概要
かつてはウラル・アルタイ語族と呼ばれたことがあるが、証拠不十分を理由にウラル語族とアルタイ語族に分けられてしまった。
非常に謎の多い語族で、これまでにユカギール語との同系説、アルタイ語族とウラル・アルタイ語族を成すとする説、インド・ヨーロッパ語族とインド・ウラル語族を成すとする説が立てられているが、いずれも証明されていない。
特徴
ウラル語族に属する言語には次の特徴がある。
•母音調和
•膠着語
•後置詞言語
•双数
•中舌母音
なお語順は東部は主にSOV型、西部は主にSVO型となっている。
分類
ウラル語族とされる言語は以下の通りである。残念ながら死語となってしまったものも多い。
オビ・ウゴル諸語
※各諸語ごとの系統関係はコンセンサスが得られていないが、以下のような説がある。
母音調和
ウラル語族の母音調和は祖語の時代から存在したと考えられる。バルト・フィン諸語、モルドヴィン諸語、マジャル語、ガナサン語等で存在し、多くが前舌母音と後舌母音の対立による「舌の調和」である。母音調和に関与しない母音も存在し、母音調和は接尾辞や前接語を含めた語全体に及ぶという。