見たことのない、あたらしい世界へ!
データ
邦題 | Thomas and the Magic Railroad |
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日本語版正式名称 | きかんしゃトーマス 魔法の線路 |
世界初公開日 | 2000年7月14日(英国/アイルランド) |
日本初公開日 | 2000年9月9日 |
概要
1994年、ウィルバート・オードリー牧師の『汽車のえほん』を原作としたモデルアニメーション『きかんしゃトーマス』の世界的な大ヒットによって、映画化が決まった事から全てが始まり、これまでのシリーズで「エグゼクティブプロデューサー」などを務めたブリット・オールクロフトをはじめとした多くの映画スタッフにより、ハリウッド向けに製作された。そのため、ハリウッドの俳優と「きかんしゃトーマス」のレギュラー陣が共演した作品となっている。
オールクロフトは、監督・脚本・製作を担当した。
1995年に映画化計画そのものが1度廃止されており、その後復活して再度製作が始まったものの、脚本は2転3転し、撮影・制作のトラブルもしばしば発生していた。
紆余曲折を経て、1994年の製作決定から公開まで実に6年の歳月が経ち、2000年になって映画はようやく完成、イギリスでは2000年7月14日、目標のアメリカでは7月26日、そして日本では9月9日といった順に公開された。
ハリウッド向けにするために、無理に生身の人間を出演させたためか、実写とミニチュアのそれぞれのシーンの繋がりと(日本以外ではありえなかった)キャラクターごとの声の違いに違和感が強く、さらに、脚本を何度も書き直した影響で物語の繋がりがおかしくなり内容全体も説明不足で難解になってしまい、結果興行的に成功とはいえない結果になってしまい、日本語版関連書籍の翻訳制作に携わった翻訳家からも「当初のいまいちなプロットが最終的に全く違うわけの分からない、こじ付けの話になってしまった駄作(要約)」と酷評されている。
オールクロフトは本作の興業的失敗の責任をとり「ブリット・オールクロフト社(現:ガレイン社)」社長の座を降り、その後トーマス関係とは完全に絶縁した。一方トーマスシリーズは、ヒット・エンターテイメントに買収される事になった。
海外では厳しい評価に晒された本作だが、日本ではいざ公開されると、公開期間が延長されるほどに大ヒットした。
日本語版が元からキャラクターごとに声優が振り分けられている方式だったことや、公開の2年前には富士急ハイランド内に「トーマスランド」が開園するなど、かねてより「トーマス」の国内人気が高く、そこへ初の劇場版公開が決まって大きく話題を呼んだことが国内でヒットした要因と思われる。
ストーリーはともかく、劇場の大きなスクリーンでトーマスたちの活躍を見れたことが、当時の日本の子供たちには嬉しかったのだろう。
あらすじ
トップハム・ハット卿が、しばらくソドー島を離れる事になり、《もう一つの世界》である、《マッフル・マウンテン》という場所にある、シャイニング・タイム駅の駅員を勤めるミスター・コンダクターが、代理として島へ来ることになった。
トーマスたち機関車は彼を歓迎するものの、凶悪なディーゼル10も同じ頃にソドー島に戻ってきていた。ディーゼル10には、魔法の線路を走る伝説の蒸気機関車を追い出した過去があり、ソドー島の蒸気機関車たちに恐れられていた。普段は強がっているゴードンさえも例外ではなく、ディーゼル10が戻ってきた事に車体をガタガタ揺らすほど怯えていた。
誰もが脅える中で、ディーゼル10を抑えられるのはミスター・コンダクターだけだった。ところが、ディーゼル10が機関庫を襲ったある晩、ソドー島とシャイニング・タイムを行き来するのに必要な『魔法の粉』が尽きてしまい、彼はピンチを迎えてしまう。
魔法が消えた事で、シャイニング・タイムとソドー島がめちゃくちゃになることを恐れるミスター・コンダクター。
ヘトヘトになりながら魔法の粉を探し回るが、従兄弟のジュニアを呼ぶのが精一杯であった。
しかし、マッフル・マウンテンのバーネットの家に来ていた孫娘のリリーが、ジュニアと共にソドー島へ来た事で、状況が大きく変わり始める。
本作の特徴
悪役としてディーゼル10が登場し、初の女性蒸気機関車としてレディーが登場する。ちなみにディーゼル10はその後の長編作でも度々ゲスト出演している。
レギュラーの機関車は総勢登場するが、エドワードがなぜか未登場(理由は後述。ダック以降の機関車も同様に全て未登場である)、機関車以外のキャラもほとんど登場しない(機関車以外で登場したのは、客車のアニーとクララベル、バスのバーティーとヘリコプターのハロルドだけ)そして今作に登場したキャラのほとんどは第1シリーズからのキャラであり、それ以降のシリーズからのキャラで登場したのは、ハロルド(第2シリーズが初登場)だけである(但し、当初のプロットでは、第4シリーズから登場したスチームローラーのジョージと第5シリーズから登場したクレーンのクランキーも登場する予定だった。また、第5シリーズから端役として登場していたレッカー車のブッチが、1シーンのみでカメオ出演している)。
テレビシリーズでは、機関士やトップハム・ハット卿などのキャラクターは、人形で登場するが、本作では本物の人間(俳優)が登場するためか、トップハム・ハット卿らソドー島側の登場人物は一切登場しない(ただしハット卿は電話での会話とポスターのみで、ハット卿夫人も一瞬ではあるが写真で登場する。また、バーティーがトーマスを競争に誘うシーンでは、彼の運転席の窓をよく見ると、運転手らしき存在が確認出来る)。
また、トーマスシリーズとしては初めてCGが使用された作品でもあり、シーンによっては模型とCGが混ざっていたり、模型の一部(あるいは全体)がCGになる場面もある(ディーゼル10のピンチーがその一例)なお、本作からは当初この技術を使って「トーマス達の口を動かす」という方法が考えられていたようだが、それは最終的に没案となった。
この作品は、以下のようにテレビシリーズと異なっている点が多い。
- 当時テレビシリーズではナレーターの1人語りが基本(日本は例外)だったが、今作では別々の声優や俳優がキャラクターの声を担当している。また、今作では音楽の担当者も違うため、トーマスらしさを象徴する曲はほとんどない。
- 効果音の大半がテレビシリーズと違う。トビーの鐘の音や、ハロルドのプロペラの音と喋り方なども、シリーズで最も現実的なものとなっている。
- テレビシリーズでは、トーマスに対するジェームスの二人称は「君」だが、本作では「お前」と呼んでいる。また、普段のパーシーは、性格が幼い上に考える事が単純であるため、おバカキャラとして描かれる事が多いが、本作ではたった1人でミスター・コンダクターと車止めの関係や、魔法の線路の秘密に気づくほどの天才として描かれている。
- なぜかクランキーが、ナップフォード駅にいる(これは、スタッフが配置を間違えた事が原因とされる)。
一方で、以下のようなテレビシリーズと共通する点もある。
- 物語の序盤で、ジェームスが機関庫に閉じ込められている。
- ディーゼル10が機関庫を襲撃する直前に発生したココアフラグ。
- 客車が置き去りにされる(今回の被害者はアニーとクララベル)。
- もろくなって崩れかけている橋がある(それが本作のクライマックスに繋がる)。
ちなみに、撮影の後に編集されたものの、最終的にカットされてしまったシーンが多く、もとの本編映像は約110分もあったそうだ。
日本公開において
日本語吹き替え版では、歌手の渡辺満里奈氏と尾崎紀世彦氏が出演し、他にも小川真司氏や平田広明氏、桑島法子氏や松尾銀三氏など、それまで青二プロダクション以外でトーマスシリーズに出演した事がない豪華な声優陣が出演した。もちろんレギュラーとテレビシリーズからのキャラの声は、トーマス役の戸田恵子女史をはじめ、内海賢二氏や森功至氏、堀川亮氏や中友子氏などが引き続き担当した。
このうち、第9シリーズからジェームスを演じる事になる江原正士氏が、ミスター・コンダクター役で出演。江原氏は次回作以降はジェームス役で出演したため、「きかんしゃトーマス」の長編作に全て出演する事になった。しかも青二プロダクションと81プロデュースのトーマスキャスト両方を経験する数少ない経験者となる。
また、本作を含めた当時、トーマスを演じていた戸田恵子氏は、リリーの母親の吹き替えも演じており、本作で機関車と実写人物の両方を演じた唯一の出演者であり、戸田氏としてもシリーズで初めてトーマス以外の役を演じる事となった(ただし、トーマスとリリーの母親では、演じ分けにより声質が大きく異なっている)。
ちなみに、上記のこれらとは対照的にあまり知られていない話だが、ジェームス役の森功至氏も、駅のアナウンスの吹き替えという形でも出演している(アナウンスであるため、当然の事ではあるが顔出しはない)
なお、次回長編作では全ての吹き替え声優が交代したため、フジテレビで放送された頃の声優陣で吹き替えられた、事実上唯一の長編作でもある。
そうした事からこの作品は、『きかんしゃトーマス』の歴史を語る上で、絶対に避けられない作品といえるであろう。
世界観について
ソドー島
原作及びテレビシリーズの舞台としていつもお馴染みの喋る機関車たちの暮らす島。だが、原作及びテレビシリーズと共通するのはその『喋る機関車たちの暮らす島』という一点のみ。原作では作者の決めた作劇上のルールに従い、機関車や一部の乗り物が意思を持ち喋る点を除けば世界史(原作では現実世界と同様に、物語以前に戦争があった事が述べられている)、文化、社会の構成やルールなど現実世界と何ら変わりがなく、その機関車も基本的に機関士の操縦を無視しては走れない世界(劇中機関士の操縦に逆らったような描写があったとしても、それは操作中の一瞬の隙を突いたりしたものとされる。但し、テレビ版ではシリーズを重ねるごとにこの原則が薄れていっている)として描かれていたのに対し、本作における描写では「現実世界とは隔絶され魔法の線路のみで行き来できる、ミニチュアサイズの機関車たちが魔法の力で無人のまま自由に動き回り、生身の人間はほとんど存在しない世界」であるように描かれている。魔法の力が消えかかった影響なのか、橋が崩れかけるなどの影響が出ていた。
もう一つの世界
「シャイニング・タイム」や「マッフル・マウンテン」がある生身の人間たちの住む世界。作中では現実世界そのものであるような描写だが、ミスター・コンダクターやジュニアといったファンタジー要素全開な住人がいるあたり実際には「アメリカのテレビ番組『シャイニングタイム・ステーション』の番組内における現実世界」といった方が正しいようだ。
魔法の線路
本作のタイトルにもなっている物語のキーとなる場所で、『ソドー島』と『もう一つの世界』を結ぶ線路であり、魔法の粉と共にその2つの世界の魔法の力の源にもなっていたようで、魔法の力が完全に失われることになれば二つの世界は壊滅的な被害を受ける事になるらしい。魔法の機関車レディーはこの線路の力を司っているようだ。作中レディーが動けなくなっていた時期は、魔法の力が薄れた影響により暗く荒れ果て消えかけた不安定な状態となっており、作中ミスター・コンダクターが使用した際「随分揺れるようになった」、ジュニアとリリーが通過した際には「ボンボン弾むよ」と言うセリフがある。終盤でレディーが復活した際には魔法の力が蘇り昔のような幻想的な風景が戻っていた。
本作のキーアイテム。
見た目は単なる金色の粉だが、実際は魔法の力の結晶であるようで、笛のようなアイテムである魔法のスパークルに詰め「スパークルスパークルスパークル!」と唱えアイテムを吹く事で空間を転移したり魔法の線路を通行する事が出来る。
作中では既に残りが僅かになっており、魔法の線路が消えこれがすべて無くなってしまえば、すなわちそれは魔法の力が完全に失われる事を意味するもので、二つの世界も壊滅的な被害を受ける事になってしまうらしい。ミスター・コンダクターはこの魔法の粉を再び生み出す方法を求め「手がかりをくれる風車」を探しソドー島中を駆け巡るが、刻一刻と魔法の力は失われていき、ミスター・コンダクターもそれと同時に力を失っていく。最終的にはリリーが偶然集めていた「魔法の削りくず」を使い、ミスター・コンダクターが見つけた方法に従って再び生成され、魔法の力も守られる事となったようである。
「ベルフラワー」とはソドー島に自生しているらしい謎の花で「シェルフォン」はジュニアが滞在していたビーチに転がっている貝殻。どちらも電話として使われる(それぞれベルフラワー=電話の呼び出しベル+花(フラワー)、シェルフォン=シェル+携帯電話(セルフォン)をかけた物)。これらは単なるナンセンスアイテムで、深い意味はない…はず。
頭のよくなる野菜
魔法の粉を手に入れる手掛かりを探すにはどうすればいいか悩み続けるミスター・コンダクターに、ウサギが置手紙と一緒にこっそり差し入れした野菜で、人参とセロリの二種類がある。
最初に食べた人参はかなり効果的だったが、それだけでは碌な考えが浮かばなかった。だが後に食べたセロリによって、ミスター・コンダクターはジュニアに助けを求めるという手段を思い付く。
これは恐らく、単に子供たちに好き嫌いせずに野菜も食べなさいという、制作スタッフからのちょっとしたメッセージだろう。
今作の登場キャラクター
機関車
レギュラー
青色の小型タンク機関車。
本作の(一応)主人公で、ナレーションや挿入歌の歌詞で「僕らの1番のヒーロー」、「ナンバーワンの機関車」、「世界一の機関車」と称される通り、機関車の中で最も多く活躍の場が与えられている。だが、生身の俳優たちのシーンに映画の尺を取られた影響か微妙に空気気味。
原作ではハット卿に支線を任されてから彼の期待に応えるため時間に厳しくなったように描かれているが、本作ではかなり時間にルーズな性格に改変されている。
過去にジュニアが自身の煙突にパーティークラッカーを詰め込んだ事があるらしく、そのせいでジュニアを嫌っている。ディーゼル10からは「タンポポ頭(英:Puff-Ball)」と呼ばれている(煙突の煙がタンポポの綿毛を連想させるためらしい。)。
緑色の大型機関車。
今回は妙に博識で、ディーゼル10がなぜ消えた機関車を探すのかも、その機関車が持つ魔法の力がどれほどのものなのかも知っている(何故彼がそれを知っているのかは不明)。本作の後半では体調を崩しており、ソドー島で採れる特別な石炭を使用した。(第1シーズンに登場した、ウェールズの石炭とは異なる)
青い大型の高速旅客機関車。
威張り屋で自慢気な性格なのは原作・テレビシリーズと同様だが、今作ではいきなり現れたディーゼル10に震え上がったり、怖がりな一面も見える。
赤い中型テンダー機関車。
今作でも性格に全く変わりはないが、ディーゼル10からは「赤は疲れる色だ」と言われているらしく、ミスター・コンダクターが疲れた顔をしたのは自分のせいではないかと、ボディーが赤い事を気にする一面があったが、ミスター・コンダクターから「赤は陽気で元気の出る色だ」と言われてすぐに自信を取り戻した。
序盤では、本編以前にまた何らかのヘマをやらかしたらしく、機関庫で謹慎させられてブルーな気分(ボディーは赤いけど)になっていた。ちなみにこの時、何故か一匹のハエに頭上を飛び回られて辟易している。その後謹慎が解けて仕事をしていたが、恐らくその関係で精錬所にいたところを突然正面に現れたディーゼルにジュニアと共に追い詰められて溶鉱炉に落とされかけるも、ジュニアが最後の魔法の粉を使った事で脱出に成功する。ちなみに裏話だが、このシーンの撮影時にジェームスの模型が本当に溶鉱炉に落ちてしまうという最悪とも言えるアクシデントが発生している。
緑の小型タンク機関車。
シーンがカットされた影響から、1人で魔法の線路や車止めの関係に気づくなど、原作・テレビシリーズよりも賢い性格となっている。
トーマスから「君は勇敢な機関車だから」という理由で、魔法の線路の入り口である車止めを守るよう勝手に任されたが、すでにスプラッターとドッヂが車止めを発見していた為、トーマスに報告しに戻った。
茶色の路面機関車。
他の機関車ほど性格は改変されてはいないが、それでも自身の事を「老いぼれ」と言って自虐するなど、微妙にキャラが迷子気味。ディーゼル10からは屑扱いされて見向きもされないらしい。由来はやはり不明だが、ディーゼル10からは「ティーポット」と呼ばれている。
ディーゼル10にトーマスとパーシーの会話が盗み聞きされた事に気づいており(その際にディーゼル10が、ナップフォード駅の後方にある機関庫から走り出して行ったため、それを目撃したからだと思われる)、その後ディーゼル10達の様子を遠くから偵察してディーゼル10の悪巧みを全て聞くと、それを邪魔するべく自身のベルを鳴らしてディーゼル10を驚かせ、自滅を誘って面白がった。
その他
トーマス専用の客車。
普段は別々に喋るのだが、今作では何故か同時に喋っており、台詞もほとんどない(オリジナル版では一言だけ)。トーマスがジュニアとリリーと出会った後に置いてきぼりにされる。「また私たちを置いてきぼり?」という台詞から、どうも事あるごとにトーマスに置き去りにされ、その度にパーシーに拾われているらしい。
トーマスの親友の赤いバス。
毎回のようにトーマスに競争しようと誘ったが、今回はすぐに断られ、何故か「今日は僕の勝ちだね」と言った。その後トーマスが6台繋いでるはずの石炭の貨車が1台消えているのを目撃し、この事をパーシーに伝えた。
白いヘリコプター。第2シリーズ以降のキャラで登場した唯一のキャラ。
定期パトロールのために機関庫の上空に現れた。ディーゼル10がくしゃみの出る粉をこの付近にばら撒いたため、彼が飛び去った後、トーマスどころかスプラッターとドッヂまで巻き込んでくしゃみの粉による粉嵐を巻き起こした。その有様はひどいもので、一瞬にして辺り一面真っ白になってしまった。
なお、ハロルドが登場したのはこのワンシーンのみ。また今作では、前後を問わぬ他の作品とは違い、なぜか声にエコーがかかっている。
当初のプロットでは、ファーカーの採石場に現れる予定だった。
言語版のドッヂは彼のことを、"Harold The Helicopter"ではなく"Harold The Flopper Chopper"と呼んでいる。(バタバタと音を立てるヘリコプターという意味。)
モブキャラ
トビー専用の客車。
ブッチ
黄色い大型レッカー車。
貨車達
石炭などを積む貨車。顔つきの貨車も登場するが、今作では一言も喋らない。
魔法の線路の入り口である車止めの近くで消えた1台が、後に大きな役割を果たす。当時はセリフも考えられていたようで、後にゴードンやヘンリーを演じることとなったニール・クローン氏やケヴィン・フランク氏がオーディションを受けていた。
新キャラの蒸気機関車
マッフル・マウンテンに住む魔法の蒸気機関車で、魔法の粉の秘密を握っている。きかんしゃトーマス史上初の女性蒸気機関車((テレビシリーズでは、後から登場したエミリーが初だが、ディーゼル機関車を含めればデイジーが初)。
かつてソドー島で、彼女を壊そうと目を付けたディーゼル10(初期稿ではP.T.ブーマー)から全速力で逃げたが、石炭が切れてしまった事で、ディーゼル10に捕まってひどく痛めつけられてしまった。
どうにか修理されたが、その時から動く事が出来なくなってしまい、山の中で永い眠りにつき、バーネットによって匿われていた。
その後、トーマスが手がかりになるかもと持って来ていたソドー島の石炭と、リリー達の力で見事復活。再び、ソドー島にやってきた。
だが直後に、かつてのようにディーゼル10に追われてしまうが、魔法の力によってトーマスと共に逃げ切る事に成功した。
長編2作目ではトーマスの夢の中で登場したが、あまりに特殊すぎる存在のせいかそれ以降は登場しなくなった。
ちなみにレディーには、モデルとなった機関車がないそうだ。
また、公開前から彼女の存在自体は公表されていたが、予告編などに登場した事は1度もない。
当初の予定ではテレパスで会話するキャラになる予定だった。
ディーゼル機関車
今作のヴィランズ。
詳細はこちらを参考。
ディーゼル10の子分で、双子のディーゼル機関車。ディーゼル10からは「スプロッヂ」と呼ばれている(ディーゼル10曰く「2つも名前を呼んでる暇はねぇんだ!」との事)。車体の色が紫の方がスプラッターで、苔色の方がドッヂである。どこかのほほんとした性格で、常に2台で一緒に行動する。
無茶な事を言ってばかりのディーゼル10にいろいろと付いて来させられ、ディーゼル10がばら撒いたくしゃみの粉にトーマス共々巻き添えになったり、ディーゼル10が屋根の柱を破壊した事で共に屋根の下敷きにされたりと散々な目に合いながらも、魔法の線路の入り口である車止めを見つけるという成果を果たしたが、結局最後はディーゼル10に対する愛想が尽きてしまい、ディーゼル10の命令を聞かなくなってしまった。ディーゼル10の方も「誰がお前らなんか頼りにするもんか」とはっきり呟いた事から、この時にはもう2台の事を頼りにしていないようである。そしてそのまま物語からフェードアウトしてしまい、行方不明となった。スプラッターとドッヂがその後どうなったのかさえ、誰にも分からない。
その後のシリーズには2台は登場する事がなく、本当の意味での今作オリジナルの機関車は、このスプラッターとドッヂのみとなった。(ただし、2011年公開の劇場版「ディーゼル10の逆襲」とその5年後の2016年に公開された「走れ!世界のなかまたち」で彼らが再登場する案があった。)
2台とも初期はパトリック・ブレーンという声優が担当する予定だったが、キャンセルになった。(理由は不明。)
その他のオリジナルキャラ
転がり草
オリジナル版の呼び名は「タンブルウィード」
人間でも乗り物でもなく、その名の通り転がって生きている草の塊で、まさに草の化け物。魔法の線路の入り口である車止めの近くをうろついている。
実写人物
休暇をとったトップハム・ハット卿に変わりトーマス達の世話をする車掌。妖精のように小さい体をしているが、ソドー島ではちょうどいい大きさである。魔法の粉が貴重である事は先祖から教えられなかったらしく、序盤の時点で大量に無駄遣いしまくっていた。
ディーゼル10を唯一抑えられる人間だったが、魔法の粉が尽きてしまい、シャイニング・タイムに帰れなくなった上に、粉を探し回る内に迷ってしまい、魔法の線路の事を知ったディーゼル10に、橋から落とされそうになる形で脅される事になってしまうが、どうにか自力で逃げ出し、それと同時に魔法の粉の素の手がかりとなる風車を発見する事も出来た。しかしその後どんどん消えていく魔法の力の影響で風邪を引いて動けなくなってしまった。
そして最後は、リリー達の協力によってレディーが復活し、魔法の粉も無事に手に入れ、シャイニング・タイムへ帰還した。
因みに元々は、かつてアメリカで放送されたトーマスの親番組「シャイニングタイム・ステーション」に登場していた人物で、番組内では「きかんしゃトーマス」の物語を語るナレーターを務めているという設定である。
マッフル・マウンテンの洞窟で、動かなくなったレディーをたった1人で守っている男。心から鉄道を愛しており、かつてビリーの鉄道で働いた時期があったという。
若い頃に、ソドー島でディーゼル10からレディーを逃がそうとするが、失敗してレディーが動かなくなってしまった事へのショックや、後に妻・ターシャを亡くした事で元気をなくしてしまい、同時に「魔法とはどんなものなのか」が全くわからなくなってしまった事で、笑顔を失うほど心を閉ざしてしまった。
だが、パッチや孫のリリーの協力でレディーが復活したことで、元気な心や笑顔、そして魔法の力を取り戻した。そして最後は、ディーゼル10から見事にレディーを逃がした。
バーネットの孫娘で、シャイニング・タイムから汽車で数時間の大都会に両親と暮らしている。
祖父に会いに行く為にマッフル・マウンテンに行こうとするが、犬のマットが列車を間違えるように仕組んだ事によってシャイニング・タイムに来てしまい、そこでジュニアと出会った事がきっかけで、たくさんの不思議な体験をする。
それからというもの、知らず知らずの家に魔法の粉を得る方法をこなし、結果的にミスター・コンダクターやジュニア、そしてバーネットを救った。
ちなみに初期のプロットでは、大人になった彼女が物語の語り部を務める予定だった。
なお、リリーを演じたマーラ・ウィルソンは、今作を最後に、映画女優としての活動を休止している。
ミスター・コンダクターの従兄弟で、ビーチが大好きな青年にして根っからの遊び人。
トーマスと最後に会った時は彼の煙突にパーティークラッカーを詰めて以来、トーマスから嫌われている。ちなみに、トップハム・ハット卿の事を「ハットちゃん」と馴れ馴れしく呼んでいる。
ミスター・コンダクターと同様に魔法の粉が貴重である事は知らなかったらしく、登場した時点で、やはり大量に無駄遣いしまくっていた。
いつものようにビーチでバカンスをしていたが、ピンチに陥ったミスター・コンダクターに呼ばれる。
その後リリーと共にソドー島に向かい、風車の側でミスター・コンダクターを発見した後に、その風車に乗ってミスター・コンダクターの忠告も聞かずに遊んでいたが、それが災いして直後の突風によって飛ばされ、最悪な事にディーゼル10の屋根の上に着地してしまい、そのままディーゼル10に連れ去られて一晩中走らされた。その翌日にディーゼル10が精錬所へ突っ込んだ直後、なぜかそこにいたジェームスの真正面で急に止まった事でまた飛ばされ、運良くジェームスの屋根の上に着地した。だが、ディーゼル10から逃げようとした時には彼の魔法の粉も尽きてしまい、ジェームスと共にディーゼル10に追い詰められたが、魔法の粉の素を探す事を心から誓い、「バーネットへのお土産」という事でリリーから預かっていた魔法の粉で、ジェームスと共に無事に脱出した。そして彼はその時に、魔法の粉を全て使い果たしてしまった。しかも、消えた機関車(レディー)がいればシャイニング・タイムに戻れると思っていたらしく、ミスター・コンダクターから「魔法の粉がないとシャイニング・タイムに戻れない。あれがないと魔法の世界は存在しない。」という事実を聞かされ、彼と共に途方に暮れる事になった。
最後はリリー達の協力により、ミスター・コンダクターと共に無事に魔法の粉を手に入れた。
それによって全てが終わった後、「みんなの頼りになる有能な鉄道マン」を目指すために自分も働く事を決め、ミスター・コンダクターが紹介した南の国の鉄道へと旅立って行った。
ちなみに、鉄道マンなのに乗り物酔いだったり牧草アレルギーだったりと、体と健康状態はどう考えても丈夫ではないようだ。
シャイニング・タイム駅で手伝いをしている少年。心を閉ざしたバーネットを気遣っている。マットという飼い犬がいる。
バーネットしか知らない存在となっていたレディーのいる洞窟を見つけたことがきっかけで、彼も不思議な出来事を体験する。そしてソドー島の石炭によってレディーが復活した際、リリーやバーネットと共にレディーに乗ってソドー島へ行き、魔法の粉の発見によって全てが終わった後、マットと一緒に初めて来たソドー島を見にどこかへと歩いて行った。
初期のプロットでは、物語の後でリリーと結婚する予定だった。
本名は「ステイシー・ジョーンズ」。
シャイニング・タイム駅で働く女性駅長。ミスター・コンダクターとは旧知の仲。
こちらもトーマスの親番組に登場した人物。
本名は「ビリー・トゥーフェッチャーズ」。
シャイニング・タイム駅のある鉄道路線で働く機関士。ミスター・コンダクターやパッチの知り合い。笑顔を保っていた昔のバーネットの事も知っている。
こちらもトーマスの親番組に登場した人物。
出番がカットされた(登場しなかった)キャラクター
P.T.ブーマー
本名はピート・ティベリウス・ブーマー。当初悪役として登場する予定だったが、キャラクターごと没となった。
当初のプロットに存在した人間サイドの悪役だったが、試写時に子供たちからの反応が芳しくなかったために存在がほぼ全てカットされ、彼の役割の一部はディーゼル10に差し替えられてしまった(完成版では、リリーがバーネットに会いに来た際バーネットに、道を尋ねているシーン(本来は彼と口論を行っているシーン)のみ出番が残っている。また、ラスト近くのディーゼル10のチェイスシーンでは、一部本来編集でカットされるはずだったが、時間や予算の不足を理由としたミスでディーゼル10の屋根に彼のミニチュアフィギュアがしがみついたままになっている)。
本来の役回りでは、バーネット・ストーンの古い知り合いで、魔法の力の存在を信じずレディーを破壊しようとした。
その後、突然マッフル・マウンテンに現れたトーマスを追いかけ、そのまま魔法の線路によってソドー島にやってきた後、ディーゼル10の屋根に落ちたのがきっかけで即興で彼と組み、トーマス達を追撃するが、最後はディーゼル10と共に崩れた橋から落下し、泥浚い船の牽く艀船に突っ込むこととなる予定だった(下記の日本版特報(1999年)に姿を見せていたり、ラストのチェイスシーンで彼の出番がカットされていないオリジナルの状態の映像が残されている)。
ジョージ
鉄道嫌いのスチームローラー。
本来のプロットでは、ディーゼル10に唆され彼に協力する役回りだったとされる。没になった理由として考えられるのは、鉄道嫌いであるはずのジョージが自分の嫌いな鉄道の一員であるディーゼル10と手を組むのは考えられないからだと思われる。
背高のっぽでひねくれ者で皮肉屋のクレーン。本編では彼の支柱の一部が写る(何故か本来建っている場所であるブレンダム港とはかけ離れたナップフォード駅の付近に建っている)のみのカメオ出演だが、本来は物語の本筋には絡まない端役ではあるが正式な出番が予定されていた。
物知りで優しい性格の青い蒸気機関車。
元々シリーズのレギュラーキャラであったため出演予定があったようだが、最終的に登場せず他のレギュラーキャラで彼のポジションをどうにか埋める形となった。登場しなかった原因は諸説あり、ロケ地のカナダで撮影用模型を紛失したからと言われるのが最も大きな意見だが、エドワードの模型が他の模型群を詰めた箱に紛れて見つからなくなった(視覚効果担当デヴィッド・アックスフォード氏の証言)とも、単に尺の問題で彼の性格や設定を生かしたストーリーにできなかった(プロデューサー、フィル・フェルリ氏の回答)であるとも言われる。結果、シリーズのレギュラーキャラで唯一の未登場キャラとなった。
声の出演
登場キャラクター | オリジナル | 日本語吹き替え |
---|---|---|
ナレーター | アレック・ボールドウィン | 森本レオ |
トーマス | エディ・グレン | 戸田恵子 |
ヘンリー | ケヴィン・フランク | 堀川りょう |
ゴードン | ニール・クローン | 内海賢二 |
ジェームス | スーザン・ローマン | 森功至 |
パーシー | リンダ・バランタイン | 中島千里 |
トビー | コルム・フィオール | 川津泰彦 |
アニー | シェリー゠エリザベス・スキナー | 中友子 |
クララベル | シェリー゠エリザベス・スキナー | 中島千里 |
バーティー | ケヴィン・フランク | 緑川光 |
ハロルド | ケヴィン・フランク | 佐藤佑暉 |
レディー | ブリット・オールクロフト | 渡辺満里奈 |
ディーゼル10 | ニール・クローン | 松尾銀三 |
スプラッター | ニール・クローン | 坂東尚樹 |
ドッヂ | ケヴィン・フランク | 岩崎ひろし |
アムトラック駅長 | ケヴィン・フランク | 森功至 |
転がり草 | ニール・クローン | 中友子 |
実写人物 | オリジナル | 日本語吹き替え |
---|---|---|
ミスター・コンダクター | アレック・ボールドウィン | 江原正士 |
バーネット・ストーン | ピーター・フォンダ | 小川真司 |
バーネット・ストーン(少年時代) | ジャレッド・ウォール | 浅野まゆみ |
リリー | マーラ・ウィルソン | 桑島法子 |
ジュニア | マイケル・E・ロジャース | 平田広明 |
パッチ | コディ・マクマインズ | 保志総一朗 |
ステイシー・ジョーンズ | ディディ・コーン | 安達忍 |
ビリー・トゥーフェッチャーズ | ラッセル・ミーンズ | 尾崎紀世彦 |
リリーのお母さん | ロリ・ハリアー | 戸田恵子 |
ターシャ | ローラ・バウアー | 白鳥由里 |
P.T.ブーマー | タグ・レノックス | - |
音楽
- シャイニング・タイム
- オイラはディーゼル
ゆかいな牧場の替え歌。
ディーゼル10が歌っていた。
鼻歌なのでBGMは入っていない。
- お月様は知っている
- 真夏の太陽
- Some Things Never Leave You
バーネットの家のラジオで流れていた曲。
元々はバーネットの回想シーンで使われる予定だったが、ブーマーが入っていた為、使われなかった。
オリジナルワークプリント版では回想シーンにブーマーは写っていなかったが、なぜかこの曲ではなく『He Loves And She Loves』という曲が使われていた。
この歌のみ日本語版が制作されておらず、字幕がついているニュージーランド版でも字幕がつかなかったりしている。
- 線路は続くよどこまでも
既在の曲をディーゼル10が歌ったバージョン。
歌い終わった後に、『どこまでも続く線路なんてあるか!』というツッコミが入る。(ちなみに英語版では原語の歌詞が過酷な線路工事を歌っているため、ツッコミが「誰が一日中働いていたいんだ!」となっている。)
鼻歌なのでBGMは入っていない。
- やくにたつきかんしゃ
第4シーズンのバージョンより短く、サウンドトラックに至ってもフルバージョンが制作されることはなかった。
- ロコモーション
エンディングテーマ。1980年代の同名の曲のカバー。
スタッフ
オリジナルスタッフ(一部)
- 製作総指揮:ブレント・ボーム、ナンシー・チャペル、チャールズ・ファルゾン、バリー・ロンドン
- 撮影:[[ポール・ライアン
- 美術監督:オレグ・M・サヴェツキ
- モデルメーカー:デーブ・アスリング
- 視覚効果監督:ビル・ニール
- 視覚効果プロデューサー:デヴィッド・アックスフォード
- 音楽:ハミー・マン
- プロデューサー:フィル・フェルリ
- 製作・脚本・監督:ブリット・オールクロフト
日本語吹き替え版スタッフ
- 脚本:笹本妙子
- 演出:菅野温夫
- 翻訳:栗原とみ子
- 音楽演出:近藤浩章
- 音楽録音:佐藤元
- 録音:上村利秋、荒井孝
- サウンド・ミキサー:多良政司
- プロデューサー:小畑芳和、木村徳永、[[中島光生
- 制作協力:アバコクリエイティブスタジオ、オムニバス・ジャパン、東宝スタジオ
- 制作:フジクリエイティプコーポレーション、東北新社
- 製作:ギャガ、小学館、東宝、ムービック
関連動画
日本版特報(1999年)
本編でカットされたP.T.ブーマーが登場している貴重な映像である。
予告編
予告編(日本版)
ラストのチェイスシーン
ラストのチェイスシーン:編集前のオリジナル版
メイキング映像
テーマ曲「やくにたつきかんしゃ」
関連イラスト
余談
「きかんしゃトーマス」シリーズにとって2000年は、誕生55周年や日本上陸10周年となった年でもあったため、奇しくも本作は、それを記念する作品ともなった。
当初は『きかんしゃトーマス 魔法の鉄道』というタイトルで2000年夏頃公開予定だった。
レディーは実写シーンのため木製の実物大プロップが制作されたのだが、そのプロップは撮影後に一部改造、再塗装の上売却され、2017年に再び売りに出されたのを発見されクラウドファンディングにより復元が試みられている。
本作で共演した戸田恵子氏と江原正士氏は『それいけ!アンパンマン』や『ウルトラマンパワード』でも共演しており、平田広明氏と江原氏は劇場版『ONEPIECE珍獣島のチョッパー王国』でも共演している。また、平田氏と保志総一朗氏は当時放送されていた『幻想魔伝最遊記』でも共演している。
また江原氏は森功至氏と宇宙戦艦ヤマトシリーズで共演しており、また次回作からはキャスト変更するもフジテレビとテレビ東京とNHKEテレ等のトーマスキャストが他の作品で共演する事になる。
例としては中の人ネタだが戸田氏と玄田哲章氏がターミーネーターに吹替共演、戸田氏と納谷六朗氏がクレヨンしんちゃんで共演と言う事になる。
第3シリーズ~長編第7作まで英国版の2代目ナレーターを担当していたマイケル・アンジェリス氏は、本作では当初ジェームスとパーシーの声を担当する予定だった。
また、英米版でゴードンの声優を担当したニール・クローン氏は、2Dアニメ(All Engines Go)になった第25シリーズ以降で再びゴードンの声を担当することになった(但し、米国版のみ)。また、英米版でトーマスの声優を担当したエディ・グレンは、第26シリーズ以降のトビーの声を担当することになった(こちらも米国版のみ)。
後に2Dアニメ(All Engines Go)では初となる長編作品「めざせ!夢のチャンピオンカップ」(あちらでも本作と同じように、エドワードが登場していない)が公開されるまで、長らくエドワードが出演していない唯一の長編作品でもあった。
次作
関連タグ
キャスティング協力
青二プロダクション 81プロデュース 賢プロダクション アーツビジョン オフィスもり 大沢事務所 テアトル・エコー
GODZILLA - 1998年版のゴジラも、1992年から公開まで6年間という超長期間にかけて製作されている。
特撮 - 模型と実写の合成シーンが多いため、本作は「特撮映画」の1つと言える。