データ
英語版題名 | Toby the Tram Engine |
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日本版旧題名 | 機関車トービーのかつやく |
日本版新題名 | 機関車トビーのかつやく |
イギリス版初発行 | 1952年 |
日本版初発行 | 1974年4月 |
原作者 | ウィルバート・オードリー |
挿絵担当 | レジナルド・ダルビー |
概要
機関車トビーのかつやくは汽車のえほんの第7巻である。
本巻は、イングランドのイーストアングリアの古い路面鉄道で働くトビーに起きた出来事をまとめた絵本である。
本巻が、トビーが初登場の作品である。
各話の簡単なあらすじと登場キャラクター
以降の項目はネタバレが含まれています。ネタバレが問題ない方のみご閲覧ください。
トビーとふとっちょのしんし
題名 | |
英語版題名 | Toby and the Stout Gentleman |
日本版旧題名 | トービーとでっぷりしたしんし |
日本版新題名 | トビーとふとっちょのしんし |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | トビー ふとっちょの紳士 |
サブキャラ | ヘンリエッタ トビーの機関士・助手 車掌 スティーブン ブリジット |
モブキャラ | 貨車 ブレーキ車 ジェーン 家政婦 ふとっちょの紳士の自動車 トビーを見物しに来た人 お客 |
イングランドのイーストアングリアの田舎の支線に、トビーという路面蒸気機関車とヘンリエッタという客車が働いていました。トビーは最近、よく事故を起こすバスやトラックに仕事を奪われ、さらにトビーを見に来て、おかしな格好と笑う人もいました。
そんなある日、ふとっちょの紳士が2人の女の人と二人の孫たちを連れて休暇に訪れてきました。トビーは、ふとっちょの紳士の休暇の間、紳士の子供たちを乗せて楽しませました。
ふとっちょの紳士の休暇が終わって帰った後、乗客は減り、遂にイーストアングリアの田舎の支線は廃止になることになりました。
イーストアングリアの田舎の支線の廃止の翌日、トビー達にある手紙が訪れます。その手紙とは…。
トーマスとおまわりさん
題名 | |
英語版題名 | Thomas in Trouble |
日本版旧題名 | トーマスのもめごと |
日本版新題名 | トーマスとおまわりさん |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | トーマス トビー ふとっちょの局長 |
サブキャラ | 新しいおまわりさん トーマスの機関士 |
モブキャラ | 貨車 ジェーン・ハット 執事 他のおまわりさん |
トーマスの支線の終点の先に石切り場があり、そこへ通じる路線の途中には線路と道路が交わって敷かれている区間があります。
ある日、石切り場まで続く路線の踏切で、トーマスは新しくやってきた警察官に出会います。トーマスが汽笛を鳴らして挨拶すると、その警察官は昨夜一睡もできなかったとトーマスを怒鳴りつけます。怒りが収まらない警察官は、トーマスには牛除けの板と車輪の覆いがないから、この路線では規則違反で危険だ、と言い出します。ふとっちょの局長が、警察官と交渉するが警察官は頑として譲りません。ふとっちょの局長は、諦めてトーマスに牛除けの板と車輪の覆いを付けざるを得ないと考えますが、トーマスの一言でこの間の休暇で訪れたイングランドの鉄道にいたトビーが、条件にピッタリだったことを思い出します。
トビーはヘンリエッタを連れてやってきました。トビーは、鐘を鳴らして警察官を驚かせ、それで喜んだトーマスと仲良くなったのです。
トビーとジェームス
題名 | |
英語版題名 | Dirty Objects |
日本版旧題名 | トービーとジェームズ |
日本版新題名 | トビーとジェームス |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | トビー ジェームス |
サブキャラ | 貨車 パーシー ジェームスの機関士 ふとっちょの局長 |
モブキャラ | 客車 タール運搬車 救援列車 青いタンク機関車 |
トビーとヘンリエッタは、長いことペンキを塗り替えてもらえなかったので、ノース・ウェスタン鉄道に来たときは、塗装がすっかりくたびれていました。
ジェームスは、そんな彼らを馬鹿にし、自分は立派な機関車だから真っ赤なボディーには染み一つないと自慢しますが、逆にトビーに靴紐の話を持ち出され、言い負かされてしまいます。ジェームスの次の仕事は、各駅停車の鈍間で汚い貨物列車を引くことでした。ジェームスは、さらにイライラし、ワザと貨車たちをぶつけて当たり散らします。腹を立てた貨車達は、ジェームスがイライラのあまり、うっかり丘の頂上でブレーキをかけ損ねたのをいいことに下り坂で思い切り押し出し、列車を暴走させます。ジェームスは列車を止められず、タール運搬車に激突してしまい、タールを被って真っ黒になってしまいました。
助けに来たトビーとパーシーは、「立派な機関車のジェームスは、あんな薄汚いわけがない」などと言って笑います。トビーとヘンリエッタは、ご褒美としてペンキを塗り替えてもらうことになり、トビーは大喜びで帰っていきました。
キンドリーふじんのクリスマス
題名 | |
英語版題名 | Mrs Kyndley's Christmas |
日本版旧題名 | キンドリー夫人のクリスマス |
日本版新題名 | キンドリーふじんのクリスマス |
登場キャラクター | |
主要キャラクター | トーマス キンドリー夫人 |
サブキャラ | アニー クララベル トビー ヘンリエッタ トーマスの機関士・助手・車掌 ふとっちょの局長 |
モブキャラ | キンドリー氏 お客 |
トーマスの支線には丘があり、その近くの家には、病気で1日をベットで過ごすキンドリー夫人がハンカチで、丘を登るトーマス達を応援してくれます。
ある雨が続いた日のことでした。普段、キンドリー夫人は雨の日にハンカチを振れません。しかし、今日は赤いダウンが窓にかかっていたのです。それに気づいたトーマス達は、キンドリー夫人の緊急事態だと思い列車を止めました。しかし、本当の緊急事態はキンドリー夫人ではなく、線路が土砂崩れで通れなくなっていたことでした。キンドリー夫人は、列車を止めるために、赤いダウンを窓に掛けてくれたのです。
クリスマスの日、トーマス達やお礼を言いたい人達、ふとっちょの局長が特別列車でキンドリー夫人の家に向かいました。みんながキンドリー夫人にそれぞれのプレゼントを渡し、クリスマスの歌を歌いました。トーマスとトビーは、ボーンマスで療養し、日に日に元気になっているキンドリー夫人の帰りを楽しみにしています。
本巻の映像作品
きかんしゃトーマス版
きかんしゃトーマス第1シリーズの『トビーとハットきょう』『トーマスとけいさつかん』『きたないきかんしゃ』の3話で3話分映像化された。
ただし、キンドリーふじんのクリスマスは、すべて映像化されなかったが、後日談に当たるThomas's Christmas Partyの映像化作品『トーマスのクリスマス・パーティー』にて回想と言う形で軽く触れられた。
トビーとハットきょう
『トビーとふとっちょのしんし』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- 原作は、ふとっちょの紳士を載せる際、駅ではなく道路で載せていたが、駅舎に変更された。
- ふとっちょの紳士が、車掌を驚かしてしまうシーンのカット。
- 家政婦が登場しない。
- ふとっちょの紳士が、トップハム・ハット卿だと最初から解説する変更が加わった。
- 原作では、貨車に載せなきゃいけないほどのお客が来たが、ヘンリエッタで足りる量になっている。
- トビーに来た手紙の内容はあまり触れなかったものが、軽く説明が入った。
トーマスとけいさつかん
『トーマスとおまわりさん』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- トーマスが序盤で引いてた列車が貨車だけから、貨車+アニーとクララベルとなった。
- 警官が、靴の中の石を出すシーンがカットされた。
- トップハム・ハット卿が新しいおまわりさんと話すシーンで、他のおまわりさんが来るシーンがカットされた。
- トーマスの機関区で会話するシーンが、駅で話すシーンに変更された。
きたないきかんしゃ
『トビーとジェームス』の映像作品。
基本的に原作に忠実だが、以下の変更が加えられている。
- トビーとパーシーがジェームスを連れ帰るシーンは、前向きのトビー、後ろ向きのジェームス、前向きのパーシーの編成だったが、順番そのままで、ジェームスも前向きの編成に変更された。
- この回の功績で、トビーとヘンリエッタの塗り替えが行われ、トビーは車体の塗装を濃い茶色に、車輪の覆いを青に塗り替えたが、映像では以降も登場した初期と同様の塗装となっている。
トーマスのクリスマス・パーティー
Thomas's Christmas Partyの映像作品だが、回想に『キンドリーふじんのクリスマス』が軽く触れられている。
基本的に原作をベースにしているが、以下の変更が加えられている。
- 映像として使用されたのは、土砂崩れでトーマス達が停止するシーンのみ行われた。
- 土砂崩れが起きた際、原作では雨が降っていたが、こちらでは晴れに変更されている。
- 止まった後、助手がトンネル側の線路を見て、事態を把握したシーンが、止まった瞬間に土砂崩れだったと分かったようなシーンに変更された。
動画
関連タグ
前作 | 今作 | 次回作 |
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みどりの機関車ヘンリー | 機関車トビーのかつやく | 大きな機関車ゴードン |