概要
第84代内閣総理大臣であった小渕恵三が、竹下内閣の官房長官時代に平成の元号を発表したことから名付けられた。
イラストは会見の際、額を持っていた時の状態をパロディにしたものが多い。
また、令和改元時に元号発表を行った菅義偉も、彼にあやかって「令和おじさん」と呼ばれているのだとか…
逸話
この時の発表で、小渕は急激に知名度を高め、政治に興味の薄い人や子供からも「平成おじさん」の愛称で親しまれることになった。
一方、上司である竹下登は消費税の導入やリクルート事件で非常に評判が悪く、内閣支持率は4%前後という、戦後最低の不人気政権であった。
このこともあって、小渕の人気を見た竹下は「あんなに人気になるなら、自分でやればよかった」とこぼしたという。
額の書は、書家・河東純一によるもの。
後に額の現物は竹下家に渡り、孫のDAIGOがテレビ番組などに持参したこともあったが、現在は国立公文書館に収蔵されている。
大事な発表の時に、万が一にも額が上下逆といった失態があってはならないため、額を渡す係は何度も額の向きを念押ししていた。
さらに小渕は、自分でも少し額を持ち上げて確認しており、これを見た係は「自分は信用されていないのか」と気分を害したという。