概要
日本語があまり得意でない人にも分かるようにした、簡単な日本語のことである。難しい表現は簡単な言葉に言い換え、カタカナ語(外来語や和製英語)はなるべく避け、漢字は小学校低学年程度のものに絞り、曖昧な表現や、スラングのような砕けた表現(俗語・方言)は使わない。
阪神大震災の時、外国人にもできるだけ早く正しい情報を伝えるために提唱されたものだが、幼児や知的障害者、高齢者など、日本人であっても言語理解に難を抱える人にも分かりやすい表現として、行政により奨励されている。外国人と同じく日本語が母語ではないろう者(彼らの母語は日本手話である)にも伝わりやすい。
母語が異なる外国人同士の共通語としても用いられる。「世界の共通語は英語」と思いがちだが、日本国内においては、英語よりは日本語の方が(非日本語話者同士であっても)共通語として機能する場面が多い。日本に住む外国人には「英語が全く話せない」、「英語も少しは分かるが日本語の方が得意」という人も多いのだ。
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外部サイト
在留支援のためのやさしい日本語ガイドラインほか(文化庁サイト)