曖昧さ回避
- 物理学用語で、未来を完全に予測することができるという概念上の存在。→ ラプラスの魔、ラプラスの悪魔、ラプラスの魔物
- 「問題児たちが異世界から来るそうですよ?」に登場するキャラクター。→ ラプラスの悪魔。
- 「ローゼンメイデン」に登場するキャラクター。→ ラプラスの魔
- ホラーRPG。→ ラプラスの魔
- 「バチカン奇跡調査官」のシリーズ。→ ラプラスの魔
概要
主に近世・近代の物理学の分野で、未来の決定性を論じる時に仮想された超越的存在の概念である。
フランスの数学者ピエール=シモン・ラプラスによって提唱された。
どのように複雑なものでも位置と外力を完全に正確に測ると運動が決定してしまうことから、宇宙が始まったときからすでに全ての未来が決まっており、それらのデータを解析できるだけの能力の知性の存在という概念のことである。
もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、
かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、
この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、
その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。
『確率の解析的理論』1812年 ピエール=シモン・ラプラス
現在は「ある粒子の運動量と位置を同時に知ることは不可能である」という不確定性原理が発見されたことにより、ラプラスの悪魔は完全に否定された。
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