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『全力で来い。プリズムストーンは必ず奪って見せる』


CV:高橋広樹


概要編集

ドツクゾーンの幹部から構成される「ダークファイブ」の1人。プリキュア第1~5話にかけて戦った最初の相手。

住民を石化させる能力を持つ(第4話)。また、プリズムストーンは緑色のエメラルドを所持。


ボディスーツに肩当てつきのマント歌舞伎役者を彷彿させる容姿である。

なお、人間態もあるが服と髪型(短髪になる)、髪の色が変わり、隈取りが消えて眉が出来るくらいである。

第3話では教育実習生としてベローネ学院に潜入した。この時は担任教師である竹之内よし美に惚れられ、彼女を洗脳した。


尖兵の性か、プリキュアの実力を知らないための度重なる失敗により、次第に不利な立場に追い込まれていく。

他のメンバーからはいつもけなされており、末席の感は否めない。

\15周年おめでとう/全ての世界は二つに一つ

 

ちなみに彼の名前の由来は「ドさんぴん」。大したことないヤツ、とか地位や身分の低いヤツ、といった軽蔑の意味を込めた言葉である。


本編での動向編集

ジャアクキングや他の仲間の態度から最後と察し、自らプリキュアに勝負を挑む。

ほのか1人の所を襲撃するも、2人そろったのを確認すると一度は奪ったミップルを返却し、変身させて正々堂々と戦おうとした。

なお、彼以上に卑怯な性格のメンバーは例えばポイズニーが挙げられるので、変身させずに倒してもいいはずなのだが、組織のメンバーからバカにされ続けた彼は、己のプライドを大きく傷つけており、プライドを賭けた戦いに打って出ようとしたのだ。

我が名は「ピーサード」色付かぶき


走行中の電車の屋根に乗った2人と、自分の足で走りながらそれに併走する彼の姿は、両者の能力の高さをわかりやすく示している。

他にも、川の上を走ったり、水そのものをコントロールして相手を飲み込もうとするなど、意外と芸達者。


「偽善者ぶって他人をいたわってどうなる。命乞いをしろ! 自分だけ助かりたいと言え!!」


本気になった彼は、一度は2人を圧倒するのだが、優勢で油断して距離を取ったのが仇となり、遠距離=マーブルスクリューの射程に入ってしまう。

自らの電撃で押し返そうとするも、挑発した影響で逆に2人を本気にさせたために完全に押し切られ、マーブルスクリューに飲み込まれて消滅した。

早い退場には惜しい性格だが「本気で命のやり取りをするなら勝たなければ生き残る道はない」とする本作のシビアな作風の印象を決定付けた。


ピーサードというキャラクター編集

ところで、格闘戦中心の本シリーズにおいて、1vs2の人数的に不利な状況において、格闘戦では終始優勢だった彼が「弱い」とは断言し難い(むしろ、ゲキドラーゴ等が格闘戦で劣勢に立たされている場面があったぐらい)。

力押しで戦わなければせめてもう少し持ったかもしれず、その力押し勝負に走った背景には組織から半ば除け者扱いにされて、功名心のあまり焦った可能性も考えられる。境遇に恵まれなかった者が運悪く辿った末路だったのかもしれない。


「全ての世界は二つに一つ、勝つか負けるか! さあ、俺様の力の前にひれ伏すんだ!」

と迫る彼のセリフを、キュアホワイトは以下のように返答した。


「理解し合って、尊敬し合って生きてるんじゃないの!編集

 力ずくでみんなを支配しようとするなんて、そんなの、そんなの絶対に間違ってる!」


だが、結局は互いに理解せずに力ずくで消滅させてしまい、皮肉にもキュアホワイトは自らの言葉を行動で否定し、そして負けたピーサードの言葉通りとなった。

それまでのザケンナーとの戦いとは違い、彼は「明確な人格を持った1人の人物」であり、それを消滅させた……。


戦い終わった後、ほのかは「もしかして私達、あの人のこと……」と泣き崩れる。

それは、戦士として戦うことの、本当の意味を理解した瞬間だった。

戦いとは、他者の存在を否定して抹消する事態にも繋がる、あまりにも非人間的な活動である現実を、若い2人は身をもって知ってしまった。


超序盤の第5話で最終決戦のようなバトル展開が行われ、ライバルキャラと思われていた敵幹部がいきなり殉職した展開に、放映当時は一種の超展開とみなされネット経由などで話題が広まった。

これは始まったばかりの『ふたりはプリキュア』の知名度を広げるのに貢献している。

実際、ピーサードはなぎさとほのかが互いを理解しあう第8話よりも前に殉職しているので、従来の変身ヒロイン作品のお約束とは大きく異なる。

だが、結果的に「仲間意識も覚悟もないまま、巻き込まれるままに戦い続け、人語を話す相手であるピーサードを倒してしまった」流れこそが「重み」を表している。

これ以降のふたりは巻き込まれているとの考え方を捨て、自分の意思で戦わなくては」と決意をするようになり、パートナーである相手を深く知ろうと意識するようになる。


かませ犬のように見えるかもしれないが、ビーサードは作品として『ふたりはプリキュア』の土台を作り出した立役者なのである。


そして、まさかの復活編集

幹部格だが最序盤の敵という立場もあってか、プリキュアオールスターズシリーズなどでも出番のなかったピーサードだが、アプリゲーム『グランブルーファンタジー』内でのコラボイベントふたりはプリキュア 蒼空のおもいでにてまさかの復活を果たす。約15年ぶりにフルボイスでの登場である。


同作の敵対勢力にあたる「エルステ帝国」のポンメルンの一派による悪巧みの結果としての復活であり、当のポンメルン達の思惑とは違った形となった。なお、復活が実現したのは同作に登場する「魔晶」と呼ばれる強大なエネルギーによるものである。


ピーサードはそんなエルステ帝国にも臆せず冷静に事態を推察し、強引にポンメルン達を従わせて行動を開始する。

手始めに、かつて自身が使役していた怪物・ザケンナーをポンメルン達に与え、彼らを利用する形で主君であるジャアクキングを復活させ、生前果たせなかったドツクゾーンによる世界征服を果たそうと目論む。


そして、その異変を察知し空の世界へとやってきたプリキュアと邂逅。自身の目的とプリキュアへの復讐のために再戦となる。


魔晶の力を得て、以前とは比べ物にならないほどのパワーアップを遂げており、ピーサード退場後も幾多の戦いを乗り越えた(時系列としては一度ジャアクキングを倒し、種の三者が生まれる前)プリキュアとも互角以上に渡り合う程。

また、主人公ルリアのデータを分析し、ザケンナーやポンメルンを利用した周到な計画を立てるなど策略家としての面も見せている。

ピーサードぐらぶるらくがき


関連タグ編集

ふたりはプリキュア

ドツクゾーン ダークファイブ

ゲキドラーゴ ポイズニー キリヤ イルクーボ:同僚の皆様


グランブルーファンタジー:コラボイベントにおいて復活し、同イベントのボスを務めた。中の人は同作に登場するカッツェリーラを担当する事になる。

オクトー(グラブル)コラボの際に「見た目が似てる」「年取ったらこうなりそう」と話題になった。


カブキマン:似ていると一部ネットで噂されている。


クローズ(プリキュア):後輩のプリキュア敵幹部。ピーサードのオマージュ的な要素がある。


タキシード仮面:律儀な性格で仮面とマントを付けたイメージは割と近いが、こちらは主人公の相手役で役回りがまったく違う。

少女漫画原作の魔法少女ものには相手役がお助けキャラとして登場するのが定番という中で、プリキュアは男の人の手を借りずに女の子だけが暴れるアニメとして作られた。なので『Yes!プリキュア5』までのプリキュアにそういう人物はいなかった(後にまさかの男子プリキュアが登場したがそこはそれ)。


コントロル:中の人繋がり&魔法少女アニメの登場人物。カラーリングや仲間の待遇が悪い共通点が。


ベムラー蜘蛛男黄金仮面シャコモンスター:シリーズ最初の敵として印象深い悪役たち。

ゴルザ/メルバズ・グムン・バイワガミボーマカメレノイド:平成シリーズ最初の敵繋がり。


プリキュア歴代第1話で主役キュア前に出撃の敵幹部と怪物編集

ピーサードザケンナー → ザケンナー(敵幹部出撃なし) → カレハーンウザイナー

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