概要
2020年10月12日、マテル社はカナダのアニメーション製作会社のネルバナ(ぞうのババールやタンタンの冒険のアニメ制作を担当していた)と提携して、2Dアニメーションとして製作することが発表された(参照リンク)。
また、各エピソード2分のショートアニメがYouTubeで配信されている。また、2022年では、長編作品「めざせ!夢のチャンピオンカップ」のNetflix配信に併せて、約4分に統一されたショートアニメ「ソドーカップへの道」がYouTubeで配信された。
また、米国版では2022年6月21日より、日本版では2023年5月12日より、ゴードンが鉄道で働く際に大切なことをトーマスやディーゼルなどに教える短編アニメ「きかんしゃがっこう」がYouTubeで配信されている。
日本では「All Engines Go」という副題は通常用いられることがない、また2022年放送開始のリブート第1シーズンより、14年ぶりに声優陣を一新する。
声優陣一新は2Dアニメーション化に加え、原語版のキャストに子役が多く起用されている事や歌唱シーンを考慮してのこと。前シリーズまでと同じく81プロデュース所属の声優を中心に起用されており、中には別の役で引き続き出演している声優もいる。
日本語版の制作体制や版権管理についてはテレビ東京時代以降から大きな変更は無い。
ちなみに、前述したように、各エピソード2分のショートアニメがYoutubeで配信されていたのだが、実は日本版では、ショートアニメの方が、第25シリーズのテレビ放送よりも先に、2022年11月から公開された。
オリジナル版との違い
- 「汽車のえほん」や「きかんしゃトーマス」等、これまでのシリーズにおける、鉄道社会のリアリティを重視したビジュアルとは異なり、キャラクターのデザインから動作までしなやかなカートゥーンチックの2DCGアニメーションとなり、車輪を手として利用したり、線路上でジャンプしたりするなど、制限が緩和されている。
- 時代設定は、原作絵本やオリジナル版が意識した20世紀から大きく進んだ現代となっており、作中にホログラムやタブレット端末が登場することもある。
- 登場する乗り物や機械は子供と大人で区別されており、レギュラーメンバーである大大大冒険クラブのトーマスやパーシー等は子供としてより小柄な車体(本家でいうと高山鉄道及びとスカーロイ鉄道と同じ大きさ)で、対照的にゴードンやジェームス等は大人としてより大柄の車体で描かれている。また、アニーとクララベルも女の子からお婆さんに変更されている。それに合わせ、原語版では子供の乗り物や機械は子役が演じている。
- 機関車に乗務している機関士や機関助手が登場しなくなった。また、機関車と合流する人間キャラも、トップハム・ハット卿を除いて、基本的に登場しないことが多くなった。
- 第24シリーズまでとは異なり、ナレーションは完全に廃止された。
- 先述の通り全体のビジュアルは簡略化されたものの、黒い瞳や黒い眉から瞳の色や赤毛の特徴の表現など、乗り物キャラクターのフェイスデザインがより多様化した。
- 1回につき2話という放送における契約に合わせ、2話に1曲脚本家が作詞したミュージカル調の歌が挿入されている。
- アラビア数字を除く文字が本編内で一切使用されなくなった。
- 煙を利用したコミュニケーションが頻繁にみられる。
サブタイトル(本編)
第25シリーズ(『All Engines Go』第1シリーズ)
日本版では2022年12月24日に放送開始された。
『きかんしゃトーマス』第24シリーズまでと同じく、2話構成での放送となっている(例えば、2022年12月24日では「トーマスのやくそく」「トーマスロケット」が放送された)。なお、放送時間が20分である為、1話あたり約11分である本編の一部シーンがカットされている。
なお、第25シリーズの一部の話と第26シリーズの「ブレーキしゃのブルーノ」はYouTubeで無料配信されている(※が付いている話が該当している)。
第25シリーズの内、6話分は日本未公開になっていたが、その6話分については2025年3月公開予定の劇場版「ぼくのたいせつなともだち」で纏められる形で公開される予定になっている。
日本版話数 | 米国版話数 | タイトル |
---|---|---|
579(1) | 579(1) | トーマスのやくそく(※) |
580(2) | 580(2) | トーマスロケット |
581(3) | 581(3) | ひみつのスパイ ナンバー・ワン |
582(4) | 582(4) | たのしいコースであそぼう |
583(5) | 583(5) | しずかにはしろう |
584(6) | 606(28) | せんすいかん だいさくせん |
585(7) | 585(7) | ドラゴンときしだん(※) |
586(8) | 586(8) | だいぼうけんクラブ |
587(9) | 587(9) | パーシーのラッキーベル |
588(10) | 588(10) | サンディーは すながすき |
589(11) | 589(11) | いえをはこぶほうほう |
590(12) | 590(12) | かぞえて モーモー |
591(13) | 591(13) | おんがくはあちこちに |
592(14) | 592(14) | ぎゃくにするひ |
593(15) | 593(15) | にじをおいかけて |
594(16) | 594(16) | ニアのおおきなふうせん |
595(17) | 595(17) | はたをおいかけろ |
596(18) | 596(18) | ミステリー プレゼント |
597(19) | 597(19) | トーマスはスーパートレイン? |
598(20) | 598(20) | パーシー はじめてのキャンプ |
599(21) | 599(21) | じょうだんで わらおう |
600(22) | 600(22) | ビーチはどっち? |
601(23) | 601(23) | ぼくだけの ぼうけん |
602(24) | 602(24) | ほんとうのいちばん |
603(25) | 603(25) | ジェットコースターって さいこう |
604(26) | 604(26) | ていでんなんて もんだいない |
605(27) | 605(27) | ゆうかんなトラのきかんしゃ |
606(28) | 612(34) | かわくまでまてない |
607(29) | 609(31) | きょうりゅうのほね |
608(30) | 610(32) | スーパールートでいこう |
609(31) | 613(35) | ステキなものがいっぱい |
610(32) | 614(36) | きてきのこわれたトーマス |
611(33) | 615(37) | じょうきでスッキリ |
612(34) | 622(44) | かくれんぼ びっくり! |
613(35) | 617(39) | おもいでをおくろう |
614(36) | 618(40) | あらしのなかのサンディー |
615(37) | 619(41) | たのしいあき みつけた |
616(38) | 620(42) | ゆうれいれっしゃ |
617(39) | 623(45) | ディーゼルとしゃりん |
618(40) | 624(46) | さよなら おばけたいじマシーン(※) |
619(41) | 625(47) | カウベルをかえして |
620(42) | 626(48) | トップハム・ハットきょうのぼうし |
621(43) | 627(49) | ニアのカンペキなパーティー |
622(44) | 628(50) | トーマスのあたらしいけしき |
623(45) | 629(51) | せんろをはしるスキフ |
624(46) | 630(52) | ソドーとうのうた |
以下の話は、日本版では劇場版「ぼくのたいせつなともだち」で纏められる形で公開される予定。
米国版話数 | タイトル |
---|---|
584(6) | Kana Goes Slow |
607(29) | Thomas and Percy's Eggsellent Adventure |
608(30) | Calliope Crack-Up |
611(33) | A Light Delivery |
616(38) | Nia's Perfect Plan |
621(43) | A Rusty Rescue |
第26シリーズ(『All Engines Go』第2シリーズ)
前述の「ブレーキしゃのブルーノ」が含まれた第26シリーズ。また、第24シリーズまでには登場していたが、第25シリーズでは登場しなかった一部のキャラが再登場した。
海外では全52話が放送されており、その後も第27シリーズ(『All Engines Go』第3シリーズ)が放送されている。その一方で、日本での放送はかなり安定していない状況になってしまっている。
最初に第26シリーズの話が放送されたのは、発達障害啓発週間中の2023年4月8日であり、この時はブルーノが登場する2話が先行放送されている(その内の一つである「ブレーキしゃのブルーノ」はYouTubeでも配信されている)。その後、同年6月24日、同年7月1日に4話放送されたものの、同年7月8日より3DCGアニメーションシリーズの再放送(参考)が行われた。
2024年4月6日より第26シリーズの放送が再開。しかし、その後、日本語版の収録が間に合っていない可能性もあるのか、2024年6月15日に放送された「はやいぞサンディー」「トーマスとブルーノとせきぞう」を最後に、次週以降(参考)は再び3DCGアニメーションシリーズや第25シリーズの再放送が行われている状態になっており、長らく第26シリーズの話が公開されていない状況が続いていたが、2024年12月21日にクリスマスにぴったりな話である「クリスマスマウンテン」「ふぶきでまっしろ!」が公開予定(参考)であり、前述の「はやいぞサンディー」「トーマスとブルーノとせきぞう」以来、半年ぶりに第26シリーズの話が放送されることになった。
そのため、日本で放送された第26シリーズの話は、2024年9月現在、全52話中30話だけの状態であり、バレンタインに関係した話はもちろんのこと、前述の再登場したキャラが主役の話が日本では未放映の状態が続いている。
日本版話数 | 米国版話数 | タイトル |
---|---|---|
631(1) | 639(9) | ブレーキしゃのブルーノ(※) |
632(2) | 632(2) | パーシーがきえた! |
633(3) | 631(1) | とてもはやいふたり |
634(4) | 636(6) | パーシー つぎのしごとをさがす |
635(5) | 633(3) | アシマがソドーとうにやってきた |
636(6) | 634(4) | トライハーフロン |
637(7) | 635(5) | カーリーのすごいマグネット |
638(8) | 640(10) | デンキがない! |
639(9) | 637(7) | ぷかぷかパーシー |
640(10) | 638(8) | ギーギーモンスター カーリー |
641(11) | 641(11) | あたらしいせんろ |
642(12) | 642(12) | ニオイモンスター |
643(13) | 645(15) | まるで、しんぴんみたい |
644(14) | 646(16) | キレイなだけじゃない |
645(15) | 647(17) | ウキウキゆきかき |
646(16) | 648(18) | トーマスがまとめやく |
647(17) | 649(19) | リラックスしたいカナ |
648(18) | 650(20) | スカンクでだいめいわく |
649(19) | 651(21) | ちきゅうは はずむ |
650(20) | 652(22) | ディーゼル、うんざりする |
651(21) | 653(23) | おたすけベレスフォード |
652(22) | 654(24) | クランキー、まちがえる |
653(23) | 655(25) | ひつじはディーゼルがおすき? |
654(24) | 656(26) | はじめてとおるトンネル |
655(25) | 657(27) | クレーンしっそうじけん |
656(26) | 658(28) | ひみつじゃない だいさくせん |
657(27) | 661(31) | はやいぞサンディー |
658(28) | 662(32) | トーマスとブルーノとせきぞう |
?(?) | 643(13) | クリスマスマウンテン |
?(?) | 644(14) | ふぶきでまっしろ! |
― | 659(19) | A Very Percy Valentine's Day |
― | 660(20) | Valentine's Hearts |
― | 663(33) | Salty's Sea Shanty |
― | 664(34) | Retrieve the Kraken |
― | 665(35) | Rocket's Fall |
― | 666(36) | Details? What Details? |
― | 667(37) | Blue Engine Blues |
― | 668(38) | Hay Fort Frenzy |
― | 669(39) | Percy in the Middle |
― | 670(40) | Bad Luck Boxcar |
― | 671(41) | Not So Easy-Greasy |
― | 672(42) | It All Adds Up |
― | 673(43) | Bruno's Map Mishap |
― | 674(44) | Seeking a Safer Sodor |
― | 675(45) | A Cranky Goodbye |
― | 676(46) | Sameroo |
― | 677(47) | Thomas for a Day |
― | 678(48) | The Super Axle |
― | 679(49) | The Waiting Game |
― | 680(50) | All Wheels on Track |
― | 681(51) | Something Broken, Someone Blue |
― | 682(52) | The Sights of Sodor |
サブタイトル(配信)
ショートアニメ
日本版では2022年11月4日から配信された。
2023年2月10日から3月10日までは後述する「ソドーカップへの道」を優先して配信されていたため、その間は配信を休止していたが、同年4月21日をもって全20話が配信された
また、2024年4月24日以降は、毎週水曜日12時より、英語学習を目的として日本語→英語(字幕付き)の順番にショートアニメを続けて再生する『みんなでたのしく にほんご・えいご』シリーズが配信されている。こちらも2024年12月に公開された「スキフのしんきろく」をもって全20話が配信されることになった。
日本版話数 | 米国版話数 | タイトル |
---|---|---|
1 | 9 | トーマスといたずら貨車 |
2 | 1 | ディーゼルのルール |
3 | 2 | ニアとカモさん |
4 | 3 | どろんこトーマス |
5 | 4 | カナとニアとチョウ |
6 | 5 | おひるねパーシー |
7 | 8 | ディーゼルとカモメのこ |
8 | 6 | クリスタルのどうくつ |
9 | 10 | おどろきいっぱいのディーゼル |
10 | 11 | デカいおとのニア |
11 | 13 | しゃっくりきかんしゃ |
12 | 12 | とうだいでダンス |
13 | 7 | ジェームスとドラゴン |
14 | 15 | かたづけサンディー |
15 | 14 | ふうせんをつかまえろ |
16 | 16 | カーリーたいクランキー |
17 | 17 | ビリビリバラバラ |
18 | 18 | あかしんごう あおしんごう |
19 | 19 | ドタバタかみふぶき |
20 | 20 | スキフのしんきろく |
ソドーカップへの道
日本版では2023年2月10日から3月10日まで配信された。現在もYouTubeで無料配信中である。
話数 | タイトル |
---|---|
1 | たまごレース |
2 | リンリンレース |
3 | はたさがしレース |
4 | ドッジボールレース |
きかんしゃがっこう
日本版では2023年5月12日からYouTubeで配信された。現在は全6話が無料配信されている他、全6話をまとめた動画も公開されている。
話数 | タイトル |
---|---|
1 | おもいやりをまもろう |
2 | がまんしてまとう |
3 | ゆうかんなきかんしゃ |
4 | ペースをたもとう |
5 | チームワークのちから |
6 | リサイクルでアート |
Newキャラクターずかん
第25シリーズや第26シリーズの様々なシーンと共に、本作に出演しているキャラを紹介している動画。