概要
主に「七・七・七・五」の音数律によって構成される定型詩である。同じ音数律を持つ詩に甚句がある。
江戸時代末期(幕末)、落語家の初代都々逸坊扇歌によって大成したとされる。
本来は三味線とともに歌われる俗曲であり、主として男女間の恋愛を扱ったものが多かったため「情歌」とも呼ばれている。
一時は寄席などで披露される機会も減っていたが、近年では日本テレビの番組『笑点』の「大喜利」などで設問として度々披露されている。
有名どころでは、明治の文明開化について詠った「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」。日本の女性の美しさについて読まれた「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」。高杉晋作が馴染みの芸妓に唄った「三千世界の鴉を殺し、主(ぬし)と朝寝がしてみたい」辺りだろうか。
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