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漢語

かんご

漢語は、漢民族の言語という意味で、中国語のことである。中国大陸で使われている普通話、台湾で使われている国語、シンガポールやマレーシアなどで使われている華語の総称のことで、中国語圏で定められている標準語の総称。各国の標準中国語は差異はあるもの相互理解が可能である。
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※この記事は、中国で古来より使用されている「漢民族の言語」についてのものです。日本語の語種の一つについては「日本漢語」を参照のこと。


概要

人民の意思疎通を容易にするため、中国大陸では、中央政府の標準語政策により、北方語の発音・語彙と近代口語小説の文法を基に作られた「普通話」が教育や放送で取り入れられ、標準語・共通語とされている。全人口の8割弱が普通話を理解でき、方言話者の若い世代は普通話とのバイリンガルとなっていることが多い。


中国大陸では当初、「漢語」といえば「中文」(中国語)を指したが、「中文」は漢民族の言語な属性を弱めるだけでなく、中国の少数民族を軽視する非常に緩い言葉であるため、「中文」は次第に「漢語」に移行し、本来の「簡体中文/繁体中文」は「簡体漢字繁体漢字」となった。現在、国際的な場で「漢語」を「中国語」と呼ぶのは日本と一部な他の国だけである。


普通話の成立と普及

中国では文章語は古代より統一されていたが、口語は各地方ごとに異なり、同じく漢字の発音も各方言ごとに異なっていた。「同文異音」と呼ばれるこの状況は古代からの課題であり、幾たびか是正が試みられてきたものの、本格的に共通語の樹立が試みられるようになったのは清末以降のことである。


清末から中華民国初期(20世紀初頭)に教育のために言語統一案が検討され、清朝で一旦は決定されたが、1911年10月に発生した辛亥革命の武昌起義より中止となる。しかし中華民国政府はこの方針を継承し発展させ、1920年代には現在の普通話と非常に近い中華民国国語が確立された。


中華人民共和国成立後、共通語が中華民国国語から普通話に変更され、1955年以降から公的な統一言語化の動きとなり、翌年に新たな簡略化した漢字表記(簡体漢字)を公表。1982年11月に公式に普通話の普及が中華人民共和国憲法19条において規定された。


普通話の制定以来、特に普通話との差異の大きい南方諸方言地域やそもそも漢語系の言語を使用していない少数民族地域において、普通話は積極的に普及が図られてきた。


少数民族地域においては、建国当初は諸民族言語における文字の創成とそれによる教育が規定され普通話教育の規定はなかったものが、1980年代以降は民族言語の他に漢語(普通話)の教育が義務付けられるようになった。


南方諸方言地域、とくに普通話との差異の大きい閩南語を主に使用する福建省広東語を主に使用する広東省などでは両省政府によって普通話普及が重視された。こうした普及政策や、なによりもテレビなどのマスメディアでは主に普通話が使用されることなどから各地で普通話の普及は進み。


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