概要
高等学校の科目の一つ。2003年度から導入された科目で、現代の情報化社会の発達に対応することなどを目的としている。
当初は「情報A」「情報B」「情報C」のうちから1科目が必修だった。当時の85%以上の生徒が情報Aを学んでおり、情報BCは設置されていない学校も多かった。
2013年からは「社会と情報」と「情報の科学」に再編され、このうち1科目が必修となった。しかしこちらも「社会と情報」履修者が80%程を占めており、状況はあまり変化しなかった。
2022年からは「情報I」「情報Ⅱ」に変わり、情報Iが必修となった。また2022年度入学生が受ける2025年の大学入学共通テストから情報の科目が新たに導入された。
問題
情報科目は2003年度から導入されているが、情報科教員の不足は慢性的に起きており、半数以上の学校で情報科を数学科教員などが兼任している。
これにより、「情報A」「社会と情報」を簡単な実技などで単位取得とする学校も多く、情報の時間が他科目のコンピュータの調べ学習などに使われていたところもある。
「情報Ⅰ」は共通テストで出題となるため、このような事態は少なくなっているが、依然として情報科教員(特に専任)不足は改善していない。