概要
トビーは『汽車のえほん』とそれをベースとした映像作品の『きかんしゃトーマス』に登場する蒸気機関車のキャラクターである。
汽車のえほんの旧日本語訳では、トービーと書かれていたが、きかんしゃトーマスの日本語訳以降は、汽車のえほんの新日本語訳を含め、トビーと表記されている。
タグとしては、トビー(きかんしゃトーマス)が既に使われているが、本来は汽車のえほんが原作のためこちらの記事に解説を掲載する。
『汽車のえほん』と『きかんしゃトーマス』では設定が異なるため、媒体別に解説を行う。
汽車のえほんにおいてのトビー
データ
所属鉄道 | グレート・イースタン鉄道 → ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道 → イギリス国鉄 → ノース・ウェスタン鉄道 |
---|---|
製造年 | 1914年 |
来島年 | 1951年 |
性別 | 男性 |
ベースカラー | 茶色→薄茶色 |
番号 | 132(グレート・イースタン鉄道時代)→7132(ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道時代)→8227(1944年改番)→68227(イギリス国鉄時代)→7 |
モデル | グレート・イースタン鉄道クラスC53 |
初登場 | 第7巻機関車トビーのかつやく |
概要
汽車のえほんの第7巻『機関車トビーのかつやく』より初登場した小型路面蒸気機関車。
来歴
1914年に生まれ、1951年に来島したとされる。
当初はイングランドのノーフォークにあるグレートヤーマス・ドックで兄弟達と働いていた。
その後、イーストアングリアの古い路面鉄道で働くことになるが、1951年にその路面鉄道が廃止になり、お役御免となった。
一方その頃、ノース・ウェスタン鉄道ではファーカー線から石切り場に繋がる路線で、牛除けの板と車輪のカバーを付けた機関車が必要となるが、偶然にも太っちょの局長は旅行でトビーと出会っていたため、彼を呼び寄せた。
以来、ノース・ウェスタン鉄道で働いている。
塗装に関しては、何度か変更されている。
製造された時は、車体が茶色でナンバーが132、車輪のカバーが黒に黄色の文字で『GER(グレート・イースタン鉄道の略称)』と書かれていた。
1923年からは、車体が茶色でナンバーが7132、車輪のカバーが黒に黄色の文字で『LNER(ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道の略称)』と書かれていた。
1944年に改番が行われた際、イーストアングリアの路面鉄道にいたために、改番が遅れて、8227となった。
1948年からは、車体は茶色でナンバーが68227、車輪のカバーが灰色に黄色の文字で『BRITISH RAILWAYS(イギリス国鉄)』と書かれていた。
現在では、ノース・ウェスタン鉄道時代のもので、車体は薄茶色でナンバーが7、車輪のカバーは青色の無地となっていた。
性格
親切で優しく、落ち着いていて、崩れた橋から落ちそうになっても慌てず、粉まみれになったパーシーを見てもトーマスと違い、怯えることはなかった。
自分が蒸気機関車であることに誇りを持っており、それゆえに「路面電車」や「ディーゼル機関車」と言われたりすると、機嫌が悪くなる。
メイビスがトラブルを起こした際、彼女の日頃の態度から救助を渋る等、頑固なところもある。
特徴
上述の通り、牛避けの板と車輪カバーを装備しており、雪かきを必要としない。
ヘンリエッタというデッキ付きの客車を伴い、関係は夫婦同然である。
運用
ノース・ウェスタン鉄道に所属してからは、ファーカー線の運用になり、旅客・貨物を担当している。
イレギュラーな例としては、以下が挙げられる。
- 汽車のえほんの機関車達が本当にいることを伝えるために、ロンドンの会場で展示されるメンバーの一員として参加。
きかんしゃトーマスにおいてのトビー
データ
所属鉄道 | グレート・イースタン鉄道 → ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道 → ノース・ウェスタン鉄道 |
---|---|
製造年 | 1914年 |
来島年 | 1951年 |
性別 | 男性 |
ベースカラー | 茶色 |
番号 | 7 |
日本版声優 | 川津泰彦→坪井智浩 |
モデル | グレート・イースタン鉄道クラスC53 |
初登場 | トビーとハットきょう |
概要
きかんしゃトーマスにおいても登場キャラクターの1台として登場。第22シーズンから準レギュラーとなる。
汽車のえほんとの違い
きかんしゃトーマスにおいての変更点は以下の通りとなっている。
- 原作では上述の通り、元々イーストアングリアの路面鉄道所属だったが、こちらではハット卿の管轄外である北部の小さな路線所属である。
- 初期は原作と同じような性格だったが、第5シーズン以降、臆病で繊細な面が目立つようになり、原作では全くなかった注意不足による事故を起こすようになった。
- トビーには、ベル以外にも汽笛が設置されていたのだが、CGシリーズでは汽笛が搭載されていない設定となった。しかし、1度ベルの代わりにやむを得なく汽笛を取り付けたことがあった。
- ファーカー線ではなく、トビーの支線を走っている。
2次創作について
2次創作では、原作シリーズと同様、親切で優しく、落ち着いた性格で描かれていることが多い。
海外では、trainzを使った動画が多く制作されている。
それに使われるモデルは、きかんしゃトーマスベースのモデルやグレート・イースタン鉄道クラスC53ベースの姿をしたモデルなどがあったりする。
関連タグ
ファーカー線での同僚
コーヒーポット トーマス パーシー トビー デイジー メイビス
ファーカー線周辺の乗り物