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カルナプラーヴァラナ

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かるなぷらーゔぁらな

カルナプラーヴァラナ(Karṇaprāvaraṇa)とは古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』に記述された異民族のひとつ。

概要

古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』に記述された異民族の名のひとつ。

本文には詳細は書かれていないが、別伝に身を覆うほど長い耳たぶを持つ民族であると描写されており、「ラクダ耳の人々」「耳たぶに手を持つ人々」「唇の近くに耳たぶを持つ人々」といった意味の異名を持つ。

最も古いといわれるプラーナ聖典『マツヤ・プラーナ』には、ナリニー河が流れる山の中腹にアシュバムカ(馬頭人)と共に住んでいるとされ、『インド誌』ではアラビア語化され名はカルナブラーバラナ(كرن برابرن)と記述されている。

また前千年紀後半の古文書には「大きな耳」という意味のランバカルナ(Lambakarna)というムレーッチャ(蛮族)が記述されており、同じ者であると考えられている。

なお古代中国の地理書『山海経』では「海外北経」に聶耳人という同様な異民族が伝わり、古代ローマの大プリニウスによる『博物誌』にも、スキタイの先にあるファネシイ(Phenesii:ギリシャ語で「全て耳」といった意味)という名の国に住む、服や寝具の代わりに身を覆うほどの耳を用いる民族についてが記述されている。

また同国の地理学者ポンポニウス・メラは『地誌』において、ヨーロッパ北部の島に住む同じ特徴のサンナリ人(Sannali)という人種を紹介している。

さらに6~7世紀のスペイン大司教・セビーリャのイシドルスはファネシイのことを、南アジアに住むパノッティ/パノティイ(Panotti)という呼び名で紹介した。

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