を信じるのだった。