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きかんしゃトーマス魔法の線路

きかんしゃとーますまほうのせんろ

「きかんしゃトーマス 魔法の線路」(原題: THOMAS and The Magic Railroad)とは、2000年に、人気モデルアニメーション「きかんしゃトーマス」シリーズを初めて映画化したものである。
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見たことのない、あたらしい世界へ!

概要

1994年ウィルバート・オードリー牧師の「汽車のえほん」を原作としたモデルアニメーション「きかんしゃトーマス」の世界的な大ヒットによって、映画化が決まった事から全てが始まり、これまでのシリーズで「エグゼグティブプロデューサー」などを務めたブリット・オールクロフトをはじめとした多くの映画スタッフにより、ハリウッド向けに製作された。そのため、ハリウッドの俳優と「きかんしゃトーマス」のレギュラー陣が共演した作品となっている。
オールクロフトは、監督・脚本・製作を担当した。

1995年に映画化計画そのものが1度廃止されており、その後復活して再度製作が始まったものの、「トーマス達の口を動かす」などの没設定が多数出るなどのトラブルもしばしば発生していた。
そんなこんなな事があったが、2000年になって映画はようやく完成した。1994年の製作決定から公開まで、実に6年間という長期間にかけて製作された。

イギリスでは2000年7月14日、目標のアメリカでは7月26日、そして日本では9月9日といった順に公開された。

ハリウッド向けにするために、無理に生身の人間を出演させたためか、実写とミニチュアのそれぞれのシーンの繋がりと(日本以外ではありえなかった)キャラクターごとの声の違いに違和感が強く、さらに、物語の内容全体も難解になってしまったため、興行的に成功とはいえない結果になってしまった。
しかし日本ではなぜか、公開期間が延長されるほど大ヒットした。

オールクロフトは本作のこの結果により、大きな責任を感じて「ブリット・オールクロフト社(現:ガレイン社)」社長の座を降り、その後トーマス関係とは完全に絶縁した。一方トーマスシリーズは、ヒット・エンターテイメントに買収される事になった。

あらすじ

トップハム・ハット卿が、しばらくソドー島を離れる事になり、《もう一つの世界》である、《マッフル・マウンテン》という場所にある、シャイニング・タイム駅の駅員を勤めるミスター・コンダクターが、代理として島へ来ることになった。
トーマスたち機関車は彼を歓迎するものの、凶悪なディーゼル10(以下「ディーゼル」)も同じ頃にソドー島に戻ってきていた。ディーゼルには、魔法の線路を走る伝説の蒸気機関車を追い出した過去があり、ソドー島の蒸気機関車たちに恐れられていた。普段は強がっているゴードンさえも例外ではなく、ディーゼルが戻ってきた事に車体をガタガタ揺らすほど怯えていた。
誰もが脅える中で、ディーゼルを抑えられるのはミスター・コンダクターだけだった。ところが、ディーゼルが機関庫を襲ったある晩、ソドー島とシャイニング・タイムを行き来するのに必要な『魔法の粉』が突然尽きてしまい、彼はピンチを迎えてしまう。
魔法が消えた事で、シャイニング・タイムとソドー島がめちゃくちゃになることを恐れるミスター・コンダクター。
ヘトヘトになりながら魔法の粉を探し回るが、従兄弟のジュニアを呼ぶのが精一杯であった。
しかし、マッフル・マウンテンのバーネットの家に来ていた孫娘のリリーが、ジュニアと共にソドー島へ来た事で、状況が大きく変わり始める。

本作の特徴

悪役としてディーゼル10が登場し、初の女性蒸気機関車としてレディーが登場する。ちなみにディーゼルはその後の長編作でも度々ゲスト出演している。
レギュラーの機関車は総勢登場するが、エドワードがなぜか未登場(どうやら映画の撮影期間中に、スタッフがカナダでエドワードの模型を紛失したのが原因らしい)(ダック以降の機関車も同様に全て未登場である)、機関車以外のキャラもほとんど登場しない(機関車以外で登場したのは、客車のアニーとクララベル、バスのバーティーとヘリコプターのハロルドだけ)そして今作に登場したキャラのほとんどは第1シリーズからのキャラであり、それ以降のシリーズからのキャラで登場したのは、ハロルド(第2シリーズが初登場)だけである(但し、当初のプロットでは、第4シリーズから登場したスチームローラーのジョージと第5シリーズから登場したクレーンのクランキーも登場する予定であった。また、第5シリーズから脇役として登場していたレッカー車のブッチが、1シーンのみでカメオ出演している)。

テレビシリーズでは、機関士やトップハム・ハット卿などのキャラクターは、人形で登場するが、本作では本物の人間(俳優)が登場するためか、トップハム・ハット卿らソドー島側の登場人物は一切登場しない(ただしハット卿は電話での会話とポスターのみで、ハット卿夫人も一瞬ではあるが写真で登場する)(また、バーティーがトーマスを競争に誘うシーンでは、彼の運転席の窓をよく見ると、運転手らしき存在が確認出来る)。

また、トーマスシリーズとしては初めてCGが使用された作品でもあり、シーンによっては模型とCGが混ざっていたり、模型の一部(あるいは全体)がCGになる場面もある(ディーゼルのピンチーがその一例)なお、本作からは当初この技術を使って「トーマス達の口を動かす」という方法が考えられていたようだが、それは最終的に没案となった。

この作品は、以下のようにテレビシリーズと異なっている点が多い。

  1. 当時テレビシリーズではナレーターの1人語りが基本(日本は例外)だったが、今作では別々の声優や俳優がキャラクターの声を担当している。また、今作では音楽の担当者も違うため、トーマスらしさを象徴する曲はほとんどない。
  2. 効果音の大半がテレビシリーズと違う。トビーの鐘の音や、ハロルドのプロペラの音と喋り方なども、シリーズで最も現実的なものとなっている。
  3. テレビシリーズでは、トーマスに対するジェームスの二人称は「君」だが、本作では「お前」と呼んでいる。また、普通ならパーシーは、性格が幼い上に考える事が単純であるため、おバカキャラとして描かれる事が多いが、本作ではたった1人でミスター・コンダクターと車止めの関係や、魔法の線路の秘密に気づくほどの天才として描かれている。
  4. なぜかクランキーが、ナップフォード駅にいる(これは、スタッフが配置を間違えた事が原因とされる)。
一方で、以下のようなテレビシリーズと共通する点もある。
  1. 物語の序盤で、ジェームスが機関庫に閉じ込められている。
  2. ディーゼルが機関庫を襲撃する直前に発生したココアフラグ
  3. 客車が置き去りにされる(今回の被害者はアニーとクララベル)。
  4. もろくなって崩れかけている橋がある(それが本作のクライマックスに繋がる)。

ちなみに、撮影の後に編集されたものの、最終的にカットされてしまったシーンが多く、もとの本編映像は約110分もあったそうだ。

日本公開において

日本語吹き替え版では、歌手の渡辺満里奈尾崎紀世彦が出演し、他にも小川真司平田広明桑島法子松尾銀三など、それまでトーマスシリーズに出演した事がない豪華な声優陣が出演した。もちろんレギュラーとテレビシリーズからのキャラの声は、トーマス役の戸田恵子をはじめ、内海賢二森功至堀川亮中友子などが引き続き担当した。
このうち、第9シリーズからジェームスを演じる事になる江原正士が、ミスター・コンダクター役で出演。江原は、次回作以降はジェームス役で出演したため、「きかんしゃトーマス」の長編作に全て出演する事になった。
また、本作を含めた当時、トーマスを演じていた戸田恵子は、リリーの母親の吹き替えも演じており、本作で機関車と実写人物の両方を演じた唯一の出演者であり、戸田としてもシリーズで初めてトーマス以外の役を演じる事となった(ただし、トーマスとリリーの母親では、演じ分けにより声質が大きく異なっている)
ちなみに、上記のこれらとは対照的にあまり知られていない話だが、ジェームス役の森功至も、駅のアナウンスの吹き替えという形でも出演している(アナウンスであるため、当然の事ではあるが顔出しはない)。

なお、次回長編作で全ての吹き替え声優が交代したため、フジテレビで放送された頃の声優陣で吹き替えられた、事実上唯一の長編作でもある。
そうした事からこの作品は、「きかんしゃトーマス」の歴史を語る上で、絶対に避けられない作品といえるであろう。

世界観について

ソドー島

原作及びテレビシリーズの舞台としていつもお馴染みの喋る機関車たちの暮らす島。だが、原作及びテレビシリーズと共通するのはその『喋る機関車たちの暮らす島』という一点のみ。原作では作者の決めた作劇上のルールに従い、機関車や一部の乗り物が意思を持ち喋る点を除けば世界史(原作では現実世界と同様に、物語以前に戦争があった事が述べられている)、文化、社会の構成やルールなど現実世界と何ら変わりがなく、その機関車も基本的に機関士の操縦を無視しては走れない世界(劇中機関士の操縦に逆らったような描写があったとしても、それは操作中の一瞬の隙を突いたりしたものとされる。但し、テレビ版ではシリーズを重ねるごとにこの原則が薄れていっている。)として描かれていたのに対し、本作における描写では「現実世界とは隔絶され魔法の線路のみで行き来できる、ミニチュアサイズの機関車たちが魔法の力で無人のまま自由に動き回り、生身の人間はほとんど存在しない世界」であるように描かれている。魔法の力が消えかかった影響により、とてつもなく大きな橋が崩れかけるなどの影響が出ていた。

もう一つの世界

「シャイニング・タイム」や「マッフル・マウンテン」がある生身の人間たちの住む世界。作中では現実世界そのものであるような描写だが、ミスター・コンダクターやジュニアといったファンタジー要素全開な住人がいるあたり実際には「アメリカのテレビ番組『シャイニングタイム・ステーション』の番組内における現実世界」といった方が正しいようだ。

魔法の線路

本作のタイトルにもなっている物語のキーとなる場所で、『ソドー島』と『もう一つの世界』を結ぶ線路であり、魔法の粉と共にその2つの世界の魔法の力の源にもなっていたようで、魔法の力が完全に失われることになれば二つの世界は壊滅的な被害を受ける事になるらしい。魔法の機関車レディーはこの線路の力を司っているようだ。作中レディーが動けなくなっていた時期は、魔法の力が薄れた影響により暗く荒れ果て消えかけた不安定な状態となっており、作中ミスター・コンダクターが使用した際「随分揺れるようになった」、ジュニアとリリーが通過した際には「ボンボン弾むよ」と言うセリフがある。終盤でレディーが復活した際には魔法の力が蘇り昔のような幻想的な風景が戻っていた。

魔法の粉

本作のキーアイテム。
見た目は単なる金色の粉だが、実際は魔法の力の結晶であるようで、笛のようなアイテムである魔法のスパークルに詰め「スパークルスパークルスパークル!」と唱えアイテムを吹く事で空間を転移したり魔法の線路を通行する事が出来る。
作中では既に残りが僅かになっており、魔法の線路が消えこれがすべて無くなってしまえば、すなわちそれは魔法の力が完全に失われる事を意味するもので、二つの世界も壊滅的な被害を受ける事になってしまうらしい。ミスター・コンダクターはこの魔法の粉を再び生み出す方法を求め「手がかりをくれる風車」を探しソドー島中を駆け巡るが、刻一刻と魔法の力は失われていき、ミスター・コンダクターもそれと同時に力を失っていく。最終的にはリリーが偶然集めていた「魔法の削りくず」を使い、ミスター・コンダクターが見つけた方法に従って再び生成され、魔法の力も守られる事となったようである。

ベルフラワーシェルフォン

「ベルフラワー」とはソドー島に自生しているらしい謎の花で「シェルフォン」はジュニアが滞在していたビーチに転がっている貝殻。どちらも電話として使われる(それぞれベルフラワー=電話の呼び出しベル+花(フラワー)、シェルフォン=シェル+携帯電話(セルフォン)をかけた物)。これらは単なるナンセンスアイテムで、深い意味はない…はず。

頭のよくなる野菜

魔法の粉を手に入れる手掛かりを探すにはどうすればいいか悩み続けるミスター・コンダクターに、ウサギ置手紙と一緒にこっそり差し入れした野菜で、人参セロリの二種類がある。
最初に食べた人参はかなり効果的だったが、それだけでは碌な考えが浮かばなかった。だが後に食べたセロリによって、ミスター・コンダクターはジュニアに助けを求めるという手段を思い付く。
これは恐らく、単に子供たちに好き嫌いせずに野菜も食べなさいという、制作スタッフからのメッセージだろう。

今作の登場キャラクター(()内はキャスト)

ナレーター(オリジナル:アレック・ボールドウィン)(日本語吹き替え:森本レオ

機関車

レギュラー

トーマス(オリジナル:エドワード・グレン)(日本語吹き替え:戸田恵子
青色の小型タンク機関車。
本作の(一応)主人公で、ナレーションや挿入歌の歌詞で「僕らの1番のヒーロー」、「ナンバーワンの機関車」、「世界一の機関車」と称される通り、機関車の中で最も多く活躍の場が与えられている。だが、生身の俳優たちのシーンに映画の尺を取られた影響か微妙に空気気味。
原作ではハット卿に支線を任されてから彼の期待に応えるため時間に厳しくなったように描かれているが、本作ではかなり時間にルーズな性格に改変されている。
過去にジュニアに煙突にパーティークラッカーを詰められた事があるらしく、そのせいでジュニアを嫌っている。由来は不明だが、ディーゼル10からは「タンポポ頭」と呼ばれている。

ヘンリー(オリジナル:ケヴィン・フランク)(日本語吹き替え:堀川 亮(現:堀川りょう))
緑色の大型機関車。
今回は妙に博識で、ディーゼル10がなぜ消えた機関車を探すのかも、その機関車が持つ魔法の力がどれほどのものなのかも知っている(何故彼がそれを知っているのかは不明)。本来は大胆だった性格が、本作以降は病弱で気弱なものに改変されてしまった。また原作・テレビシリーズにない設定で「ソドー島の石炭」が無ければ調子を崩すという設定が追加されてしまっている(原作、TVでもヘンリーが特別な石炭を使うエピソードは存在するが、これは初期に原作の挿絵を描いていた画家がゴードンとヘンリーを区別できずヘンリーを色違いのゴードンとして描いてしまう事への対策としてヘンリーに改造工事を受けさせるためその前段階として体調を崩しがちのヘンリーが特別な石炭のおかげで素晴らしく走るようになる、というエピソードが書かれたものでその後改造を受けたことで特別な石炭は不要になったと明言されている。またこの「特別な石炭」は「ソドー島の石炭」ではなくウェールズでとれる「カーディフ炭」という別物である)。

ゴードン(オリジナル:ニール・クローン)(日本語吹き替え:内海賢二
青い大型の高速旅客機関車。
威張り屋で自慢気な性格なのは原作・テレビシリーズと同様だが、今作では冒頭でいきなり現れたディーゼル10に震え上がらされたり(理由は不明)と、いつもと比べてどうも威厳が足りない。

ジェームス(オリジナル:スーザン・ローマン)(日本語吹き替え:森 功至
赤い中型テンダー機関車。
今作でも性格に全く変わりはないが、ディーゼル10からは「赤は疲れる色だ」と言われているらしく、ミスター・コンダクターが疲れた顔をしたのは自分のせいではないかと、ボディーが赤い事を気にする一面があったが、ミスター・コンダクターから「赤は陽気で元気の出る色だ」と言われてすぐに自信を取り戻した。
序盤では、本編以前にまた何らかのヘマをやらかしたらしく、機関庫で謹慎させられてブルーな気分(ボディーは赤いけど)になっていた。ちなみにこの時、何故か一匹のハエに頭上を飛び回られて辟易している。その後謹慎が解けて仕事をしていたが、恐らくその関係で精錬所にいたところを突然正面に現れたディーゼルにジュニアと共に追い詰められて溶鉱炉に落とされかけるも、ジュニアが最後の魔法の粉を使った事で脱出に成功する。

パーシー(オリジナル:リンダ・バランタイン)(日本語吹き替え:中島千里
緑の小型タンク機関車。
1人で魔法の線路や車止めの関係に気づくなど、原作・テレビシリーズと比べて最も性格が違う機関車となった。今作以降、かなり臆病な性格に改変されている(原作では暗闇の線路を走るのが好きだったりと、どちらかと言えば肝が据わっている)。
トーマスから「君は勇敢な機関車だから」という理由で、魔法の線路の入り口である車止めを守るよう勝手に任されたが、スプラッターとドッヂに車止めを発見されてしまったため、結局失敗に終わった。

トビー(オリジナル:コルム・フィオール)(日本語吹き替え:川津泰彦
茶色の路面機関車。
他の機関車ほど性格は改変されてはいないが、それでも微妙にキャラが迷子気味。ディーゼル10からは屑扱いされて見向きもされないらしい。由来はやはり不明だが、ディーゼルからは「ティーポット」と呼ばれている。
ディーゼルにトーマスとパーシーの会話が盗み聞きされた事に気づいており、その後ディーゼル達の様子を遠くから偵察してディーゼルの悪巧みを全て聞くと、それを邪魔するべく自身のベルを鳴らしてディーゼルを驚かせ、自滅を誘って面白がった。

その他

アニーとクララベル(オリジナル:シェリー・エリザベス・スキナー)(日本語吹き替え:中 友子(アニー)/中島千里(クララベル))
トーマス専用の客車。
普段は別々に喋るのだが、今作では何故か同時に喋っており、台詞もほとんどない(オリジナル版では一言だけ)。トーマスがジュニアとリリーと出会った後に置いてきぼりにされる。「また私たちを置いてきぼり?」という台詞から、どうも事あるごとにトーマスに置き去りにされ、その度にパーシーに拾われているらしい。

バーティー(オリジナル:ケヴィン・フランク)(日本語吹き替え:緑川 光
トーマスの親友の赤いバス。
毎回のようにトーマスに競争しようと誘ったが、今回はすぐに断られ、何故か「今日は僕の勝ちだね」と言った。その後トーマスが6台繋いでるはずの石炭の貨車が1台消えているのを目撃し、この事をパーシーに伝えた。

ハロルド(オリジナル:ケヴィン・フランク)(日本語吹き替え:佐藤佑暉
白いヘリコプター。第2シリーズ以降のキャラで登場した唯一のキャラ。
定期パトロールのために機関庫の上空に現れた。ディーゼル10がくしゃみの出る粉をこの付近にばら撒いたため、彼が飛び去った後、トーマスどころかスプラッターとドッヂまで巻き込んでくしゃみの粉による粉嵐を巻き起こした。その後の有様はひどいもので、一瞬にして辺り一面真っ白になってしまった。
なお、ハロルドが登場したのはこのワンシーンのみ。また今作では、前後を問わぬ他の作品とは違い、なぜか声にエコーがかかっている

ヘンリエッタ(オリジナル:なし)(日本語吹き替え:なし)
トビー専用の客車。

ブッチ(オリジナル:なし)(日本語吹き替え:なし)
黄色い大型レッカー車。

貨車たち(オリジナル:なし)(日本語吹き替え:なし)
石炭などを積む貨車。顔つきの貨車も登場するが、今作では一言も喋らない。
魔法の線路の入り口である車止めの近くで消えた1台が、後に大きな役割を果たす。

新キャラの蒸気機関車

レディー(オリジナル:ブリット・オールクロフト)(日本語吹き替え:渡辺満里奈
マッフル・マウンテンに住む魔法の蒸気機関車で、魔法の粉の秘密を握っている。きかんしゃトーマス史上初の女性蒸気機関車(テレビシリーズでは、後から登場したエミリーが初)。
かつてソドー島で、彼女を壊そうと目を付けたディーゼル10(初期稿ではP.T.ブーマー)から全速力で逃げたが、石炭が切れてしまった事で、ディーゼルに捕まってひどく痛めつけられてしまった。
どうにか修理されたが、その時から動く事が出来なくなってしまい、山の中で永い眠りにつき、バーネットによって匿われていた。
その後、トーマスが手がかりになるかもと持って来ていたソドー島の石炭と、リリー達の力で見事復活。再び、ソドー島にやってきた。
だが直後に、かつてのようにディーゼルに追われてしまうが、魔法の力によってトーマスと共に逃げ切る事に成功した。
長編2作目ではトーマスの夢の中で登場したが、あまりに特殊すぎる存在のせいかそれ以降は登場しなくなった。
ちなみにレディーには、モデルとなった機関車がないそうだ。
また、公開前から彼女の存在自体は公表されていたが、予告編などに登場した事は1度もない。

ディーゼル機関車

ディーゼル10(オリジナル:ニール・クローン)(日本語吹き替え:松尾銀三
今作の強敵。
詳細はこちらを参考。

スプラッター(オリジナル:ニール・クローン)(日本語吹き替え:坂東尚樹)とドッヂ(オリジナル:ケヴィン・フランク)(日本語吹き替え:岩崎ひろし
ディーゼル10の子分で、双子のディーゼル機関車。ディーゼルからは「スプロッヂ」と呼ばれている(ディーゼル曰く「2つも名前を呼んでる暇はねぇんだ」との事)。車体の色が紫の方がスプラッターで、苔色の方がドッヂである。どこかのほほんとした性格で、常に2台で一緒に行動する。
無茶な事を言ってばかりのディーゼルにいろいろと付いて来させられ、ディーゼルがばら撒いたくしゃみの粉にトーマス共々巻き添えになったり、ディーゼルが屋根の柱を破壊した事で共に屋根の下敷きにされたりと散々な目に合いながらも、魔法の線路の入り口である車止めを見つけるという成果を果たしたが、結局最後はディーゼルに対する愛想が尽きてしまい、ディーゼルの命令を聞かなくなってしまった。ディーゼルの方も「誰がお前らなんか頼りにするもんか」とはっきり呟いた事から、この時にはもう2台の事を頼りにしていないようである。そしてそのまま物語からフェードアウトしてしまい、行方不明となった。スプラッターとドッヂがその後どうなったのかさえ、誰にも分からない。
その後のシリーズには2台は登場する事がなく、本当の意味での今作オリジナル機関車は、このスプラッターとドッヂのみとなった。

その他のオリジナルキャラ

転がり草(オリジナル:ニール・クローン)(日本語吹き替え:中 友子)
オリジナル版の呼び名は「タンブルウィード
人間でも乗り物でもなく、その名の通り転がって生きているの塊で、まさに草の化け物。魔法の線路の入り口である車止めの近くをうろついている。

実写人物

休暇をとったトップハム・ハット卿に変わりトーマス達の世話をする車掌。妖精のように小さい体をしているが、ソドー島ではちょうどいい大きさである。魔法の粉が貴重である事は先祖から教えられなかったらしく、序盤の時点で大量に無駄遣いしまくっていた。
ディーゼル10を唯一抑えられる人間だったが、魔法の粉が尽きてしまい、シャイニング・タイムに帰れなくなった上に、粉を探し回る内に迷ってしまい、魔法の線路の事を知ったディーゼルに、橋から落とされそうになる形で脅される事になってしまうが、どうにか自力で逃げ出し、それと同時に魔法の粉の素の手がかりとなる風車を発見する事も出来た。しかしその後どんどん消えていく魔法の力の影響で風邪を引いて動けなくなってしまった。
そして最後は、リリー達の協力によってレディーが復活し、魔法の粉も無事に手に入れ、シャイニング・タイムへ帰還した。
因みに元々は、アメリカで放送されたトーマスの親番組「シャイニングタイム・ステーション」に登場していた人物で、ミスター・コンダクターを演じたアレック・ボールドウィンは、アメリカ版の第5~6シリーズの「きかんしゃトーマス」の物語を語るナレーターを務めていた。

バーネット・ストーン(演:ピーター・フォンダ)(日本語吹き替え:小川真司
マッフル・マウンテンの洞窟で、動かなくなったレディーをたった1人で守っている男。心から鉄道を愛しており、かつてビリーの鉄道で働いた時期があったという。
若い頃に、ソドー島でディーゼル10からレディーを逃がそうとするが、失敗してレディーが動かなくなってしまった事へのショックや、後に妻・ターシャを亡くした事で元気をなくしてしまい、同時に「魔法とはどんなものなのか」が全くわからなくなってしまった事で、笑顔を失うほど心を閉ざしてしまった。
だが、バッチや孫のリリーの協力でレディーが復活したことで、元気な心や笑顔、そして魔法の力を取り戻した。そして最後は、ディーゼルから見事にレディーを逃がした。

リリー(演:マーラ・ウィルソン)(日本語吹き替え:桑島法子
バーネットの孫娘で、シャイニング・タイムから汽車で数時間の大都会に両親と暮らしている。
祖父に会いに行く為にマッフル・マウンテンに行こうとするが、犬のマットが列車を間違えるように仕組んだ事によってシャイニング・タイムに来てしまい、そこでジュニアと出会った事がきっかけで、たくさんの不思議な体験をする。
それからというもの、知らず知らずのうちに魔法の粉を得る方法をこなし、結果的にミスター・コンダクターやジュニア、そしてバーネットを救った。
ちなみに初期のプロットでは、大人になった彼女が物語の語り部を務める予定だった。
なお、リリーを演じたマーラ・ウィルソンは、今作を最後に、映画俳優としての活動をやめている。

ジュニア(演:マイケル・E・ロジャース)(日本語吹き替え:平田広明
ミスター・コンダクターの従兄弟で、ビーチが大好きな青年にして根っからの遊び人。
トーマスと最後に会った時は彼の煙突にパーティークラッカーを詰めて以来、トーマスから嫌われている。ちなみに、トップハム・ハット卿の事を「ハットちゃん」と馴れ馴れしく呼んでいる。
ミスター・コンダクターと同様に魔法の粉が貴重である事は知らなかったらしく、登場した時点で、やはり大量に無駄遣いしまくっていた。
いつものようにビーチでバカンスをしていたが、ピンチに陥ったミスター・コンダクターに呼ばれる。
その後リリーと共にソドー島に向かい、風車の側でミスター・コンダクターを発見した後に、その風車に乗ってミスター・コンダクターの忠告も聞かずに遊んでいたが、それが災いして直後の突風によって飛ばされ、最悪な事にディーゼル10の屋根の上に着地してしまい、そのままディーゼルに連れ去られて一晩中走らされた。その翌日にディーゼルが精錬所へ突っ込んだ直後、なぜかそこにいたジェームスの真正面で急に止まったことでまた飛ばされ、運良くジェームスの屋根の上に着地した。だが、ディーゼルから逃げようとした時には彼の魔法の粉も尽きてしまい、ジェームスと共にディーゼルに追い詰められたが、魔法の粉の素を探す事を心から誓い、「バーネットへのお土産」という事でリリーから預かっていた魔法の粉で、ジェームスと共に無事に脱出した。そして彼はその時に、魔法の粉を全て使い果たしてしまった。しかも、消えた機関車(レディー)がいればシャイニング・タイムに戻れると思っていたらしく、ミスター・コンダクターから「魔法の粉がないとシャイニング・タイムに戻れない。あれがないと魔法の世界は存在しない。」という事実を聞かされ、彼と共に途方に暮れる事になった。
最後はリリー達の協力により、ミスター・コンダクターと共に無事に魔法の粉を手に入れた。
それによって全てが終わった後、「みんなの頼りになる有能な鉄道マン」を目指すために自分も働く事を決め、ミスター・コンダクターが紹介した南の国の鉄道へと旅立って行った。
ちなみに、乗り物酔いだったり牧草アレルギーだったりと、体はどう考えても丈夫ではないようだ。

パッチ(演:コディ・マクマインズ)(日本語吹き替え:保志総一朗
シャイニング・タイム駅で手伝いをしている少年。心を閉ざしたバーネットを気遣っている。マットという飼い犬がいる。
バーネットしか知らない存在となっていたレディーのいる洞窟を見つけたことがきっかけで、彼も不思議な出来事を体験する。そしてソドー島の石炭によってレディーが復活した際、リリーやバーネットと共にレディーに乗ってソドー島へ行き、魔法の粉の発見によって全てが終わった後、マットと一緒に初めて来たソドー島を見にどこかへと歩いて行った。
初期のプロットでは、物語の後でリリーと結婚する予定だった。

ステイシー(演:ディディ・コーン)(日本語吹き替え:安達 忍
本名は「ステイシー・ジョーンズ」。
シャイニング・タイム駅で働く女性駅長。ミスター・コンダクターとは旧知の仲。
こちらもトーマスの親番組に登場した人物。

ビリー(演:ラッセル・ミーンズ)(日本語吹き替え:尾崎紀世彦
本名は「ビリー・トゥーフェッチャーズ」。
シャイニング・タイム駅のある鉄道路線で働く機関士。ミスター・コンダクターやパッチの知り合い。笑顔を保っていた昔のバーネットの事も知っている。
こちらもトーマスの親番組に登場した人物。

出番がカットされた(登場しなかった)キャラクター

P.T.ブーマー(演:タグ・レノックス)(日本語吹き替え:不明)
当初のプロットに存在した人間サイドの悪役だったが、試写時に子供たちからの反応が芳しくなかったために存在がほぼ全てカットされ、彼の役割の一部はディーゼル10に差し替えられてしまった。(完成版ではリリーがバーネットに会いに来た際バーネットに道を尋ねているシーンのみ出番が残っている。)
本来の役回りでは、バーネット・ストーンの古い知り合いで、魔法の力の存在を信じずレディーを破壊しようとした。
その後、突然マッフル・マウンテンに現れたトーマスを追いかけ、そのまま魔法の線路によってソドー島にやってきた後、ディーゼルの屋根に落ちたのがきっかけで即興で彼と組み、トーマス達を追撃するが、最後はディーゼルと共に崩れた橋から落下し、川辺の泥濘に突っ込むこととなる予定だった(下記の日本版特報(1999年)に姿を見せていたり、ラストのチェイスシーンで彼の出番がカットされていないオリジナルの状態の映像が残されている)。

ジョージ(オリジナル:なし)(日本語吹き替え:なし(出番がカットされなかった場合、テレビシリーズと同様に平野正人が担当したと思われる))
鉄道嫌いのスチームローラー。
本来のプロットでは、ディーゼル10に唆され彼に協力する役回りだったとされる。

クランキー(オリジナル:なし)(日本語吹き替え:なし(出番がカットされなかった場合、テレビシリーズと同様に江川央生が担当したと思われる))
背高のっぽでひねくれ者で皮肉屋のクレーン。本編では彼の支柱の一部が写る(何故か本来建っている場所であるブレンダム港とはかけ離れたナップフォード駅の付近に建っている)のみのカメオ出演だが、本来は物語の本筋には絡まない端役ではあるが正式な出番が予定されていた。

エドワード(オリジナル:なし)(日本語吹き替え:なし(当初の予定通り登場した場合、テレビシリーズと同様に高戸靖広が担当したと思われる))
物知りで優しい性格の青い蒸気機関車。
元々シリーズのレギュラーキャラであったため、出演予定があったようだ。だが、撮影期間の間に、スタッフがエドワードの模型を紛失してしまったらしい。それが原因となって出番のカットを余儀なくされ、他のレギュラーキャラで彼のポジションをどうにか埋める形となった。結果、シリーズのレギュラーキャラで唯一の未登場キャラとなった。
「その代わりとして、当時エドワードの吹き替えを担当した高戸靖広は、テーマ曲「やくにたつきかんしゃ」の日本語版を担当した。」とよく言われるが、実際それは大きな間違いである。

スタッフ

オリジナルスタッフ(一部)


日本語吹き替え版スタッフ


関連動画

特報


日本版特報(1999年)


本編でカットされたP.T.ブーマーが登場している貴重な映像である。

予告編


予告編(日本版)


本編


本編(日本語吹き替え版)


本編(日本語吹き替え版:日本版クレジット有り)


ラストのチェイスシーン


ラストのチェイスシーン:編集前のオリジナル版


メイキング映像


テーマ曲「やくにたつきかんしゃ」



関連イラスト

リリーと魔法の線路
俺が戻ってきたのはなぁ、消えた機関車を探すためよ!
レディ⁉︎



余談

「きかんしゃトーマス」シリーズにとって2000年は、誕生55周年や日本上陸10周年となった年でもあったため、奇しくも本作は、それを記念する作品ともなった。

関連タグ

きかんしゃトーマス ハリウッド ブリット・オールクロフト
フジテレビ 戸田恵子 森功至
江原正士 渡辺満里奈 尾崎紀世彦
ディーゼル10 松尾銀三

車止め風車 - 本作の重大なキーワード

GODZILLA - 1998年版のゴジラも、1992年から公開まで6年間という超長期間にかけて製作されている。

特撮 - 模型と実写の合成シーンが多いため、本作は「特撮映画」の1つと言える。

関連リンク

きかんしゃトーマス 魔法の線路 - Wikipedia

pixivに投稿された作品 pixivで「きかんしゃトーマス魔法の線路」のイラストを見る

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