東映配給で、2012年10月27日公開。
概要
『プリキュアシリーズ』恒例となっている10~11月ごろ公開の劇場用アニメ。
これまでの劇場版と同様、外伝としての面が強く、テレビ本編のバッドエンド王国は登場しない。物語も本編にあったメルヘンランドではなく、今作独自の《絵本の世界》を舞台とし、ゲストキャラクターとして《ニコ》と《魔王》らが登場する。
クライマックスではキュアハッピーが《ウルトラキュアハッピー》にパワーアップを遂げる。
シリーズ恒例の劇場来場者アイテムも健在で、今作では《ミラクルつばさライト》が配布された。
ただし中学生以下限定。大きいお友達は心の中で応援しましょう。
公開時の映画興行ランキング初登場1位を飾った。これは『プリキュア』の劇場版としては初。
あらすじ
星空みゆきが幼かったころ。図書館で持ち出し自由となった本の中から、みゆきは一冊の絵本を手に取った。
それはニコという女の子が、持ち前の笑顔で友達を作っていく物語で、その絵本が大好きになったみゆきは友達を作れるようになり、笑顔を絶やさない子供になった。
しかし終盤のページは破れており、結末はわからないままだった。
時がたち、中学生となったみゆきは、四人の友達と「世界の絵本大博覧会」に遊びに来ていた。
そこで映画を観ることにしたみゆきたちだったが、なんとスクリーンの中から女の子が飛び出してきた。『西遊記』の悪者妖怪金角と銀角に追われていたその子はニコ。五人はプリキュアに変身して金角・銀角を撃退する。
ニコによって絵本の世界に招待された五人は、絵本の主人公を体験できるというので、それぞれシンデレラ、一寸法師、孫悟空、浦島太郎、桃太郎に変身して物語を演じることにする。
しかし、シンデレラとなったみゆきの元にコンビニの袋をぶら下げた桃太郎がやってくる、一寸法師のお姫様の代わりに巨大化したシンデレラが泣いているなど、話がチグハグでまったく先に進まない。
すべてはニコの悪巧みだった。なぜかみゆきを憎んでいるニコは、今度は魔王の魔力を使って絵本の主人公たちを操り、みゆきたちを襲撃する。
ニコがみゆきを恨む理由。それは、みゆきが幼いころニコと交わした《約束》のことだった――。
キャスト
鬼(一寸法師) - 乃村健次
その他絵本の世界のモブキャラクターとしてウサギとカメ、金太郎、人魚姫等が登場している。
主題歌
「とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ」同様、テーマソングが実質的なエンディングであり、エンディングテーマはノンテロップである。
オープニングテーマ「Let's go! スマイルプリキュア!」
作詞:六ツ見純代 作曲:高取ヒデアキ 編曲:籠島裕昌 歌:池田彩
エンディングテーマ「満開*スマイル!」
作詞:六ツ見純代 作曲:高取ヒデアキ 編曲:籠島裕昌 歌:吉田仁美
テーマソング「きみという未来」
作詞:六ツ見純代 作・編曲:高梨康治 歌:Remi
スタッフ
監督 - 黒田成美
脚本 - 米村正二
キャラクターデザイン - 川村敏江 / 小松こずえ
作画監督 - 小松こずえ
美術設定 - 増田竜太郎
美術監督 - 佐藤千恵
色彩設定 - 秋元由紀
制作担当 - 額賀康彦
アニメーション制作 - 東映アニメーション
制作 - (C) 2012 映画 スマイルプリキュア! 製作委員会(東映アニメーション/東映/バンダイ/アサツー ディ・ケイ/ABC/マーベラスAQL/木下工務店)
余談
本作ではみゆきたちがシンデレラなど、様々な絵本の世界の主人公を体験できるが、唯一『金太郎』だけが出てきていない(前掲の通り桃太郎の世界のモブとして登場してはいる)。恐らく、劇中でメンバーがそれぞれの主人公のコスプレ(要は5人中4人は男装)をするので、彼女たちに金太郎の衣装を着させたらとんでもない事になりかねないからであろう。
まあもっとも、とある列車系ニチアサ作品で金太郎モチーフのキャラを演じたてらそままさきが本作のラスボスを演じているので、間接的には出てきているといっても…過言だな、やっぱ。
関連タグ
映画プリキュアスーパースターズ!:約束をテーマにしたプリキュア映画。スタッフに米村正二・小松こずえの両名が共通して参加している。
外部リンク
映画スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ! 公式サイト 東映アニメーション
映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ! | 東映[映画]