概要
2019年5月15日から5月29日まで開催される予定のシナリオイベント。
またの名を『鳴鳳荘殺人事件』。
『虚月館殺人事件』同様、謎解きを主題とした「Fate/Grand Order 春のミステリーフェア2019」の一環。
シナリオ原作は『虚月館』と同じく円居挽氏で、奈須きのこ氏をはじめとするライターチームが原作をゲーム用にリライトしている。
また原シナリオでは第2部三章到達前提で書かれていたが、参加可能なプレイヤーを増やすため条件を緩和したこと、それに伴い舞台を第1部に設定し直したことも明かされた。
この際に登場人物が一部差し替えられており、該当部分はきのこ氏が担当している。(竹箒日記より)
時間軸や時系列、登場人物に違和感をおぼえるプレイヤーもいるかもしれないが、きのこ氏曰く『そこを楽しむのがミステリーの醍醐味』との事。イベントシナリオを注意深く読むと世界観、時系列のヒントが示されている。
参加条件は第1部の特異点F炎上汚染都市冬木のクリア。
イントロダクション
普段とは異なる構造で観測されたこの微小特異点より物語の幕が開く───。
さまざまなロケーションが詰め込まれ、いろいろな時代のモデルが並ぶ
その情景はまさに"映画の世界"を象ったともいえる。
映画を完成させることなく果てた製作者の無念から形成された
この世界では"映画を完成させる"ことがすべてにおいて優先される。
語られることのなかった結末に数多の者たちの思惑が交錯し、1つの終止符が打たれたとき、その先に待つこの物語の真の結末とは…?
あらすじ
映画が未完のまま死んだ映画監督の無念によりカリブに出現した特異点「漂流電影空間ハリウッド」。
これを解決し聖杯の魔力リソースを回収するため、Dr.ロマンの発案でカルデア一行は映画を撮影することになった。
しかし監督・脚本の紫式部が無理を押して仕事をした末にパラケルススの薬を服用して倒れてしまったことをきっかけに予期せぬ事態が連続。
キャストとなったサーヴァントたちはアドリブで撮影を続けるが、ついに大きな破綻(トラブル)が起きてしまう。これに対し、キャストたちは各々が自分なりに考察したシナリオを提案、何とか映画を完成させようとするのだが……?
作中映画の脚本
カリブの小国ナダイ・ナーダ王国。副将軍ミゲル・アンヘル・コルテスはクーデターにより王家を倒し、再編された共和国の初代大統領となった。
しかし10年後、莫大な遺産を残してミゲルは急死。そして彼の邸宅「鳴鳳荘」で開かれたパーティの最中に事件は起きる。
キャスト一覧
ミゲル・アンヘル・コルテス | ガブリエラ | リュウ・タン |
---|---|---|
演:ジェームズ・モリアーティ | 演:紫式部 | 演:柳生但馬守宗矩 |
故人。元ナダイ・ナーダ王国副将軍にして、共和国初代大統領 | 現鳴鳳荘の主人でミゲルの未亡人。元は養女だった | ナダイ・ナーダ王国将軍 |
ダイゾー・オカ | エリス | アントニオ・ロベルト・ジョビン |
演:岡田以蔵 | 演:ジャンヌ・オルタ | 演:アントニオ・サリエリ |
ナダイ・ナーダ王国の軍人 | 人気の歌姫。アントニオの姪 | 人気の作曲家。元は宮廷音楽家だった |
ローマ・クレイシ | ガルシア | バルガス |
演:坂本龍馬 | 演:アーラシュ | 演:オジマンディアス |
ミゲルの元部下で軍医。現在は町医者 | 猟師。バルガスの相方 | 猟師。ガルシアの相方 |
イシドロ・ポジオリ | アドリアナ・モリナリ | サラザール |
演:トリスタン | 演:マシュ・キリエライト | 演:サラザール(仮) |
旅の音楽家を名乗る人物 | イシドロの助手 | コルテス家使用人。神父も務める |
スタッフ | 担当 |
---|---|
監督・脚本 | 紫式部(女優と兼任) |
カメラマン | 主人公 |
企画発案 | ロマニ・アーキマン(ゲーム版) / シオン・エルトナム・ソカリス(小説版) |
美術・小道具 | 葛飾北斎 |
コーディネーター | シェイクスピア、アンデルセン、シャーロック・ホームズ |
物語の展開を決める投票
プレイヤーは主人公に投影する形で、この映画に対し「誰の考察するシナリオが見たいか」をゲーム内で投票。最多票を獲得したものが"一応の結末"として公開される。
なお、選ばれなかったシナリオもマテリアルに追加されるので後で閲覧が可能となる。
シナリオ案を出したのは、「アーラシュ」「龍馬」「サリエリ」「ジャンヌ・オルタ」「トリスタン」の5人で、今回はジャンヌ・オルタの案が採用された。
ノベライズ
イベント開催告知と同時に、Twitter上で本シナリオを元にした公式ノベライズ『FGOミステリー 惑う鳴鳳荘の考察 鳴鳳荘殺人事件』も発表され、もう一つのFGOミステリー小説『翻る虚月館の告解 虚月館殺人事件』と同時発売された。
著者は円居挽氏で、イラストはモリアーティのデザインを手がけた本庄雷太氏。
『虚月館』とは表紙のデザインや、主人公の性別などで対になるように描かれている。(虚月館では男主人公、鳴鳳荘では女主人公)
内容は原案版がベースになっているため、舞台は第2部でありシオンも登場する。
奈須きのこ氏が竹箒日記で明かしたところによると、ゲーム版のシナリオに加えてさらにギミックが加えられているとのこと。
余談
「ナダイ・ナーダ王国」のナダイナーダとはスペイン語で「何もない」という意味。
虚月館スタイルの事件だった『旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ』、直前の『レディ・ライネスの事件簿』など、大奥や帝都復刻も挟んだとはいえミステリー物が続く形となった。
某アラフィフが冒頭から腰を痛めていたが、「これら全てに出ずっぱりだったせいで腰をやっちまったのでは」とも言われている。
また、とあるシナリオで主人公が見せた表情が堪らないとマスター間で話題になっている。
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