ネタバレ記事につき閲覧注意
演:福崎那由他
概要
仮面ライダー好きの青年。
平成仮面ライダーのファンで猿渡一海を実は紅音也だった?と演じた人ネタジョークを考えたり、謎の少年に話しかける際には響鬼のような言動を見せたりするなど、ライダー愛はなかなかの物。
実は彼が生まれる直前に兄が行方不明になっている。彼はいつか仮面ライダーが兄を救ってくれると信じていたが、成長するにつれて叶わぬ夢だったと打ちのめされしまい、フィクションは現実を救ってくれないという虚無的感情を持つようになる。そのため、彼のライダー愛には辛い現実から逃げ出したいという側面も含まれている。
活躍(ネタバレ注意)
あるとき、フィクションの存在のはずであるイマジンのフータロスが彼の前に現れる。そこでライダーファンの彼は“仮面ライダーに会いたい”と願い契約する。
ところがちょうどそのタイミングでティードの歴史改変が行われ、両者の世界への干渉と謎の少年逃走事件が重なった結果、現実世界はフィクション世界とごちゃ混ぜになったものへと変貌。常磐ソウゴ・明光院ゲイツ・ツクヨミがライダー関連の記憶を失ったり取り戻したりする中、アタルは『早生まれだが、諸事情でダブっており常磐ソウゴとは同級生』という設定となった。一方、桐生戦兎と万丈龍我もビルド本編で新世界に作り直した結果、変身能力を得る事実そのものが無かった事になった筈の猿渡一海と氷室幻徳が仮面ライダーに変身するという不可解な現象を目の当たりにしていた。他にもライダーの戦いにはヒーローショーを見るかの如く人々が集うなど、様々な奇妙な事が起こっていた。
この現象の原因の一端は彼の契約が担っており、ライダーを堪能する一方でこれらは実体化した自身の妄想と捉えている。それ故に、謎の少年がアナザーライダーらに連れていかれた後も他人事のような対応をしていた為、戦兎から呆れられている。
しかし例の少年はティードの野心に邪魔な存在であり、彼を捕らえた事で計画を開始。現実にも仮面ライダーの怪物たちが出現し、襲われる恐怖で怯える彼の「もういい」を契約完了と強引に解釈したフータロスが実体化した事で、ソウゴや戦兎も元のフィクション世界へと引き戻される。
しかし、ソウゴがアタルと一緒に行動していた際に入手したダブルライドウォッチを辿ることで再び現実世界へと再訪。更にウォズの調査でフータロスの行き先がアタルが生まれる直前であると判明した為、ソウゴに連れられる形で過去に飛ぶことになる。
そこで彼は衝撃的な真実を知る。謎の少年の正体は自身が生まれる前に行方不明になった兄シンゴだったのだ。特異点である事が野望の邪魔になるとティードに狙われ、過去の時代から連れらされたのが行方不明事件の真相なのであった。
それを知った彼は阻止しようとするも、アナザーWにアナザーウォッチを埋め込まれてしまいアナザー電王へと変貌・洗脳され兄を攫う一味にされてしまう(映画序盤に登場していたアナザー電王はこの時洗脳され現代へ護送中だったアタルであり、シンゴを確保した際に一瞬だけ素顔を見せている)。
現代に帰還したソウゴとティードの部下として交戦するも突如時のターミナルへと転送されてしまう。そこで彼を待っていたのは本物の電王であった。
電王に撃破されたことで元に戻った彼はとある人物に『確かに、僕達の存在は嘘かもしれないよねぇ……。でも、誰かが覚えていてくれれば、そこに僕たちはいる。記憶っていう時間の中で、僕達の存在は本当なんだ』と諭される。それによって自身の内面の虚無を払拭できたらしく、事件解決後にデンライナーで本来の時代へ送り届けられる兄シンゴを笑顔で見送っていた。
その後、修正された時間の中でシンゴと共に兄弟として暮らし、揃ってライダーファンになった模様。
余談
早生まれだが留年しているという設定は、(作中描写を見る限り)この生年月日でありながらソウゴと同級生にする為だと思われる。
何故そこまでしてその生年月日なのかというと…。
なお、彼の部屋にあるグッズの中にはDX品の他、現在となっては貴重であるグッズの数々も確認できる。
その一例としては次の通り。
- ライダーヒーローシリーズ(G3/G4/アナザーアギト)のパッケージ入りの当時品
- プレイヒーロー「仮面ライダーファイズ」シリーズ収録のソフビ(ブラスターフォーム、カイザ、デルタ)
- 2011年ごろ発売のハッピーセット(仮面ライダー響鬼)
- 仮面ライダークウガ怪人シリーズ12『カメ種怪人ゴ・ガメゴ・レ』
劇中を見る限りではグッズの量やサブライダーに関する品も集めており、最早ガチ勢の領域ではあるが、明らかに高価なプレバン限定品を購入しまくっているジョージ・狩崎と比べるとソフビ・DX・食玩・お面・ガンバライジングカードなど比較的安価かつ入手しやすいものが多く、それが(財布事情的な意味で)等身大の高校生感を演出している。
これらの物品の一部はスタッフの私物やバンダイから提供されたものを使用している。