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概要編集

昭和ゴジラはしょっちゅうデザインが変化するが、「モスラ対ゴジラ」で使われた着ぐるみが、通称・モスゴジと呼ばれる。

昭和ゴジラ御三家

見ての通りマッシブな体格だったキンゴジに比べると一気にスリム化しており、とても同一個体には見えないがゴジラシリーズでよくあることなので気にしてはいけない


敵対するモスラに合わせて悪役チックにデザインしたという噂もあるが、昭和のゴジラの中では人気の高い着ぐるみである。

後に顔部分を改修し、「三大怪獣地球最大の決戦」にも使われた。


キャラクターとしてのモスゴジ編集

ゴジラ1964

前回の戦いの後、愛知県の倉田浜の海底で眠っており、その海底が干拓で埋め立てられたことで地中に深くに埋もれていたが、やがて覚醒を遂げ地上に姿を現わした


覚醒後は、四日市の工業コンビナート地帯を通過して名古屋市を襲撃し、名古屋城名古屋テレビ塔を破壊した。

その後は、先に嵐で日本に流れ着いていたモスラの卵が保管されていた静之浦に到着し、施設内に置かれていた卵に接近、そこに卵を守らんとモスラの成虫が飛来して両者は交戦、激戦の果てモスラが命を落とす(別にゴジラが殺したわけではなく、戦っている内にモスラの寿命が尽きた)と、卵にはそれ以上興味を示さず再び進行を開始する。


その後も日本蹂躙を続け、防衛隊の高圧電磁線作戦も突破して岩島までやってくるが、そこに卵から孵化した二頭のモスラ幼虫が出現、応戦するも二頭の巧みな連係プレーの前に苦戦し、最終的には二頭が浴びせた糸攻撃で身体を簀巻状態にされて海に沈められた。


今度こそ引導を渡されたように見えるが、しかし……


着ぐるみの造形編集

ゴジラ(モスラ対ゴジラ_1964)鉛筆画

前作の、俗にキンゴジと呼ばれる着ぐるみと比較し、全体がスリムになり、丸みを帯びた体形になった。

以後の作品に登場するゴジラは、本作モスゴジを基本的な体型として造形されるようになっている。

モスゴジ

頬が震えるのが特徴で、にらみを効かせた顔つきで造形されている。

ちなみに頬が震えるのは頭部内部のフレームと表皮の接合が甘かった為に生まれた偶然の産物であり、撮影途中で表皮を完全に固定した事で震えなくなった。(ファンの中には頬が揺れなくなった事を惜しむ者も存在する。)


本作で初めてポリエステル樹脂による硬い爪と牙が作られ、これにはスーツアクターの中島春雄氏も喜んだという。

ただし、繊維強化処理が施されなかった為にしょっちゅう欠損し、その度に補修が行われたそうだ。



後に顔を若干修正し、次回作「三大怪獣地球最大の決戦」に登場。(こちらは決戦ゴジと呼ばれる事もある。)

更にその後「ウルトラQ」に登場した「古代怪獣ゴメス」に改造される。


余談「海ゴジラ」編集

なお、本作ラストで、双子の幼虫モスラの糸に巻かれ、海中に没したゴジラは、前作で活躍したキンゴジの着ぐるみを用いて撮影されている。

ゴジラの着ぐるみが古くなると、水中撮影用の着ぐるみ、通称「海ゴジラ」にされてしまう。本作ラストでも、古くなったキンゴジの着ぐるみに糸を巻きつかせ、海中に没するシーンで使用されている。


後の作品においても、同じ事は行われている。「怪獣大戦争」から新造された着ぐるみも、「南海の大決闘」まで使用された後、次作「ゴジラの息子」で若干の改修を施され、海ゴジラにされた。

以後、「ゴジラ対ヘドラ」で泥まみれになり使用不能になるまで、海ゴジラを務めている。

「ゴジラの息子」の着ぐるみも、「ゴジラ対ガイガン」から海ゴジラとして使用された。


関連タグ編集

モスラ対ゴジラ ゴジラ 昭和ゴジラ 着ぐるみ


古代怪獣ゴメス ジラース:モスゴジの着ぐるみを改造した怪獣。なお、ジラースは正確には「モスゴジの胴体に、「怪獣大戦争」のゴジラの頭部を移植した着ぐるみを改造したもの」である。

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