概要
その原理は作品ごとに異なるが、莫大なエネルギーを持つとされることは共通である。
主に恒星間宇宙船やスーパーロボットの動力源として使用される。
縮退炉あるいは類似の機関が登場する作品とその理論
小説
ウロボロスの波動(林譲治) - ブラックホールの周囲に人工降着円盤を作り、そこからエネルギーを取り出す。
アスラクライン (三雲岳斗) - 超弦重力炉によるブラックホール生成の表向きの目的が発電となっている。生成手段は粒子加速器。
ブラックホールは周囲の質量を吸収することによって成長する一方、ホーキング放射によって質量をエネルギーに変換しながら蒸発しており、ブラックホールの質量が小さければ小さいほど蒸発速度=エネルギーの放出速度は大きくなる。したがって極小のブラックホールに適切な量の質量を投入し続ければ、ブラックホールの成長と蒸発が平衡状態となり、ブラックホールを一定の大きさに維持することができる。ブラックホールの生成(および保持)に必要なエネルギーをブラックホールが蒸発するときに放出されるエネルギーよりも小さくすることができれば、極短時間で直接的に質量をエネルギーへと変換する極めて効率の高い動力源として利用することができる。しかも、理論的には投入された質量が100%エネルギーになり、核分裂や核融合と違って廃棄物が全く残らない上に質量さえあれば何でも燃料にできるというメリットがある。
アニメ
トップをねらえ! - 「アイス・セカンド」という物質の重力崩壊からエネルギーを取り出すとされている。
ふしぎの海のナディア - Ν-ノーチラス号及びレッドノアの主機関。「おまけ劇場」で説明された理論では、「重力半径を共有して回転する2つのマイクロブラックホールを常温で凍結し、その剥き出しになった特異点で見かけの半径との誤差を生じさせ、そのときに発生するエネルギーを取り出す」との事である。
∀ガンダム - ターンAの動力源。「DHGCP」という縮退炉を2基搭載している。劇中では触れられていないが資料などに見られる。
ゲーム
スーパーロボット大戦シリーズ - 一部のオリジナル機体が「ブラックホールエンジン」という動力を用いている。原理的には縮退炉に近いものと考えられ、一部作品ではブラックホールエンジンを元に縮退炉が開発されたという設定。