この記事には『星間都市山脈オリュンポス』のネタバレが含まれます。
概要
『Fate/Grand Order』第二部第五章後編にて、クリプターのリーダーであり、最大の難敵であるキリシュタリア・ヴォーダイムが遺したセリフ。
異星の神の降臨を阻止しつつ、空想樹アトラスを使って自分以外の人間全てを神の領域へと押し上げる計画を練っていたが、仲間の裏切り、この展開を見越して召喚されていた使徒、予期せぬ顕現で失敗し、自らの命を捧げてノウム・カルデアを逃がす結果に終わった。
命が尽きる寸前、『もしも』の未来を垣間見ながら、計画の共犯者たる相棒に想いを吐露した。
それを聞いた相棒は「ひとりで頑張りすぎだ」と呆れるが、それに対してキリシュタリアが返した言葉は…………
「私ひとり、じゃない」
「人間は、みんな頑張っているんだよ」
裏切られてなお、彼の口から仲間を非難する言葉は無く、誰よりも人間を信じ続けたその最期が、多くのユーザーの心を震わせたのは言うまでもない。
この先、『新霊長後継戦アーキタイプ・インセプション』のネタバレあり
BBドバイとの最終決戦。
彼女が存在する世界線は、AI技術が高度に発展した末に、疑似的な不老不死まで実現する程栄えるも、人類の愚かな選択を経て「何か」によって滅んだ。
そんな世界滅亡の原因を決める選挙を行ったBBドバイだが、その真意は「自分が見守ってきた人類の営みの歴史が剪定事象として人理に切り捨てられることを回避する」というものであった。
人理に背き、AIとしての理念すら無視し、自己崩壊を起こしながらでも抗い続けた理由であり、絶対に譲れない信念であった。
「どんなに───どんなに至らない人たちでも、一生懸命生きてきたのです。」
「なのに意味がないから剪定する?人間は愚か?間違いばかり起こす?』
「そんなの当たり前でしょう、努力するんですから!あんなにがんばるんですから!」
「間違いなんて起きるに決まっています!」
涙を流しながらそう叫ぶ彼女は、人間の営みを「美しいもの」と認め、だからこそAIが人間に奉仕する理由を確信した。
その慟哭を目の当たりにしたカルデアのマスターは、完全に彼女がどういった存在なのかを理解。
そして、白い礼服の少女は倒すべき真の脅威を告げる。
彼女を苦しめた濾過人理補正現象の名を。
だが、残されたAI達が、自分のやるべき事に気づいたAIの働きかけで団結し、主人公達を、そして「やり残し」を守る為に奮闘。
そして、かつてない規模で無法の力を発揮する月の暈だったが、人間の為に抗い続けたBBドバイを認めたBBコスモの奇策により、究極のゴールデンBBが降臨。
奇跡の勝利を掴むも、往生際の悪さ見せて主人公に精神攻撃を仕掛ける。
『自己の全てを使い切って、見ず知らずの競争相手を先に行かせる人間などいるわけがない』と、次の存在に置いていかれる地獄を叫ぶが……………
既に主人公は知っていた。
次に託そうとしたキリシュタリア達の存在を。
最後の一歩も天才が背中を押し、頑張る人間の一人として、主人公達の勝利で幕を下ろした。
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