概要
親・聖者を殺したり、生前に罪を重ねまくったりした極悪人が墜ち、あらゆる責め苦を絶え間なく受けるとされる最凶最悪の地獄。無間地獄ともいう。
地獄の最深部にあるため、たどり着くまで2千年もかけて落ち続け、当然その間も責め苦を受ける。
ちなみに「阿鼻」はサンスクリット語(古いインド語。梵語)に当て字したもので、「絶え間ない」という意味。これに叫喚(泣き叫ぶ悲鳴)を合わせて「阿鼻叫喚」となり、あまりに苛烈な責め苦に絶え間なく響く嘆きと悲鳴を表す。
なお阿鼻地獄の1ランク下(7番目の地獄)は「大焦熱地獄」といい、ここの炎は指先ほどの種火ですら地上全土を一瞬で焼き尽くせる程莫大なエネルギーを持っている。そんな中でさらに上にある6階層分全部を10倍した責め苦を受けるらしいが、阿鼻地獄はその1000倍(つまり1~6階層目までの合計の1万倍)というとんでもない苦痛が約350京年も絶え間なく襲いかかるため、大焦熱地獄の責め苦も最早夢心地だとか(大焦熱地獄の刑期は約44京年)。
関連
死後に阿鼻地獄に落とされた模様。公式ファンブックでは「日の呼吸」の斬られ心地を聞くために引っ張り出されたが、討たれたのは大正時代の事なのであと千九百年近くはかかるはずだが彼はすぐに到達している。(落下の最中に翼を生やして逃亡するのを防ぐ目的と思われる)実際の阿鼻地獄と違い唯一の亡者である無惨と地面以外は「無」となっている。
ちなみに斬られ心地については「不快」の一言。
まかはどま。
一般的な仏教の地獄は「炎熱による地獄」だが、それと対をなす「極寒の地獄」というのも存在する(八寒地獄という)。
摩訶鉢特摩地獄はその最下層で、あまりにも寒すぎて凍りついた亡者の身体は至るところが裂けて血まみれ。そしてそのまま真っ二つに折れ、真っ赤なハスの花をかたどった姿になるという。
亡者たちはそれ程の苦痛の中で永遠にすら思えるほど長い"刑期"を過ごし、果てしなく広大な極寒の地を彷徨い続けるのだ。