概要
マゼンタピンクの刃部に『ヘイセイバー』のエングレーブが刻み込まれた刀身を持っているのが特徴であり、DX玩具では『超針回転剣』と表される(エングレーブ部分を見ると、ビルドからクウガまでのライダーズクレストが表記されている)。
メタルバンドを伸ばした腕時計を模したデザインになっており、時針に当たる「ハンドセレクター」を動かすことでビルドから順に各ライダーの能力を宿した攻撃を発動することができる。
「他の仮面ライダーの力を使う」ディケイドの力で生み出されたため、まだライドウォッチを有していない平成ライダーの力も使いこなすことができる。
TV本編ではかなりの勢いで針を動かすシーンが多い。
鍔にはディケイドライドウォッチも装着出来る特殊な形状の装填スロット「ライドウォッチベース」が設けられている。
ディケイドアーマーの他、派生形態であるファイナルフォームタイム各形態も使用でき、ビルドフォーム・ゴーストフォーム・エグゼイドフォームR・龍騎フォームが装備している。
反面、ディケイドアーマー以外では使用の機会がほとんど無く、サイキョーギレード(およびサイキョージカンギレード)というジオウが有する武器の中でも最強の装備が登場したこともあってか、平成内での最後の出番は『RIDER TIME 龍騎』となった。
平成ライダーの能力を召喚して戦うグランドジオウも使用することが可能であり、EP43にて久々に使用、サイキョーギレードとの二刀流を行なっている。
本来はディケイドアーマーの装備であるが、召喚に当たってライダーレリーフの操作は行っていない。
必殺技も使わず武器として少しの登場と言えるが、久々の登場でトレンド入りし、演者の奥野壮氏も歓喜の声をあげている。
ただ令和になってからの登場はこれが最初で最後だった。平成を気軽に楽しむと公式に吟われる『Over_Quartzer』でも直接は登場しなかったが、最後の最後である要素がアクセントとなっている。
その後、『ジオウVSディケイド』に再登場。
令和ライダーの力で変身しているセイバーフォームにて使用される(辛うじてセイバー繋がりではある)。
必殺技
- デュアルタイムブレーク
針を動かして選択したライダーの力を使い攻撃する。
ライダー選択時には「ヘイ!(ライダー名)!」と鳴る。
名称はディケイドと選択したライダーの力の「二重(デュアル)」ということなのだろう。ディケイドの力で再現した技だからか、アーマータイムの必殺技よりも原作再現性が高いが、キバなどの例外もある。
玩具版ではクウガからビルドまでの音声が収録されている。
- エグゼイド:エネルギーを纏ったヘイセイバーで斬撃を繰り出す。エグゼイドアーマーの時と違い、攻撃命中時のエフェクトは"HIT!"。
- ドライブ:ヘイセイバーからマックスフレア、ファンキースパイク、ミッドナイトシャドーのタイヤ型エネルギーを飛ばして攻撃する。
- クウガ:封印エネルギーの紋章を形成し、ライドヘイセイバーを突き出して放つ。EP15ではクウガライドウォッチを起動したオーマジオウのキックに反射されてしまった。
- キバ:金色に輝くコウモリの群れを放つ。EP15ではキバライドウォッチを起動したオーマジオウのバイオリン演奏で反射されてしまった。
- 龍騎:刀身に炎を纏わせて斬りつける。EP15ではオーマジオウが龍騎ライドウォッチで呼び出したドラグレッダーの妨害に遭った。
- ブレイド:雷を纏って巨大化した刀身で斬りつける。
- スクランブルタイムブレーク
「フィニッシュタイム!」
ライドウォッチを装填した状態で針を回転させ、選択したライダーの力を使った必殺技。「ヘイ!」と合いの手が入ったユーロビートのような必殺待機音が特徴。
上記のデュアルタイムブレークとの違いはライドウォッチを装填している事と1人だけではなく複数のライダーの力を組み合わせられる事。
『RIDER_TIME_龍騎』にて龍騎ウォッチを装填した状態で使用、剣先から炎の竜巻をゲイツのナイトキワキワシュートと共に放ち、仮面ライダーオーディンのエターナルカオスを正面から破った。使用後には龍騎サバイブの幻影が現れる。
また、『シティウォーズ』ではディメンションスラッシュを放つ。
- 平成ライダーズアルティメットタイムブレーク
「フィニッシュタイム!」
「ヘイ!仮面ライダーズ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!」
「ディディディディケイド!」
全平成ライダーの技を同時に発動する超必殺技。
発動時にはディケイドライドウォッチを装填し、針を3周回転させる。
「ヘイセイ」の文字とライダーズクレストが描かれた20枚のカード型エネルギーを纏ったヘイセイバーで切り裂く。
ディケイドの力で使用している必殺技であるため為、ディケイドの必殺技の一つ、「ディメンションスラッシュ」(ジオウではカード型エネルギーを通らないので2009年当時の)を遠距離で放っているようにも見える。ジオウのアーマータイムの必殺技は独特なアレンジが多い為、この必殺技はタイムブレークでは無いものの、ある意味タイムブレークのディケイドアーマーバージョンともいえる必殺技となっている。
ユーロビート調のBGMに合わせ、全力で「平成」を推してくる必殺待機音は必殺技以上に衝撃的。
ヘイヘイと連呼しているようにも聞こえるからか、一部では「煽りセイバー」とまで呼ばれている。
ほんの一瞬しか映らないのでわかりにくいが、龍騎のクレストのカードだけは「ヘイセイ」の文字が鏡のように反転しているなど、かなり芸が細かい(ちなみに仮面ライダー龍騎には折れたぁ!?で有名なライドセイバーという武器がある)。
ちなみに玩具版では令和ライダーのライドウォッチの挿そうが、しっかり例の待機音と必殺技音は鳴る(平成に作られた玩具なのだから当たり前と言えばそうなのだが…)。
- ファイナルアタックタイムブレーク(RIDER_TIME_ディケイドVSジオウ版)
ライドヘイセイバーではなく、ジクウドライバーに装填されたディケイドライドウォッチを操作して発動。
ライドヘイセイバーに火炎剣烈火よろしく、火炎を纏わせ、オーマジオウを撃破した。
立体物
DXトイ、プレックスミニトイにラインナップ。劇中同様のギミックが再現されているが、劇中の物とは違い針が90度ずつにしか稼働しない(劇中の物は45度ずつ稼働する)。ジオウやゲイツなどの右スロット用のライドウォッチとミライドウォッチは装填は出来るもののライドウォッチ側からの音声は発動しない。後者はサウンドギミックはなし。変身アイテムを使用しない時点でも専用音声がかなり豊富であり、ぶっちゃけ武器の立体物としては破格のボリュームを誇っている。そして、ライドウォッチを使えば音声遊びの幅は更に広がる。
関連タグ
ゼンリョクゼンカイキャノン:こちらはスーパー戦隊の召喚武器だが、同じくパーツを回して選択、召喚するという点が共通で、必殺技のインパクトが強いという点も同じ(あちらは技自体だが)。ゼンリョクゼンカイキャノンが出た当初、ファンからは「ゼンリョクゼンカイキャノンと同時に放ったらやばそう」と言われていた。
フルボトルバスター←ライドヘイセイバー/サイキョーギレード→オーソライズバスター/プログライズホッパーブレード